えひめZ世代通信!

故郷の恵み、青春のごちそう、西農へいここい!!
取材日:令和8年8月21日
輝く女子高校生たち
愛媛県立西条農業高等学校の生活デザイン科3年生による、高校生レストラン 「いちょう」を訪問しました。出迎えてくれたのは、メニュー作りから調理、接客まで全てを担う課題研究調理班8名の女子生徒たちです。
高校生レストラン「いちょう」は、今年で8年目を迎え、今年度は2回目の開催となります。
校内で朝採りした野菜や規格外野菜等の食材をふんだんに使い、地元の魅力が詰まった料理を提供していました。
今回のメニュー作りで特に苦労したのは、西条市の郷土料理「おつり」や「おたま」。
とうもろこし粉の絶妙な粘りを出すため、火元から離れられないほど試行錯誤を重ねたそうです。仲間と力を合わせ、地域の方々に教わりながら、西条市の食文化を次の世代へ繋ごうと奮闘する姿が目に浮かびます。
「おつり(おねり)」とは・・・
石鎚山系の山あいに位置する大保木地区は、米の栽培に適さない土地であったことから、
昭和30年頃まで雑穀を主食とする食文化が続いていました。その頃に食べられていたの
が「おつり(おねり)」です。石鎚山のふもと丘陵な段々畑で収穫されたとうきびや野菜
を使った、主食・副食を兼ねた一品です。
「おたま」とは・・・
出汁の旨味をたっぷり吸い込んだふっくら炊き上げたまんまるのご飯です。

完成した西農御膳
来場者からは、「野菜の味も風味も食感も違う!」「一品ごとに味の変化があり最後まで飽きずに食べられた。」「ボリュームがあるのに野菜中心で最後までおいしい!」と、絶賛の声。
ご実家が農家という来場者からは、「食材が無駄なく有効に使われていて嬉しい。」と、規格外野菜の活用に温かく優しい笑顔がこぼれていました。
また、生活デザイン科課題研究調理班の卒業生からは、「自分たちの頃より味も量も見た目もグレードアップしている!」と、後輩たちへ称賛の言葉が送られました。
ぶどうを飾り最後の仕上げ
丁寧に配膳中
会話を楽しみながらお料理の紹介
担当教諭は、「生徒たちは自発的に考え、行動できる。地産地消、食品ロス削減に取り組むことで、これまで学んできたことを活かし、食の大切さの再認識ができている。みんな地元が大好き!」と、語ります。
また、高校生レストラン 「いちょう」に興味があり西条農業高等学校に入学した女子生徒は、「卒業後は食に関わる仕事に就きたい!」と、想いを教えてくれました。
地元愛と挑戦が詰まったレストラン。そこには、まぶしい青春が確かに息づいていました。
次回の高校生レストランは、11月に開催する予定です。
↓↓ 「西条市の郷土料理」レシピ集はコチラ ↓↓
生活デザイン科紹介
目指せ!「第77回日本学校農業クラブ全国大会」日本一!!
