大淀川右岸地区
大淀川右岸地区の概要
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事業名
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国営かんがい排水事業
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事業期間
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昭和56年度~平成16年度
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事業費
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765億円
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事業内容
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天神ダム(総貯水量670万m3)、揚水機場(1ケ所)、パイプライン(43km)等
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受益面積
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水田760ha、畑 1,200ha 計 1,960ha
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農家戸数
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2,267戸
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関係市町
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宮崎市(旧宮崎市、旧清武町、旧田野町)
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関連事業
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県営畑地帯総合整備事業等(昭和53年度~ )
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土地改良区名
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大淀川右岸土地改良区(TEL0985-86-1977 FAX0985-86-1994)
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本地区は、宮崎県の中南部、大淀川右岸下流域に位置し、清武川水系沿いの低・平部水田地帯とその周辺部の丘陵地の畑からなる農業地帯です。
本地区の水田は、清武川水系の中小河川及び域内ため池にその用水を依存していましたが、水源の乏しい小規模な用水施設のため、用水不足をきたしていました。
また、畑の用水施設は無く、さらに水田、畑とも生産基盤が未整備のため近代的な営農体系の確立と生産性の向上が阻害されていました。
そこで、大淀川水系境川に天神ダムを新設すると共に幹支線水路等を建設し、農業用水の安定的な確保と供給を図り、農業経営の安定を図るものです。
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大淀川右岸地区位置図
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大淀川右岸地区平面図(JPG:80KB)
(クリックすると拡大します)
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天神ダム
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本地区の農業
農業産出額(平成21年度)
宮崎市の農業算出額は約380億円であり、そのうち野菜が約185億円であり農業算出額の約50%を占めている。
農業産出額と主要部門別産出額(平成21年度) 単位:千万円
| 区 分 |
農業産出額計 |
主 な 農 業 産 出 額 |
| 普 通 作 物 |
野 菜 |
果 樹 |
花 き |
畜 産 |
| 計 |
う ち 米 |
| 宮崎市 |
3,795 |
659 |
358 |
1,846 |
258 |
298 |
734 |
農畜産物生産額統計(宮崎市農林水産課)
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優良農家インタビュー
【農家の紹介】 (ハウス施設20a:主なバラの品種(スイートアバランチェ・ブルゴーニュ・ブリス))
岡本豊英さん夫婦(宮崎市田野町七野地区)は施設栽培(水耕栽培・ロックウール)でバラ(15品種)を栽培しております。両親が畑作営農を行っており、自分たちは、両親と違う営農を行いたいと思い施設栽培(バラ)を始めるきっかけとなりました。
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(バラをもらった人が、喜ばれるようなものを栽培したいと話してくれました。)
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平成16年度から施設栽培を始めて、初めの頃は10品種しか栽培ができなかったが、知識を広めて、栽培技術を向上し、今では、バラの品種も増えて、15品種を栽培するまでになり、これからもバラ栽培を追及していきたいです。
日常管理を重要視し、品質の高いバラを栽培することに常に心がけています。
【農業用水について】
ハウス施設を設置する前から天神ダム(右岸)の水が供給されていたので、水道水や井戸水のことを考えなくとも良くなり、経済的にも助かっております。 H17年度の台風14号の影響で水がすごく濁っていたのですが、年々濁りも少なくなり、今では水質も良くなってきている状況で、施設に設置しているフィルターの掃除も半年に1回程度で、点滴チューブの掃除も半年に1回程度で、施設の管理点検の軽減にもなっております。 通年栽培なので、水の大切さはすごく感じていますし、水が安定して利用できるので、生産も安定して出荷できます。 水がきれいなので園芸栽培にはすごく役立っています。
【農業の将来について】
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ハウス内の状況
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これから若い人が農業を行ううえで補助事業等がないと農家の負担だけが多く新しいことにも何もできない現状にもなると思いますので、補助事業等が必要になってきます。 両親が畑作営農をやっており、将来は経営の複合化を目指したい。ハウス栽培に対しては、今の技術を磨いていき消費者に喜んでいただくことを心がけていきたいと思っております。 畑作営農に対しては、両親の知識を学んで、いろんな情報を取り入れて、ハウス施設でやってきたことも生かし、常に勉強し新たなことに挑戦していきたいと思っています。
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お問合せ先
南部九州土地改良調査管理事務所
〒885-0093 宮崎県都城市志比田町4778-1
TEL:0986-23-1293 FAX:0986-27-1281
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