事業の紹介
5.環境への配慮
吉井川農業水利事業所では、本事業の実施にあたり、以下の「基本的な考え方」及び「整備の方針」に基づき、環境との調和に配慮した取り組みを進めていきます。
環境配慮の理念(基本的考え方)の3つの柱
(1) 生態系・景観に配慮した整備(ハード)
- 生態系のネットワークに配慮した整備・管理の実施。
- 農村景観、歴史・文化、地域用水機能に配慮した景観の保全・形成。
(2) 環境保全活動の地域全域への展開(ソフト)
- 環境保全活動や環境教育、水路の維持・保全活動について、既存活動をベースとしながら地域全体への広がりを持った活動展開を推進。
(3) 環境保全型農業の推進(ソフト)
- 農業の持続的発展を図り、二次的環境を守るとともに、各種農業施策と連携した環境保全型農業を推進。
整備の方針
(1) 生態系・景観に配慮した整備
(ア)生態系に配慮した整備・管理の実施
吉井川とその支流から水田に至る水系は多くの種に利用され、多様な生物相が形成されているとともにアユモドキなどの地域の特徴的な種が存在する本地域の生態系資源について、以下の内容を踏まえた上で、施設の整備を行う。
(ア) 文献調査、環境調査結果などに基づく本地域の生態系資源について適正に評価。
(イ) ネットワークの保全・形成に果たすべき役割を明確にした上で、生物多様性や貴重種の存在に配慮した整備を行う。
(ウ) 維持管理も踏まえた整備を行うとともに、施設整備後の評価(モニタリング)と地域が一体となった管理体制についても検討を行う。
(イ)農村景観、歴史・文化、地域用水機能に配慮した景観の保全・形成の実施
本地域の歴史的文化遺産などを、やすらぎが実感できる田園景観と併せて将来に継承していくため、以下の内容を踏まえた上で、施設の整備を行う。
(ア) 農村景観、歴史・文化や現存する地域用水機能について適正に評価する。
(イ) 農業水利施設は、歴史や地域生活と密接な関わりを持っており、豊かな自然の風景と美しい風景を基調とした景観に配慮した施設整備を行う。
(2) 環境保全活動の地区全体への展開
環境保全活動の全域への展開に向け、本地域で個々に取り組まれている環境保全への様々な取組の課題や現状を評価した上で、活動の輪や地域を広げていく。
(3) 環境保全型農業の推進
環境保全型農業の展開方向の検討や指導・助言を行うことにより、その普及啓発を通して農業生産基盤の整備と一体的に環境保全型農業を実践的に取り組む機運を地域ぐるみで高める。
お問合せ先
吉井川農業水利事業所
〒700-0984
岡山県岡山市北区桑田町1-36 岡山地方合同庁舎
TEL:086-206-2718