取材日:令和8年7月23日
農業高校生の甲子園と称される「日本学校農業クラブ全国大会」の愛媛県予選、第1回各種発表愛媛県大会が7月23日及び24日「国立大洲青少年交流の家」(愛媛県大洲市)で開催されました。
国立大洲青少年交流の家
愛媛県学校農業クラブ連盟のスローガン「農業なくして食卓なし!食卓なくして未来なし!」のもと、日本一を目指す農業高校生たちが大洲市に集まりました。
農業がなければ「食卓」は成り立ちません。「食卓」での食事は人々の心と体の健康を支え、子供たちの健やかな成長につながります。
このスローガンには、「農業が食を支え、食が人を育み、その子供たちが未来を担う」という思いが込められています。
意見発表の模様
梅雨明け後の猛暑の中、会場では暑さにも負けない熱意あふれる発表が繰り広げられました。農業高校生たちは日頃の学習や研究活動の成果を堂々と発表し、知識や技術、表現力を競い合いました。
意見発表する農業高校生たち
会場の模様
発表大会は競技の場であると同時に学校の垣根を越えて親睦を深め、互いの取組みを共有する場でもあります。参加した農業高校生たちは食堂で「食卓」を囲み食事を通じて交流を深めることも出来ました。
愛媛県学校農業クラブ連盟事務局の西条農業高等学校野田昇吾(のだしょうご)教諭は「毎年、意見発表やプロジェクト発表の内容が高度化し、発表能力も向上しています。どの学校が全国大会に出場してもおかしくありません。生徒達の今後の活躍が楽しみです。」と話されていました。
愛媛県予選を勝ち抜いたのは、意見発表の部「農業生産・農業経営」分野で野村高校、「国土保全・環境創造」分野で大洲農高、「資源活用・地域振興」分野で大洲農高が最優秀に輝きました。プロジェクト発表の部「農業生産・農業経営」分野で丹原高校、「国土保全・環境創造」分野で上浮穴高校、「資源活用・地域振興」分野で大洲農高が最優秀に輝きました。
各分野で最優秀、次点の優秀となった学校と生徒は、8月に徳島県で開かれる四国大会を勝ち抜き、10月20日に開催される第77回日本学校農業クラブ全国大会(令和8年度日本学校農業クラブ南四国大会)を目指します。
【関連URL】
第77回日本学校農業クラブ全国大会
https://ffj77.org/
えひめ農業未来カレッジで農林水産業の施策について講義を行いました!!
取材日:令和8年7月17日
愛媛県拠点は、えひめ農業未来カレッジ(愛媛県立農業大学校)において、総合農学科2年生の学生へ農林水産省の施策に関する講義を行いました。
1つ目の講義は「農業をみつめなおす!」と題して、現状の日本の食料自給率の低さの問題と、万が一、輸入が出来なくなった場合の食料の確保に対するリスク、今後20年先には基幹的農業者数が激減する可能性があるといった日本の農業の現状と課題についてお話しました。
施策に関する講義の様子
続いての講義では、6月30日に公表となった2025農林業センサスの愛媛県内の結果概要についてお話ししました。
農林業センサスとは、日本の農林業の現状を把握することを目的に、5年ごとに全国の農林業経営体や市区町村、農業集落を対象に調査を行ったものです。愛媛県内の農業経営体数のうち、個人経営体数については、5年前の調査に比べて約21%減少していますが、団体経営体数は4%増加しているなど、経営形態の変化が進んでいることをわかりやすく解説しました。
また、農林水産省公式YouTubeチャンネルの「BUZZ MAFF(ばずまふ)」について、若い方へも視聴してもらえるような動画作成をしているなどをお話し、多数のチャンネルがあるので、お気に入りの動画の視聴をお願いしました。
2025年農林業センサス結果を解説
出席した学生からは、「20年後の未来に農業という産業に大きな壁があると感じた」、「スマート農業の機械を導入するに当たり、現状の取得価格で本当に農業に取組めるのか」、「現在頑張っているベテラン農業者等から栽培技術の伝承が出来なくなり、今よりも若い人が就農しにくい環境にならないか不安」、「農業者の人口が減少すると感じているが、AIなどのスマート農業を推進すれば多少なりとも良くなると思う」などの感想が寄せられました。
【関連URL】
2025年農林業センサス:農林水産省
2025年農林業センサス結果からみた中国四国地域の現状:中国四国農政局
BUZZ MAFF(ばずまふ)-SNS発信プロジェクト:農林水産省
世代を超えた「田植え交流会」三間(みま)分校の思い永遠に(北宇和高等学校三間分校)
取材日:令和8年6月26日
令和8年5月28日、宇和島市三間(みま)町の水田で二名(ふたな)小学校主催の田植え交流会が行われました。二名小学校の全校生徒34名と北宇和高等学校三間分校生、その教職員や地域の方々で世代を超えた交流を行いました。(同分校は令和8年度末に閉校になることが決定)
