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地域農業の歴史

土地改良のあゆみ

西蒲原地域における土地改良は、水との闘いの歴史でした。

西蒲原地区は、海抜0m以下の土地が約2割を占める低平地であり、東南の中ノ口川、大河津分水路、信濃川と、北西の新潟砂丘、弥彦・角田の小山脈に囲まれた輪中地帯です。
そのため、雨水が本地区に滞留しやすく、「三年一作(三年に一度、まともに収穫できれば良い)」といわれるほど水害に悩まされ、収穫した米も「鳥またぎ(鳥さえもまたいで食べずに通る米の意)」と揶揄(やゆ)されたほど出来が良くないものでした。

農民は、わずかに盛り上がった土地に家を建て、あたりの泥沼に腰までつかり泳ぐようにしながら稲を植えたといいます。農地を1ミリでも高くするため、爪のついた竿で川底の土をかき集め、舟に乗せて自らの農地に運んだのです。
これは、昭和初期の頃まで続いたといわれています。そして低地であることから、ひとたび大雨等による洪水が起こると、家も流され、農地も泥に沈むといった悲惨な出来事がたびたび起き、江戸時代から戦後までの約350年間に約100回の洪水に見舞われたといわれます。3年に1回の確率で発生していたことになります。

また、水の流れをめぐって、村民同士の争いが絶えず壮絶な闘いを繰り広げていたともいわれています。

 

深田の稲刈り

楊枝潟の客土

写真提供:西蒲原土地改良区

 

 戦前までの排水改良の歴史

西蒲原地域の抜本的な排水対策として、文政元年(1818年)にようやく平野部内に集まる悪水を日本海に流すための新川開削工事に着手し、西川底樋(排水路の新川と用水路の西川を立体交差する施設)の設置、撤去等を経て、幅3間、長さ70尺のアーチ型レンガ造り9門の閘門(新川暗閘)に改造され、大正2年(1913年)に完了しました。またこれに並行し、信濃川を上流で日本海へ分水するための大河津分水路の工事を明治42年(1909年)に開始、大規模な地すべりに悩まされながらも、大正11年(1922年)に水路に通水し西蒲原地域の基礎的な排水対策がようやく施されました。

 

戦後の国営土地改良のあゆみ

戦後の食糧難を背景に、農業生産の拡大を目的として数次の国営土地改良事業を実施しました。

昭和22年(1947年)度~昭和48年(1973年)度、排水改良のための統合排水機場を造成し、地域の農業経営の安定と合理化を図るため、国営新川農業水利事業を実施し、新川暗閘の西川水路橋への改造を含む新川本川の改修と新川右岸排水機場外6排水機場の造成等を行いました。

新川右岸排水機場全景 

 

昭和33年(1958年)度~昭和43年(1968年)度、240haの干拓地の造成と背後地の排水改良を併せ行い、農業経営の近代化と農業構造の改善を推進するため、国営鎧潟干拓建設事業を実施し、干拓地を造成、背後地の排水改良を実施しました。

地盤沈下の進行により湛水被害が深刻化したことから、既設排水機場との一体的な施設制御の合理化を図るため、昭和42年(1967年)度~昭和54年(1979年)度、国営新川二期農業水利事業を実施し、新川河口排水機場の造成等を行いました。

  新川河口排水機場全景

 

 これにより、今まで作付ができなかった鎧潟に代表される多くの湿地帯が水田等の農地に生まれ変わり、水稲を中心とした農産物の供給源として発展しました。
「新川二期農業水利事業」までの事業による排水機能の改良は、本地区を「日本の一大穀倉地帯」にまで成長させてきました。しかし、排水機の多くは新川に集中した機械排水に頼っていたため、高度成長による宅地・市街地開発等の土地利用の変化に対応できず、計画量以上の降雨があるたびに湛水被害にみまわれました。
そして、昭和53年6月26日から28日に発生した集中豪雨では本地区に甚大な水害被害を与え、「西蒲原排水農業水利事業」発足の契機となりました。

昭和55年(1980年)度~平成15年(2003年)度、近年の混住化、都市化の進展等から豪雨による災害を未然に防止するため、施設を増強し、農業経営の安定と国土保全に資するため、国営西蒲原排水農業水利事業を実施し、大通川放水路の造成など分散排水による排水能力の増強等を行いました。

 

 新々樋曽山隧道呑口16年7月

 西蒲原排水中央管理所



そして、平成18年(2006年)度~平成27年(2015年)度(完了予定)、西蒲原地域のさらなる農業経営の安定、農地の保全を図るため、国営新川流域農業水利事業を実施し、老朽化した新川河口排水機場の部分改修、新川右岸排水機場の全面改修を行い、現在に至っています。
 

お問い合わせ先

新川流域農業水利事業所
〒953-0041 新潟県新潟市西蒲区巻甲5488
電話:0256-73-6200
FAX:0256-72-1716

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