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中国四国農政局

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    令和6年度消費者団体等との意見交換会(香川県)の概要

    中国四国農政局では、消費者団体等との意見交換会を高松市で開催しました。
    概要については、以下のとおりです。

    1. 開催日時、場所

    令和6年6月12日(水曜日) 14時00分~16時00分
    中国四国農政局香川県拠点  会議室

    2.行政からの情報提供

    食品ロス削減取組説明及び容器包装事例の紹介について

    3. 出席者(順不同、敬称略)

    • 株式会社フジ(食品ロス削減取組事業者)
    • 香川県立三本松高等学校(食品ロス削減取組学校)
    • 東かがわ市教育委員会事務局(三本松高校関係)
    • 香川県消費者団体連絡協議会
    • 高松市消費者団体連絡協議会
    • 一般社団法人香川県婦人団体連絡協議会
    • 高松市女性団体連絡協議会
    • 香川県食生活改善推進連絡協議会
    • 香川県漁協女性部連合会
    • 公益社団法人香川県栄養士会
    • 香川県生活協同組合連合会(生活協同組合コープかがわ)
    • 公益財団法人香川県学校給食会
    出席者計  22名
      食品ロス削減取組事業者(学校)    6名(高校生4名含む)
      消費者団体等    9名
      農政局    7名

    4.団体からの取組紹介

    (1)株式会社フジ
      令和6年3月に新生株式会社フジとしてスタートを切り、中国、四国、兵庫の10県で店舗展開し、各県の地元に新しいつながりを広げていく取組をしている。
      私たちは、フジサステナビリティ基本方針のもと環境面と社会面の課題に取り組み、環境面では脱炭素社会の実現、循環型社会の実現、安全・安心で環境負荷の少ない商品やサービスの提供を重要課題としている。そのうち食品廃棄物の削減では、毎年発生量を把握し目標をもって削減する取組と、どうしても出てしまう生ごみをリサイクルする取組を行っている。
      具体的な取組として、仕入れ段階では商習慣の見直し、ロングライフ商品の選択、店舗では自動発注システムの導入、そして地域のお客様と共にフードドライブやフードバンク活動及び「てまえどり」を推進している。
      さらに、仕入れ段階ではおいしさを長持ちさせる鮮度保持技術の導入、急速冷凍機の導入、食品残渣を活用したバイオマス発電、店舗では処分品ではなくお買い物上手コーナーに変え、地域では、食品残渣を堆肥にし、農家で堆肥を使用した野菜を小売店で販売する地域循環型食品リサイクルに取り組んでいる。
      香川県内の取組としては、地元の高校生とコラボしてフードドライブ活動の呼びかけを行ったり、香川大学学生と食品ロスに関するイベント等を行っている。
      今後も、お客様、地域の団体、学生と一緒に食品ロス削減の取組を進めていく。

    (2)香川県立三本松高等学校
      三本松高校では、利用者の減少によって経営困難になった食堂を生徒自らの手で立て直そうという思いから、2020年9月に「三高みんなの食堂プロジェクト」が始まった。これは、生徒が主体となって地域の人とともに高校の学食を活性化し、そこを拠点として地域を元気にしていこうとする自主的な活動である。
      活動の目的は、食品ロス削減、地産地消などによって地域の交流の場となる持続可能な学食をみんなで作り上げること。授業、委員会、部活とは全く切り離した「できるときにできることから自分たちの手で」をコンセプトに全校生が参加し、農業法人や地域の人々とのつながりをもって活動している。さらに、名乗り出たリーダーがやりたいことで仲間を集めチームを作って活動する。例えば生徒が校内に作った畑で作物栽培をする畑チーム、規格外野菜や未利用部位を活用するメニュー開発チーム、革端材や廃材から暖簾やピクニックテーブルを作る内装・装飾チームなど。
      現在の学食は地域の農業法人が調理を担当し、生徒ができることを考えて実践している。事前購入の食券制で、地域でとれた規格外野菜や畑チームの野菜もメニューに取り入れるなどして、食品ロス削減や生徒全員の意識向上につながっている。古い器の利用やゴミを肥料化して畑で使う循環型への取組、食券は環境に優しい木材へのチェンジ、地域の高齢者にも学食を利用してもらうなど、活発な活動を展開している。
      学食の利用者が増え、明るい学食になったこと以上に、地域の方との交流や、やってみたいことを形にする達成感、みんなから感謝される喜びなどによりやりがいをもって活動する人が増え、チャレンジ精神が身についたことが成果となっている。
      このプロジェクトは、横と縦のつながりを大切にしている。横は地域の方とのつながり、縦は現在未来という時間的なつながり。これを意識することで持続可能なまちづくりにつなげていこうとしている。

