プレスリリース
「令和7年度豊かなむらづくり全国表彰事業」九州ブロック受賞団体の公表について
~長崎県、熊本県、鹿児島県の3団体が農林水産大臣賞を受賞!~
| 〇「幻の高来そば振興協議会」(長崎県諫早市)、「錦町農産物等直売所出荷協議会」(熊本県球磨郡錦町)、「竹子地区コミュニティ協議会」(鹿児島県霧島市)が農林水産大臣賞を受賞。 〇 全国の農林水産大臣賞受賞団体の中から、天皇杯、内閣総理大臣賞、日本農林漁業振興会会長賞の三賞が選出される。 |
「豊かなむらづくり全国表彰事業」は、農林水産省と(公財)日本農林漁業振興会が共催する「農林水産祭」の一部門として、昭和54年度から実施しており、農山漁村における「むらづくり」の優良事例を表彰し、その業績を広く紹介することにより全国的な展開に繋げていくものです。
この度、「令和7年度豊かなむらづくり全国表彰事業」九州ブロックの農林水産大臣賞の受賞団体が決定しましたので公表いたします。
1.豊かなむらづくり全国表彰事業と農林水産祭
豊かなむらづくり全国表彰事業
本事業は、農山漁村における集落、校区、市町村等を活動範囲とする団体の農林水産業を核とした生活・文化等を含む幅広い地域活動を対象に、農林水産省及び日本農林漁業振興会が昭和54年度から実施しています。優良事例の表彰を行い、その業績発表等を行うことにより、むらづくりの全国的な展開を助長し、地域ぐるみの連帯感の醸成及びコミュニティ機能の強化を図り、農林漁業及び農山漁村の健全な発展に資することを目的としています。
農林水産祭
農林水産祭は、農林水産省及び日本農林漁業振興会が、国民の農林水産業と食に対する認識を深めるとともに、農林水産業の技術改善及び経営発展の意欲の高揚を図るため、国民的な祭典として昭和37年から毎年11月23日の勤労感謝の日を中心に開催しています。毎年、全国各地の農林水産関係団体が農林水産祭参加行事として開催する農林水産物の品評会・コンクール等において農林水産大臣賞を受賞した者の中から、農林水産祭中央審査委員会が7部門(農産・蚕糸、園芸、畜産、林産、水産、多角化経営、むらづくり)の天皇杯、内閣総理大臣賞、日本農林漁業振興会会長賞を選定しています。
むらづくり部門では、「豊かなむらづくり全国表彰事業」において選定された農林水産大臣賞受賞団体の中から天皇杯等が選定されます。
2.受賞団体
農林水産大臣賞
◆「幻の高来そば振興協議会」 (長崎県 諫早市)<概要と評価のポイント>
諫早市高来地区は、県央 諫早市の東部に位置し、多良岳から有明海に向かって南向きに広がる丘陵地と、住宅や商店、農業用ハウスなどが並ぶ平坦地帯に分けられ、その標高差は約1,000m近くに達し、豊かな自然に恵まれ、丘陵地では柑橘類を中心とした果樹、平坦部では水稲、麦類のほか施設園芸等が盛んな地域です。
幻の高来そば振興協議会は、自家用として細々と残ってきた「高来そば」の栽培面積の拡大、在来種の保存の中心的な役割を担うとともに、平成25年には商標名「幻の高来そば」として商標登録を行い、「高来そば」の認知度を大きく向上させ、併せて、毎年、秋に「新そばまつり」を開催するなど、そばを素材にした地域づくりに取り組まれています。
本事例は、農家の高齢化等により、地域在来の「高来そば」の生産が途絶える危機感から、その保存・振興を中心に、生産振興と併せて、そばまつりの実施や食堂の開設などによる地域づくりに発展されている点が評価されました。
◆「錦町農産物等直売所出荷協議会」 (熊本県 球磨郡錦町)
<概要と評価のポイント>
球磨郡錦町は、県南部の球磨地域のほぼ中央に位置し、中央部の低平地では水稲や葉たばこ、野菜の栽培や畜産等が盛んである。一方、丘陵地のうち北部は茶、南部は果樹の栽培が盛んで、特に梨や桃は県内有数の産地であり、「フルーツの里」とも呼ばれています。
錦町農産物等直売所出荷協議会は、「町の多様な地域資源の域内流通」「農業の担い手確保と雇用創出」を目的とし、平成14年4月に町内の専業農家や惣菜加工業等の兼業農家などにより発足。「道の駅 錦」に直売所を開設し、農業者を中心に商・工事業者など幅広い住民と連携し、農産物及びその加工品の直売、会員農家の栽培技術の向上、「梨まつり」など季節ごとのフェアの開催、ホームページやSNSでの情報発信など地域づくりに繋がる多様な取組が行われています。
本事例は、役員に30代~40代の若手や女性も多い中、定期的な役員会の開催により、多様な意見の反映・合意形成を図り、会員や関係機関が無理なく継続していけるような組織運営、イベント開催などの地域活動が行われ、成果を上げている点が評価されました。
◆「竹子地区コミュニティ協議会」(鹿児島県 霧島市)
<概要と評価のポイント>
霧島市竹子地区は、県のほぼ中央部に位置する霧島市の北西の鹿児島空港に近く、豊かな山林に囲まれた標高330m程度の丘陵地にあります。水稲、茶、果樹、施設園芸(花き)、畜産を中心とした農業と、地域の課題は自分たちで解決するをモットーに地域づくりに取り組まれてきました。
竹子地区コミュニティ協議会は、明治後期に設立された自治組織である「竹子共正会」(現在は公益財団法人)の有志により、地域の人口減少や高齢化等の課題の深刻化に伴う地域活力の低下を新たな視点で解決するため設立された組織であり、「ふれあいサロンたかぜバル」の設置、移住体験施設「さるくーる竹子」の開設、都市部のアンテナショップ「じゃっど☆ラボ」の開設など、ビジョンや話合活動に基づいた地域づくりに取り組まれています。
本事例は、地域資源の加工品開発、ふれあいサロン兼農村レストランの設置や空き家を活用した移住体験施設の開設、都市部へのアンテナショップの出店など、地域の魅力を都市住民に広く発信し、移住者が定着するなどの地域の活力の維持・向上に成果を上げている点が評価されました。
※表彰式は、令和7年12月中旬に開催予定です。
農林水産祭における三賞受賞団体については、以下の農林水産省ホームページの報道発表(10月2日)をご参照ください。
令和7年度(第64回)農林水産祭天皇杯等の選賞について (農林水産省ホームページ)
添付資料
●令和7年度 豊かなむらづくり全国表彰事業 受賞団体位置図(PDF : 395KB)●令和7年度 受賞団体の取組概要 大臣賞_(長崎県:幻の高来そば振興協議会)(PDF : 264KB)
●令和7年度 受賞団体の取組概要 大臣賞_(熊本県:錦町農産物等直売所出荷協議会)(PDF : 221KB)
●令和7年度 受賞団体の取組概要 大臣賞_(鹿児島県:竹子地区コミュニティ協議会)(PDF : 344KB)
お問合せ先
農村振興部農村計画課
担当者:笠原、長野、渡邊
代表:096-211-9111(内線4611、4625、4617)
ダイヤルイン:096-300-6412




