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中国四国農政局

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令和6年度消費者団体等との意見交換会(愛媛県)の概要

中国四国農政局では、消費者団体等との意見交換会を松山市で開催しました。
概要については、以下のとおりです。

1. 開催日時、場所

令和6年9月27日(火曜日) 13時30分~15時30分
松山地方合同庁舎  4階  統計集計室

2.行政からの情報提供

円滑な食品アクセスの確保について説明(農林水産省消費・安全局)

3. 出席者(順不同、敬称略)

  • 愛媛県漁協女性部連合会
  • 愛媛県食生活改善推進連絡協議会
  • 愛媛県生活協同組合連合会
  • 公益社団法人  愛媛県栄養士会
  • 松山消費者四つ葉グループ
  • 特定非営利活動法人eワーク愛媛(えひめフードバンク愛顔)
  • 宇和島市  保健福祉部  高齢者福祉課
                 生涯学習課  北灘公民館
出席者計  17名
  消費者団体等    5名
  フードバンク団体    1名
  地方公共団体    2名
  農林水産省消費・安全局    1名
  農政局    8名

4.団体からの取組紹介

(1)特定非営利活動法人eワーク愛媛(えひめフードバンク愛顔)
  eワーク愛媛は、2003年から引きこもり・ニートの自立支援を始めたが、その若者たちに生活で困っている者が4割程いることがわかり、食料による側面的支援と社会的事業体験の場創りができるフードバンク事業を開始した。今年で12年目を迎える。
  活動内容は5つに分けられ、地域循環型フードバンク活動、こども食堂ネットワークと地域活動との連携、常設型フードドライブの拡大、対面型コミュニティパントリー及び食品ロス削減啓発活動になっている。
  地域循環型フードバンク活動では、フードロスマイレージを考えて、地域で発生した未利用食料をフードバンクで活用し地域の必要な人たちに届ける地産地消の取組を進めている。
常設型フードドライブでは、家庭での食品ロスを活用していこうと現在107か所のスーパーやJA等の協力のもと回収ボックスを設置し、消費者の意識変化につなげたい。
  また、愛媛県内のほとんどの市町でこども食堂・地域食堂があり、資金面などの課題に対応するため「こども食堂ネットワーク」が設立され、当フードバンクとの連携で食料シェアを効率的に進めることができている。コロナ禍以降こども食堂の状況は、共食の機会が減るなかで、食材などを困っている家庭に配付する手法が増加している。
  eワーク愛媛は、若い方などに食品ロス、フードバンクなどをわかりやすく紹介する講演活動を継続し、関係者と連携した地域共生社会づくりに貢献していきたい。

(2)宇和島市
  宇和島市の人口は、67千人、年間1500人ベースで減少し、高齢化率40%を超える状況である。このため、支え合いの地域づくりを目指し清満公民館に関わる市民で「暮らしのサポートきよみつ(くらサポきよみつ)」を結成した。
  まずは、地域で連携し、現実の実態を調査したところ清満地域でも孤食が起こっていることが判明し、大人数で食卓を囲む「えがお食堂(会費制)」を始めると市民から好評を得た。高齢者の「通いの場」が喜ばれると感じたため、公民館を利用した「えがおカフェ(募金制)」を実施したところ、ある程度の収益を得ることが出来た。
  カフェで生まれた収益の活用方法として、買物支援事業につながる「買物行こカーきよみつ号」を実施。運転免許返納した方、車に乗りづらい方などが「手に取って買い物を楽しむ」ことを目的とした。食堂事業とカフェ事業で運営費を補填し合い、両事業で生まれた黒字を買物支援事業に活かす、3つの事業の相関性が生まれた。
  その後、行政担当者の異動に伴い、一市民として旧浦知小学校を活用した「浦知地区活性化協議会」に重点を置いた。「くらサポきよみつ」で交流のあった「あすも」(レストラン、配食事業者)も同時期に同小学校へ移転することになり、「あすも」と「浦知地区活性化協議会」の協働事業として「あすも版こども食堂」を月2 回実施。多目的な交流の場として活用されている。さらに、「高血圧改善メニュー」の実証事業にも挑戦している。
  昨年度より「買物行こカーうらしり号」を開始し、社会福祉協議会のバスを無償で借り、他の費用は助成金を活用し、利用者ニーズに応えながら楽しめる買物支援を行っている。
  本年度、旧浦知小学校を地域交流拠点としてリノベーションし、浦知地区活性化協議会と「あすも」と宇和島市社会福祉協議会が一体となった「楽校うらしり」が誕生。コミュニティパントリーなどの活動に向けて準備中。  

5.出席者からの主な意見・要望・質問等   

〇フードバンク、こども食堂等の取組に関する意見

  • 初めて知り、本当にすごいなと思った。近隣のこども食堂のことをもっと知りたい。
  • 宇和島市のこども食堂や減塩食メニューなどに地元の真鯛を取り入れていると知り、これからも大いに鯛を使ってほしいと思った。
  • こども食堂に一般の人が参加したり、ボランティアをしてもよいのかわからなかったが、愛媛県のこども食堂、地域食堂は誰でも参加できる形態が一番多いと聞き、何か消費者として協力したいと感じた。
  • フードドライブは家庭で余った食品等を持っていく仕組みだが、余っている物がない人に向けて、例えば特売品を持っていこうといったシステムにすれば皆が参加しやすい。
  • 政府備蓄米をこども食堂に使われているとニュースで見たが、今回備蓄米の制度を聞き理解したものの、米の価格が下がることを望む。

〇高齢者、買物困難者の課題について

  • 地域の課題解決の場に高齢者の方も参加すると活力が生まれ、元気になっていく。
  • 生協は買物困難者がいる団地の近くに店舗を設けたり、宅配もしている。配達料など行政の支援が進めば利用しやすくなる。
  • 移動スーパーは、ガソリン代などの費用がかかるので、1商品当たり10円等かかる店とかからない店があると聞く。

    6.その他(意見交換会写真等)


     
    意見交換会の様子

    意見交換会の様子

    eワーク愛媛(えひめフードバンク愛顔)
    難波江様による取組紹介

    宇和島市
    岩村様と清水様による取組紹介

    お問合せ先

    消費・安全部消費生活課
    代表:086-224-4511(内線2322)
    ダイヤルイン:086-224-9428

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