大淀川左岸地区
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大淀川左岸地区の概要
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本地区は、宮崎県の中心部を流れる大淀川の下流域左右岸に位置し、霧島火山灰を母材とした特殊土壌の堆積した畑台地と大淀川及びその支流河川により浸食形成された沖積平野の水田地帯から構成されている農業地帯です。 本地区では、農業が基幹産業となっていますが、畑地は用水施設が未整備であり不安定かつ生産性の低い農業が行われていました。 また、水田は小規模な用水施設のため老朽化が進んでいることから、恒常的な水不足をきたしていました。 そこで、大淀川水系の浦之名川に広沢ダムを築造し、既設岩前頭首工を改修し、末端幹支線水路を整備することで農業用水の安定的な確保と供給を図り、農業経営の安定を図るものです。 |
大淀川左岸地区位置図 |
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広沢ダム |
優良農家インタビュー
【優良農家の紹介】
ブランド品「太陽のタマゴ」を始めとして、完熟マンゴーは宮崎を代表する農産物として脚光を浴びています。
中でも、横山一徳さん(宮崎市富吉地区)は有数の生産者であるとともにマンゴー栽培の草分け的存在であり、平成21年にはこれまでの貢献が認められ果樹部門で農林水産大臣賞を受賞されるなど、日々高品質なマンゴーの生産のために尽力されています。 【農業用水の変遷】 マンゴー栽培を始めた頃、横山さんのハウスでは用水路に集めた湧水や溜池の水を複数のポンプで汲み上げて農業用水としていたため、不安定な水量と水質に日々悩まされていました。 しかし、平成17年までに国営事業並びに関連事業が完了したことで、現在では給水栓を通して良質な用水を安定的に使用できるようになっており、作業の効率化や収量の増加、品質の向上に大きな役割を果たしています。 【将来について】
近年、他県産のマンゴーも次第に存在感を増してきており、宮崎ブランドの価値を守る為に更なる品質向上を目指すことが、横山さんのこれからの課題になっています。併せて、消費者のことを第一に考えること、常に攻めの姿勢で取り組むこと、異常気象を克服し得る生産技術を確立することなど、高い目標を見据えて更に職人技を磨いていきたいと横山さんは話してくれました。 生産者の方々のたゆまぬ努力により、これからも宮崎のマンゴー栽培は日々進化し続けます。
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お問合せ先
南部九州土地改良調査管理事務所
〒885-0093 宮崎県都城市志比田町4778-1
TEL:0985-23-1293 FAX:0985-27-1281