1. 南周防地域の地形、地質
山口県の地形
山口県は本州最西端に位置する県です。山口県はかつて東南部にあった周防国(すおうのくに)と、北西部にあった長門国(ながとのくに)からなることから、この2つの旧国名を1文字ずつとった防長(ぼうちょう)とも呼ばれます。
全体的な地形は三角形のような形をしており、その周囲は日本海、瀬戸内海に囲まれ、東側を除く三方が海に囲まれています。
山口県内には中国山地に水源をもつ河川がいくつか存在し、その河口付近では平地がみられます。しかし、河口付近以外での海沿いに平地は少なく、内陸部では川沿いを中心に盆地が点在しています。
山口県の中央部は中国山地が横断しています。県内の山地は大きく分けると、島根・広島両県から西へのびてきた西中国山地、本事業を行っている南周防地域を含む岩国から徳山にかけての後背地の周南丘陵、秋吉台を中心とする長門山地、県西部に広がる長門丘陵の4つになります。
山口県の地質
山口県の地質構造はかなり複雑です。古い古生代の地層から新しい第四紀にいたる地層がみられるほかに、火成岩類や変成岩類も広く分布し、地質の種類も多く見られます。これらの地層構造は、周防地域(東部の瀬戸内側)、長門西部地域(西部)、阿武地域(東北部)の3つに大別されます。
本地域を含む周防地域には古生代の変成岩類である三郡変成岩類と領家変成岩類とが広く分布しているほか、中生代の花崗岩が瀬戸内海に沿って介在しています。この花崗岩は風化しやすい性質を持ち、この地域では花崗岩が風化してできたてマサ土地盤を形成しています。このほか、変成岩類も剥離性に富み、節理もよく発達しているため、強い風化を受けると角礫状となり、滑落や崩壊を起こしやすくなる特徴を持っています。
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南周防農地整備事業所
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