一ツ瀬川地区
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一ツ瀬川地区の概要
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この地区の水田は一ツ瀬川、鬼付女川、宮田川等の河川沿いに細長く分布していますが、水源に乏しく、たびたび用水不足をきたしていました。また、台地上の畑は、サツマイモや飼料作物などしか作ることができず、作物選択や栽培に大きな障害となっていました。 このような中、水田用水の補給と畑地かんがい用水の安定的な供給を図るため、一ツ瀬川と瀬江川に水源を求め、国営一ツ瀬川農業水利事業と県営農村基盤総合整備パイロット事業が実施されました。 これらの事業による畑地かんがい用水の確保により、集約的な土地利用を基盤にして、葉タバコ、お茶、ピーマン、キュウリ、ニラ、シンビジウムなど幅広く栽培されるようになりました。 |
一ツ瀬川地区位置図 |
(クリックすると拡大します。) |
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優良農家インタビュー~全国トップレベルのシンビジウムづくり~
シンビジウム栽培への取り組み
シンビジウムの栽培は、昭和56年に4戸40aでスタートし、現在では12戸で12haを栽培しており、トップレベルのシンビジウム生産地として認められるまでになりました。シンビジウムを選んだ理由は「長距離輸送ができること」、「輸送コストに見合うだけの高収益を得られること」、「競合する産地が少ないこと」からです。 |
児湯農協新富支所洋蘭部会 |
栽培を始めた当初
栽培を始めた当初は、ハウス近くの谷の湧き水を用水として使っていました。しかし、湧き水では、雨のない日が続いたら水量が極端に落ちて安定しません。その時は、鉢ひとつひとつに水をかけてまわりました。 |
規模拡大の契機
国営事業の完了と同時に、昭和60年から用水が使えるようになりました。現在では、ハウス1棟当たりで、1日に4~6m3の水を使っています。水の制約がなくなったことにより、これほど大きな産地になったと思います。 |
将来について
年々単価が下がっており、また、全国の産地で品質が均一化されてきています。生き残るためには、オリジナル品種で独自性を打ちだすのもひとつの方法です。種苗会社とタイアップして新品種を導入し、平成9年から新富だけのオリジナル品種『夢子』を出荷しています。産地のオリジナル品種というのは全国でも例がなく、市場でも好評でした。平成15年と16年にも新品種を出荷します。さらに2品種の導入も予定しています。 |
担い手の育成
意欲ある農家が、区画整理、畑地かんがい、農道及び排水路等の基盤整理された農地を求めることから、担い手農家への農地集積が進んでいます。 |
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農業所得の向上(1)
農業用水の通水拡大とともに、1戸あたりの農業所得が向上し、近年では県平均の約2倍になっています。 (下グラフの数値は「生産農業所得統計」より。) |
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農業所得の向上(2)
収益性の高い作物の導入が促進されたことや農作業労力が低減されたことなどから、農業所得が向上しています。 (下グラフの数値は「農業センサス」より。) |
宮崎県庁ホームページより |
お問合せ先
南部九州土地改良調査管理事務所
〒885-0093 宮崎県都城市志比田町4778-1
TEL:0986-23-1293 FAX:0986-27-1281