令和3年度消費者団体等との意見交換会(島根県)の概要
中国四国農政局では、消費者団体等との意見交換会を松江市で開催しました。 |
1. 開催日時、場所
令和3年12月7日(火曜日) 13時30分~15時30分
中国四国農政局島根県拠点 別館3階 会議室
2. 中国四国農政局からの情報提供
(1)第4次食育推進基本計画について
(2)みどりの食料システム戦略について
3. 出席者(順不同、敬称略)
- 有限会社 宝箱
- JAしまね女性部
- 公益財団法人 島根県学校給食会
- 島根県食生活改善推進協議会
- 島根県生活協同組合連合会
- 公益社団法人 島根県栄養士会
- 島根県連合婦人会
- 松江市消費者問題研究会
消費者団体等 | 8名 |
農政局 | 6名 |
出席者計 | 14名 |
4. 出席者からの主な意見・要望・質問等
- 最近では、有機栽培といっても、見た目、味、品質が良くないと消費者に選んでもらえない。そのため栽培方法、選別技術、加工技術を向上させ、品質の良いものを出荷している。
- 消費者の皆様には、農薬不使用、化学肥料不使用、有機栽培、自然栽培の区別が難しく、差別化ということで有機JASマークを付けても、その意味を理解されないというもどかしさがある。
- みどりの食料システム戦略では国が有機農業の推進を図ることとしており、有機の生産者にとっては追い風になると期待している。
- 品質の良いものを購入して食べたいと思ったり、病院や福祉施設などで使って欲しいと思っても、価格の面で折り合わないところがある。
- 消費者と生産者の交流を図ればお互いの立場が近くなり、その生産者を応援したり商品の購買に繋がったりすると思う。何らかの形で交流の場をつくりたい。
- 生産段階において、例えばトマトだと大きさが違うものができる。当団体では生産者からの買取の基準を広げ、時には大きい物と小さい物を組み合わせて販売し、農作物にはある程度のばらつきがあるということも組合員に伝えている。そうしたことが生産者を守ることになり、食品ロス(廃棄)の解消にも繋がると考えている。
- 食品ロスについて、1年間に国民一人が毎日お茶碗1杯程度のごはんを捨てているということにショックを受けた。令和4年度は、当団体でも食品ロス削減のため、「てまえどり」を奨励しようと考えている。
- 日本は食料自給率が低いので食べ物を大事にすることも必要だが、生産についても消費に見合った農産物を作るようにし、無駄が生じないことが必要だと思っている。
- 最近、「てまえどり」という表示をスーパーなどいろんな所で目にすることがあり、良い事だと思っている。すぐに食べるなら「てまえどり」で構わないと考え方も変わってきており、少しでも食品ロスをなくそうと思う。
- 島根県でもご高齢の二人暮しや独居の方が増えており、そのような方は食物の調達自体が難しい状況にある。食品ロスを考慮した、支援体制の確立が必要ではないか。
- コロナ禍で色々な企業が活動に制約を受けるなか、それぞれが本当に頑張っておられる。その一助として、私たち消費者も陳列商品の「てまえどり」を心掛け、食品ロス削減に取り組んでいきたい。
- 食品ロスについて、今年も大雨などで急な休校が決まった際、パンなどの焼却処分や大量の牛乳が廃棄されたことがあった。休校になった場合の食材の他用途への利用など、廃棄しないような全国的な柔軟なルール作りが必要だと思う。
- 学校給食について、パンや牛乳は給食センターから食器やおかずと一緒に各学校へ個別に配送していくのが理想であるが、現状はそうなっていない。今後は、給食食材の物流の効率化を図る事が必要だと思っている。
- コロナ渦では、口に入る食品を扱うというリスクから調理実習の許可が出ず、活動そのものができていないが、公民館や地域の方から調理実習をしてほしいという声は多い。
- コロナで何もできないと閉じこもるのではなく、できることからやろうと部員の活動を行っている。
5. その他(意見交換会写真等)
![]() (白神消費・安全調整官によるあいさつ) |
![]() (意見交換会の様子) |
![]() (有機農業に取り組む有限会社宝箱 松浦様による事例紹介) |
お問合せ先
消費・安全部消費生活課
代表:086-224-4511(内線2322)
ダイヤルイン:086-224-9428
FAX番号:086-224-4530