地域の農家の方々、二名小学校の児童の皆さんとの田植え
同分校は2023年に「地域情報ビジネス部」を立ち上げ、農業を原動力として地域の人々と「三つ」のプロジェクトで「まち」を元気にする「みまプロジェクト」を始動させました。
田園風景に佇む三間分校
プロジェクトのひとつは、地域の特産品「三間米」を使用したMIMA ライスバーガーを開発し販売することで三間町や同校のPRを行うことです。「地域情報ビジネス部」の活動は、大きく評価され第11回ディスカバー農山漁村の宝でコミュニティ・地産地消部門に選定され「三間町」のPRに大きく貢献しました。
【関連URL】
ディスカバー農山漁村(むら)の宝 第11回選定の結果
これまでの三間分校の活動を紹介するパネル(三間分校地域情報ビジネス部作成)
また、令和7年6月9日から13日の間で農林水産省「消費者の部屋」でも特別展示され大好評でした。
【関連URL】
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」~地域の活性化や所得向上につながる農山漁村の優良取組事例を紹介~
同校の飛鷹奏多(ひだかそうた)教諭は、「三間分校は閉校を迎えますが、地域情報ビジネス部が進めてきた『みまプロジェクト』は地域に受け継がれています。生徒たちが育んできた地域への思いや活動の成果は、多くの方々に支えられながら今後も引き継がれていきます。
閉校となっても、地域情報ビジネス部の活動に携わってきた生徒たちの想いが地域の人たちへつながることを期待します。」と話されていました。
長浜高校の廃校を救った水族館!!(長浜高等学校)
取材日:令和8年6月19日
農業と漁業の街、大洲市長浜には劇画や映画化され全国的に特別番組が放送される機会の多い長浜高等学校があります。同校には廃校の危機を救い生徒を全国募集するきっかけとなった「水族館」があります。
長浜高校水族館の展示物(一例)
「水族館」は年間5,000人の交流人口や生徒が全国から集まり寮生活を送ることで地元に経済効果がもたらされました。地域活性化の起爆剤となった同校の活動は大きく評価されこの度、天皇皇后両陛下が同校を御視察されました。
同校の数々の研究成果は国際的に評価も高く科学者も驚く内容のものです。研究成果は商品化のきっかけにもなっています。
また、本年から瀬戸内海に面した眺望抜群のカフェ「UMICA」を水族館に併設する運びとなりました。水族館の小さな「海」、窓の外の大きな「海」の二つの海は同校の活動の源となり地域経済、地域社会を活性化させ、同校の活動の原動力となります。
生徒が運営する新規オープンのカフェ「UMICA」
生徒が運営する新規オープンのカフェ「UMICA」からの眺望
顧問の重松洋教諭は「生徒の長年の頑張りが廃校に瀕していた本校を救い、現在は全国募集まで行われています。本校や生徒を地域全体で見守って頂くことで地域が活性化していることが評価され、両陛下の御視察を頂けたことは大変な名誉です。」と話されました。
高校生が開発したオリジナル肥料をドローンが自動散布!!
取材日:令和8年6月18日
現在のドローンは農薬・肥料・種子・花粉を搭載し宇宙からのGPS信号やセンサーにより指示された作業を確実に実行出来るようになりました。
八幡浜(やわたはま)の海沿いの起伏に富む地形は柑橘類にたっぷり太陽光を与え品質の良い柑橘類を育む反面、傾斜地の作業は重労働です。川之石高等学校では地域の柑橘栽培を次世代に引き継ぐためスマート農業に着目し、ドローン散布用の独自肥料の開発を進めていました。
カキ殻や米ぬかを原料としドローン散布に適した形状にペレット加工したオリジナル肥料の開発や散布の自動化に取組みました。
この経緯を取りまとめた「循環型オリジナル肥料開発とドローン自動散布による持続可能なかんきつ農業の構築」の研究発表が、慶応大学SFC研究所アグリプラットホームコソーシアムが主催する全国農業高校・農業大学校デジタルコンテストのスマート農業部門で全国最高賞に輝きました。
同校の木下和久教諭は「これまで生徒とともに取り組んできた研究が高く評価され、大変うれしく思います。今後もスマート農業の可能性を地域へ広く発信していきたいです。」と話されていました。
校内の園地でのドローン操縦
オリジナル肥料の開発製造
オリジナル肥料の開発製造 
同校総合学科の生徒
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愛媛県拠点
〒790-8519
愛媛県松山市宮田町188番地 松山地方合同庁舎
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