令和7年度消費者団体等との意見交換会(高知)の概要
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中国四国農政局は、消費者団体等との意見交換会を開催しています。 |
1. 開催日時、場所
令和8年2月17日(火曜日)13時30分~15時30分
中国四国農政局高知県拠点会議室
意見交換会の様子
2. 出席者(順不同、敬称略)
- 公益社団法人高知県栄養士会
- 高知県食生活改善推進協議会
- 公益財団法人高知県学校給食会
- 高知県生活協同組合連合会
- JA高知女性組織協議会
- いただきます!ラボ
- 株式会社フジ
- 消費者団体等 6名
- カット野菜製造販売業者 2名
- 農政局 10名
- 出席者計 18名
3.テーマ
食品安全~加工野菜の衛生管理について~
4.農政局からの情報提供
食品の安全について~野菜の衛生管理~
5.事業者からの取組紹介
株式会社フジ松山デリカプロセスセンター
「食品の安全性について~カット野菜の衛生管理~」
中国・四国・兵庫でスーパーマーケット事業を展開している株式会社フジは愛媛県で創業されてから59年目を迎える。松山デリカプロセスセンター(PC)は、1979年フジ食品センターから始まり、現在はデリカ部門でお惣菜等を製造し、青果部門ではカット野菜等を主に製造している。

株式会社フジ森田様、日山様による事例紹介
- 食品安全・品質方針について
2022年、当PCは食品安全マネジメントシステムの国際規格であるFSSC22000(注1)の認証を取得した。また、食品の安全と安心を最優先にした商品づくりを基本理念とした「食品安全・品質方針」を定め取り組んでいる。 - サステナビリティへの取組について
2020年にバイオマス発電設備を導入し、工場内で発生した廃棄物(食品残渣)を使って発電を行っている。これにより生ごみの排出を減らし、環境負荷の低減に取り組んでいる。 - 前提条件プログラム(例:工場への入場手順)
従業員は、毎月の検便実施や入場時の健康状態の確認、適切なローラー掛け・手洗い等を行うことで、細菌やウイルスの持ち込み、異物混入の防止に努めている。 - カット野菜の製造工程について(例:千切りキャベツライン)
入荷・冷蔵保存
契約産地や市場より入荷された野菜は適切な冷蔵温度で保管。
不可食部除去・殺菌
不可食部を除去しながら、電解次亜水(注2)による漬け込み殺菌を行う。
スライス
切り残しが混じることがないようスライサーの刃を毎日手入れする。
殺菌・洗浄
電解次亜水を使用。殺菌水濃度管理システムで塩素濃度を一元管理。
殺菌後は、冷水ですすぎと脱水。
金属検知機
包装した商品は全品金属探知機を通し、刃こぼれ等の金属異物を自動で除去。
出荷
カット野菜の包装後は人の目で異物混入等、異常品がないことを改めて確認する。
一部の商品では窒素ガスと炭酸ガスを混合したガス置換包装を実施。窒素ガスにより酸化、変色や退色を防止し、炭酸ガスによりカビ・腐敗を防止して鮮度保持と食品ロス削減を図っている。 - 食品安全への取組(三つの要素)
一つ目は、衛生管理
作業者、清掃・洗浄・殺菌工程、設備等、空気・水・エネルギー、廃棄物・汚水処理、作業場の区分け及び有害生物の対策における衛生管理を行っている。
二つ目は、工程管理
フローダイアグラム(製造工程図)を正確かつ綿密に作成し、ハザードとその管理方法が一目でわかるハザード管理プランを定めている。
三つ目は、リスクと対策
食品安全目標達成の阻害要因(リスク)を分析し、排除するための対策を打つことが大切である。
その他、低温保管が必要な商品を適切な温度を保ったまま運ぶ物流の仕組みであるコールドチェーンを確立するため、業務委託先とのコミュニケーションを密にし、温度管理に努めている。
安全・安心と美味しさが両立できるところを目指し、これからも取組を進めていく。
注1:「FSSC22000」とは、食品の安全性を確保するための国際的な基準として、世界食品安全イニシアチブ(GFSI)によって承認された国際認証規格。
注2:「電解次亜水」とは、水と塩と電気から作られる殺菌液。炭酸ガスを添加(pH5.5程度)して使用。次亜塩素酸ナトリウムの希釈液と同等の殺菌効果があると認められている。
6.出席者からの主な意見・要望・質問等

意見交換の様子
〇カット野菜や原料野菜等に関する質問、意見等
- 高知県内の協同組合では、生産から消費まで地域で産物を循環させようと連携しているため、物流上の品質管理方法について質問があった。株式会社フジでは物流センターとの密接なコミュニケーションを図ることで適切な温度管理を維持し、品質を確保していると回答があった。
- カット野菜の変色防止の方法や安全性を問われ、株式会社フジからは電解次亜水で洗浄・殺菌した後、冷水でよくすすぎ脱水し、成分が残らないようにしている。また、一部商品では窒素・炭酸ガス包装で野菜の酸化・変色を抑えていると回答があった。
- カット野菜中のビタミンC等の栄養価について質問があり、水溶性のビタミンCはカット野菜工場であっても家庭での水洗いと同様に減少するものであると回答があった。
- 災害時や断水時に、カット野菜を供給できるよう、栄養関係者と連携した取組が広がっていくことを期待している。
- 学校給食では、冷凍のカット野菜を使用することがあり、運送時や施設内での冷凍、冷蔵の温度管理については、基本事項として確実に管理している。
- 「若者が暮らしやすいまちづくり」の一環で、簡単に調理できる若者向けのミールキットを作る取組を聞いたことがある。こうした流れの中で、時短でおいしく調理できるカット野菜の需要は今後さらに広がると思う。
- 農家なので自家製野菜を食べることが多いが、野菜の端境期や忙しいときにはカット野菜や冷凍保存した野菜を上手に活用することもある。今後いろいろな情報を得たいと考えている。

意見交換をする都築消費・安全部長
〇その他の質問、意見等
- 体調が悪いとき、家庭で生野菜を自分で調理することを避け安全に気をつけている。
〇行政に対する意見・要望
- 仕事柄、野菜をたくさん食べようと勧めているが、今日の話を聞いてカット野菜をより安心して紹介できると感じた。このように、どうやって作られているのか見えにくい部分もあるため、今後は食育や情報提供の取組を進めてほしい。
お問合せ先
消費・安全部消費生活課
代表:086-224-4511(内線2322)
ダイヤルイン:086-224-9428




