令和7年度消費者団体等との意見交換会(香川)の概要
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中国四国農政局は、消費者団体等との意見交換会を開催しています。 |
1. 開催日時、場所
令和8年1月21日(水曜日)13時30分~15時30分
中国四国農政局香川県拠点会議室
意見交換会の様子
2. 出席者(順不同、敬称略)
- 香川県消費者団体連絡協議会
- 高松市消費者団体連絡協議会
- 高松市女性団体連絡協議会
- 公益社団法人香川県栄養士会
- 香川県食生活改善推進連絡協議会
- 公益財団法人香川県学校給食会
- 香川県生活協同組合連合会
- 香川県漁連女性部連合会
- 株式会社フジ
- 消費者団体等 8名
- カット野菜製造販売業者 3名
- 農政局 9名
- 出席者計 20名
3.テーマ
食品安全~加工野菜の衛生管理について~
4.農政局からの情報提供
食品の安全について~野菜の衛生管理~
5.事業者からの取組紹介
株式会社フジ松山デリカプロセスセンター
「食品の安全性について~カット野菜の衛生管理~」
中国・四国・兵庫でスーパーマーケット事業を展開している株式会社フジは愛媛県で創業されてから59年目を迎える。松山デリカプロセスセンター(PC)は、1979年フジ食品センターから始まり、現在はデリカ部門でお惣菜等を製造し、青果部門ではカット野菜等を主に製造している。
株式会社フジ伊藤様、森田様、日山様による事例紹介
- 食品安全・品質方針について
2022年、当PCは食品安全マネジメントシステムの国際規格であるFSSC22000(注1)の認証を取得した。また、食品の安全と安心を最優先にした商品づくりを基本理念とした「食品安全・品質方針」を定め取り組んでいる。 - サステナビリティへの取組について
2020年にバイオマス発電設備を導入し、工場内で発生した廃棄物(食品残渣)を使って発電を行っている。これにより生ごみの排出を減らし、環境負荷の低減に取り組んでいる。
この取組は「令和2年度愛媛県資源循環優良モデル」に認定されている。 - 前提条件プログラム(例:工場への入場手順)
従業員は、毎月の検便実施や入場時の健康状態の確認、適切なローラー掛け・手洗い等を行うことで、細菌やウイルスの持ち込み、異物混入の防止に努めている。 - カット野菜の製造工程について(例:千切りキャベツライン)
入荷・冷蔵保存
契約産地や市場より入荷された野菜は適切な冷蔵温度で保管。
不可食部除去・殺菌
不可食部を除去しながら、電解次亜水(注2)による漬け込み殺菌を行う。
スライス
切り残しが混じることがないようスライサーの刃を毎日手入れする。
殺菌・洗浄
電解次亜水を使用。殺菌水濃度管理システムで塩素濃度を一元管理。
殺菌後は、冷水ですすぎと脱水。
金属検知機
包装した商品は全品金属探知機を通し、刃こぼれ等の金属異物を自動で除去。
出荷
カット野菜の包装後は人の目で異物混入等、異常品がないことを改めて確認する。
一部の商品では窒素ガスと炭酸ガスを混合したガス置換包装を実施。窒素ガスにより酸化、変色や退色を防止し、炭酸ガスによりカビ・腐敗を防止して鮮度保持と食品ロス削減を図っている。 - 食品安全への取組(三つの要素)
一つ目は、衛生管理
作業者、清掃・洗浄・殺菌工程、設備等、空気・水・エネルギー、廃棄物・汚水処理、作業場の区分け及び有害生物の対策における衛生管理を行っている。
二つ目は、工程管理
フローダイアグラム(製造工程図)を正確かつ綿密に作成し、ハザードとその管理方法が一目でわかるハザード管理プランを定めている。
三つ目は、リスクと対策
食品安全目標達成の阻害要因(リスク)を分析し、排除するための対策を打つことが大切である。
その他、低温保管が必要な商品を適切な温度を保ったまま運ぶ物流の仕組みであるコールドチェーンを確立するため、業務委託先とのコミュニケーションを密にし、温度管理に努めている。
安全・安心と美味しさが両立できるところを目指し、これからも取組を進めていく。
注1:「FSSC22000」とは、食品の安全性を確保するための国際的な基準として、世界食品安全イニシアチブ(GFSI)によって承認された国際認証規格。
注2:「電解次亜水」とは、水と塩と電気から作られる殺菌液。炭酸ガスを添加(pH5.5程度)して使用。次亜塩素酸ナトリウムの希釈液と同等の殺菌効果があると認められている。
6.出席者からの主な意見・要望・質問等


意見交換の様子
〇カット野菜や原料野菜等に関する質問、意見等
- カット野菜で洗浄工程が一番気になるという意見があり、株式会社フジから千切りキャベツを例として説明があった。水質検査で安全性を確認した地下水を使用して、加工前のキャベツの浸漬、二つ割り後の気泡洗浄、千切りカット後の再洗浄を行っており、特に加工前に芯の切断面を殺菌することで、安全性を確保していると説明があった。
- 洗浄に使用している殺菌剤について質問があり、株式会社フジから電解次亜水は「水・塩・電気・炭酸ガス」から作られる洗浄水であり、使用後は十分にすすいで脱水するため、食品に成分が残らないよう管理しているとの回答があった。
- カット野菜の日持ちについて、株式会社フジから電解次亜水で洗浄・殺菌した後、窒素・炭酸ガス包装で劣化を抑えているため、保存料を使わずとも家庭で切るより日持ちするとの説明があった。
- 規格外の野菜の使用について質問があり、株式会社フジでは見た目が良くないだけで、品質には問題がないといった規格外野菜もデリカ部門で有効利用しているとの回答があった。
- 衛生管理が徹底されていることがわかったため、会員に資料を共有し、カット野菜の衛生面への配慮を伝えたい。
- 若い世代への食育活動にカット野菜を活用している。便利で使いやすいだけではなく、安全性を正しく伝えることの大切さを改めて感じた。今後は安全・安心の情報も併せて伝えたい。
- カット野菜は多様な野菜が手軽に取れ、価格も手頃で便利であり、家庭で重宝している。異物混入の経験もなく、企業の努力を感じる。

意見交換をする都築消費・安全部長
〇その他の質問、意見等
- 野菜の衛生管理のための冊子(注)について、実際に守られているかのチェックの有無について質問があり、農政局から個別のチェックは行っていないが、このような冊子を用いた周知・啓発を通じて、生産者の衛生管理の意識向上を図っていると回答した。
(注)農林水産省「生鮮野菜を衛生的に保つために-栽培から出荷までの野菜の衛生管理指針-」
〇行政に対する意見・要望
- 産直市に出される農産物について、残留農薬検査や通達等で適切に対応してほしいとの意見があり、農政局から、産直側で自主検査や農薬使用状況の確認を行っている所もあること、農薬取締法の罰則規定があることを説明した。併せて、消費者から不安な声を行政に届けていただくことは制度改善にもつながるため、感謝を伝えた。
- 食品のリコール情報は消費者の認知が低く、身近な販売店の商品も対象となる場合があるため、よりわかりやすい情報発信をしてもらえると消費者が安心して商品を選べる。
- 説明内容が野菜中心であっため、魚介類の取扱いや管理方法についても知りたい。特に、切り身の販売が多いため鮮度管理や廃棄基準が見えにくい点や、気温上昇に伴う漁業への影響(例:牡蠣の大量死)も深刻であり、水産物の安全性や品質管理の取組についても今後情報提供してほしい。
お問合せ先
消費・安全部消費生活課
代表:086-224-4511(内線2322)
ダイヤルイン:086-224-9428




