コラム:南瀬戸内海の多島美とサザンセト
多島美
南周防地域に面する、南瀬戸内海には大小さまざまな島が点在し、その美しい姿は、多島美と評されています。瀬戸内海は波が穏やかなため、夕焼けの時には、静かな海一面が黄金色に染められ、優しく輝きます。日が沈むにつれ、大小の島々がシルエットとして浮かびあがる姿は、まさに絶景。日の出のときにも、昼間とはまた違った美しい風景が楽しめます。
南周防地域の中で大きな島といえば柳井市の平郡島があげられます。平群島は柳井市の南約20キロメートル沖の伊予灘に浮かぶ東西に細長い島です。柳井港から出る定期船航路では、運がよければ、水族館の人気者・スナメリが泳ぐ姿に出会えることも。また、平郡島は絶好の釣りポイントとしても有名で遠くからも釣り愛好家がやってきます。
無垢な自然に恵まれた美しい南瀬戸内海にある島々は、それぞれに固有の歴史や個性を持っています。これらの島々は、どの島も長い間変わらない風景が守られています。
サザンセト
サザンセトとは、Southern Seto(=南瀬戸内海)という意味で、山口県の東部にある、柳井市、周防大島町、上関町、田布施町、平生町の瀬戸内海に面したエリアの総称です。
サザンセトは全国屈指の日照時間を誇り、県内でも特に温暖な気候に恵まれることから、山口県のみならず他県からも多くの観光客が訪れます。
サザンセトエリアでは瀬戸内海に浮かぶ大小の島々による多島美だけでなく、その穏やかで透明度の高い海が海水浴にも人気となっています。
また、柳井市の「大畠瀬戸」と呼ばれる大島大橋の下にある海峡は、激しい潮の満ち引きにあわせて、渦潮が起こっています。この潮の流れにのって、多くの魚がやってくるため、絶好の漁場として、釣り人も多く集まります。もちろん、魚介料理もこのエリアの自慢。大きな二枚貝の「瀬戸貝」や、春から夏にかけて味わえる「岩牡蠣」、冬に多く味わわれる「ふぐ」など、四季を通じた絶品魚介類があります。
このほか近年、エリア内での周防大島町周辺の海では、海の花束「ニホンアワサンゴ」の日本最大級の群生地が発見され、生物学的にも話題となっています。
【写真】大畠瀬戸と大島大橋
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南周防農地整備事業所
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