コラム:岸・佐藤兄弟宰相
岸信介(1896-1987)と佐藤栄作(1901-1975)は、初めて兄弟で首相を務めました。これは、憲政史上非常に珍しいことです。
岸信介は、外交、内政に優れた手腕を発揮し、日本を世界の経済大国に変身させた首相です。昭和32年(1957年)から35年(1960年)まで首相に在任し、26カ国を訪問し、積極的な首脳外交を展開しました。また政治生命をかけ、日本の政治史上に残る日米安保条約改定を成立させ、今日の日米関係の基盤を確立しました。
佐藤栄作は昭和39年(1964年)から47年(1972年)まで首相に在任。高度成長期を加速させ、全国民の願いであった沖縄返還を実現しました。この功績は後にノーベル平和賞受賞によりたたえられることとなりました。連続在任期間7年8か月の記録をもち、日本経済の高度成長をリードして日本を先進国家の一員に押し上げました。
この2人の宰相はどちらも、山口県の田布施町出身で、田布施町郷土館には、数々の遺品が展示されています。
【写真】田布施郷土館
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