    5.出席者からの主な意見・要望・質問等   

    〇三本松高校の取組に関する意見

    • 生徒さんの活動を初めて知り、漁業関係者として大変うれしい。捨てられるハマチの中落ちをふりかけにしたり、ハンバーグにするアイディアはすごいと思った。
    • 若いときの経験が社会に出たときに記憶に残っていれば、将来も続けていけると思う。
    • 高校生の熱気を感じた。消費者団体と一度コラボしましょう。
    • 地域に愛されている三本松高校だからこそ、新しい発想から新しい郷土料理ができてくるのではないかと思う。食堂に地域の郷土料理を取り入れていただきたい。

    〇出荷できない規格外農産物の利用に関する意見

    • 事業系の食品ロスは、出荷された後の食べられるのに捨てられる食品の量と知り、農家が出荷できず捨てている規格外の野菜は入っていないことがわかった。消費者はこのことをわかっていないのではないか。出荷規格を緩和し出回る商品を多くすれば、農家の廃棄が少なくなると思う。
    • 学食や社員食堂などで農家との直接取引を増やせば、規格外の使用割合を増やせるのではないか。
    • 一消費者として、規格外でも構わないので、スーパーでお役立ちコーナーのような規格外野菜の売り場を設けて販売してほしい。
    • 給食施設や病院等は、大量に限られた時間内に調理をするため野菜等は、規格の揃ったものに限られるが、企業が規格外の野菜をある程度カットしていただけると使いやすい。若い世代にとっても簡単に調理できるので、規格外野菜の使用が広がるのではないか。
    • フジでも未利用食材の活用、商品化を一つの課題としていきたい。

    〇その他食品ロス削減に関する意見

    • フジと香川県の地元の高校とのフードドライブ活動等は今後も続けていってほしい。
    • 生徒が学食の弁当を教室に持って帰って食べているが、もっとよい弁当容器がないかという相談について、ラップを使用しないミツロウラップを作る活動をしているので、実用的かは分からないが参考にしてほしい。
    • 容器は、使い捨てではなく繰り返し使えるしっかりした素材を使用すれば費用がかからないが、衛生面のハードルをどうクリアするかが課題。
    • 「てまえどり」の効果を数値で表すにはまだよく分かっていないが、行政も事業者も一緒になって推進していきたい。
    • 学校給食のパンに使用する脱脂粉乳を使用目的が限定された外国産ではなく国産に変えたことによって、急な休校で余ってしまったパンをこども食堂などで食べてもらえるようになった。

      6.その他(意見交換会写真等)


       
      意見交換会の様子

      株式会社フジ月原様による
      食品ロス削減の取組紹介

      泉谷先生と三本松高校の生徒さん
      による食品ロス削減の取組紹介

      三本松高校二年生の事例発表

      三本松高校三年生の意見交換の様子

      (左)地元の革端材を使った
      三高生手作りのぼり
      (右)フジと地元の学生との
      サステナブル活動

      お問合せ先

      消費・安全部消費生活課
      代表:086-224-4511(内線2322)
      ダイヤルイン:086-224-9428

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