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九州農政局

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綾川地区

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綾川地区の概要   

 

 

事業名

国営かんがい排水事業

事業期間

昭和33年度~昭和45年度

事業費

25億2千万円

事業内容

古賀根橋ダム(共同事業、総貯水量138万m3)、共用圧力トンネル(共同事業
7.7Km)、導水路(19.9Km)、パイプライン(31.6km)等

受益面積

水田997ha、畑 2,045ha    計3,042ha

農家戸数

3,800戸

関係市町

宮崎市(佐土原町)、西都市、国富町、綾町

関連事業

県営かんがい排水事業等(昭和36年度~昭和47年度)

 

事業名

国営造成土地改良施設整備事業

事業期間

昭和50年度~昭和55年度

事業費

5億円

事業内容

調整池(1箇所)、導水路補修(400m)、水管理施設(1式)

受益面積

水田997ha、畑 2,045ha    計3,042ha

関係市町

宮崎市(佐土原町)、西都市、国富町、綾町

関連事業

該当無し

   

事業名

国営かんがい排水事業(二期)

事業期間

平成13年度~平成22年度

事業費

131億円

事業内容

農業分水工改修(1箇所)、導水路改修(9.3km)、幹線水路新設・改修(46.5km)、
調整池改修(2箇所)、水管理施設更新(1式)

受益面積

水田457ha、畑 1635ha    計2,092ha

農家戸数

3,235戸

関係市町

宮崎市(佐土原町)、西都市、国富町、綾町

関連事業

該当無し

土地改良区名

綾川総合土地改良区(TEL0985-75-2424    FAX0985-75-3939)

 

   本事業は、宮崎市(佐土原町)、西都市、国富町及び綾町の2市2町にまたがる水田457ha、畑1635ha、計2092haの受益地に対し、基幹施設である国営綾川土地改良事業(昭和33年度~昭和45年度)、国営綾川地区土地改良事業(国営造成土地改良施設整備事業:昭和50年度~昭和55年度)で造成された用水施設が老朽化により、安定的な用水の確保が困難となっているとともに、補修等の維持管理に多大な労力と費用を支出していました。このため、用水施設の改修(56km)を行うことにより用水施設の機能回復、維持管理費の低減を図ることにより農業生産の維持及び農業経営の安定を図ることを目的としています。

綾川地区位置図

綾川地区位置図

 

 

綾川地区平面図

綾川地区平面図(JPG:33KB)

(クリックすると拡大します)

 

 

里芋へのかん水状況

 里芋へのかん水状況

 

 

 

優良農家インタビュー~環境保全型農業への取組み~ 

 

Q:作物は何を作っており、営農に携わっている方はどなたですか 

 

A:作物は、葉たばこ395a・さといも110a・千切りだいこん80a・早期米30a・飼料用稲450aを栽培しています。営農は、父・母・妻・私の4人で行っています。


Q:綾川二期事業で施設が整備された感想はいかがですか 

A: 以前は、パイプの漏水事故などにより、営農に支障があったが事業が完了し、そのような事故が無くなり水を安定的に使用できるようになったので良かったと思っています。


Q:作物の品質や収量に変化はありましたか 

A:私は、葉たばこ・さといも・千切りだいこんの栽培において、湛水防除(※)を実施しています。
   湛水防除を行うことにより、作物の病気に対する抵抗力が増すことや、本来、土壌がもつ回復力に近づく効果があると実感しています。特に、葉たばこは病気に強くなり、品質も良く、収量も増加しました。私は、湛水防除を実施することで、農薬に頼らない環境保全型農業を実践しています。


Q:今後の経営展開はどのようにお考えですか 

A:息子が、就農を希望するならば後継者にしたいと思っています。その場合、葉たばこ・さといも・千切りだいこんの栽培面積を増やしたいです。ただ、息子には親が行っていることをそのまま踏襲するのではなく、新しい作物や営農方法を自分で考え、環境保全型農業を発展・推進して欲しいと思っています。 

 
   湛水防除とは、土壌を長期間水を溜めた状態に保つことによってセンチュウを防除する技術です。薬剤に比べて、安全、安価で、人と環境にやさしい技術です。

 

(感想を述べられる国富町の東さん)

       (感想を述べられる国富町の東さん) 

 

 

 

人と環境にやさしい営農の推進(湛水による病害虫防除用水) 

センチュウの被害

   農作物を作る土壌の中には、多種多様の微生物が生息しており、中には作物に害を及ぼす害虫もいます。
特にセンチュウと呼ばれる微生物は代表的な土壌害虫です。
センチュウは、ほとんどの作物の根に寄生しますが、特にトマトやメロン、根菜類では、生長を遅らせたり、品質を低下させるなどの大きな被害をもたらします。 
  

湛水病害虫防除の実施状況

湛水病害虫防除の実施状況

湛水によるセンチュウの防除

   センチュウを防除するために、今まではクロルピクリン等の薬剤で土壌消毒をしていましたが、人体や環境に害があることがわかっており、取り扱いには十分な注意が必要となっています。 
   最近、作物の収穫後、7~8月の40~50日間、畑に水を満たしておくことで、土壌を高温に保ち、センチュウを減少させることができる「湛水による病害虫防除」という技術が開発され、人体や環境に影響を及ぼさない技術として注目されています。 
  

効果の検証

   地区内のほ場を使用して湛水による病害虫防除の効果検証試験を行った結果、これまでの試験では、湛水処理後のセンチュウ密度は、地表下15cm層、40cm層ともに薬剤処理後、無処理よりも著しく低い値となっており、薬剤と比較しても遜色のない防除効果が期待できることが分かりました。  

湛水病害虫防除効果検証試験結果
南部九州土地改良調査管理事務所調べ

お問合せ先

南部九州土地改良調査管理事務所

〒885-0093  宮崎県都城市志比田町4778-1
TEL:0986-23-1293  FAX:0986-27-1281

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