地域の取組
八代平野地域の歴史や文化、環境保全の取組等について紹介します。
1.歴史・文化
遥拝頭首工の前身となる遥拝堰は、古くは南北朝時代の後半には、既にあったとの記録があり、後に肥後藩主であった加藤清正により石造りの堰に改修されたと伝わっています。また、周辺地域には、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」として登録された八代妙見祭の神幸行事、県の重要文化財に指定されている八代神社(妙見宮)や国の重要文化財に指定されている旧郡築新地甲号樋門など数多くの文化財が存在しています。
2.環境保全
八代市、氷川町では、地域住民と農家が一体となって土地改良施設(主に用排水路、農道)の維持管理と農村環境の向上を行う「多面的機能支払交付金」に平成19年度から取り組んでおり、平成28年度現在で65組織が活動しています。また、遥拝頭首工周辺には、地域住民等が参加する遥拝さくら会等の活動により桜や晩白柚の植樹が行われ、開花時期になると桜見物に訪れる地域住民の憩いの場となっています。3.景観及び生態系
本地域は、球磨川の土砂の堆積による肥沃な平野と干拓地に広がるのどかな田園景観等により、地域景観が形成されています。生態系として、球磨川は30cmを超える大型のアユが獲れることで有名であり、最南端に位置する流藻川では、分布の南限とするニッポンバラタナゴが生息しているほか、八代市郊外を流れる水無川ではカゼトゲタナゴ等が生息しています。


お問合せ先
九州農政局 八代平野農業水利事業所
〒866-0896 熊本県八代市日置町171-1
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