質問コーナー 答え
Q1 お米は種類によって、本当に味が違うのですか?人によって味覚違うので、味の違いは分からないのではないでしょうか?
A1
近年では、稲作農家でおいしいといわれるコシヒカリなどの品種を多く作るようになったので、味の違いが少なくなってきたと思われます。
しかし、異なる品種のお米を同時に炊いて、大勢の人が比較する"官能検査"を行うと「粘り」「硬さ」「香り」「甘味」などの違いがあることが分かります。これは、米の主成分であるデンプンの違いなどによるものです。
同じ品種のお米でも気候・土壌・栽培条件により味が違ってきます。(たとえば、北陸地方でとれるコシヒカリと中国地方でとれるコシヒカリとでは味が違ってきます。)
Q2 日本では、なぜ、お米が主食になったのですか?
A2
現在、お米は小麦とならんで世界の二大主食作物であり、日本をはじめ世界の多くの人々の主食となっています。
日本に稲作が伝わったのは今から2000年以上も前です。
日本の気候は、温暖でよく雨が降り、稲の栽培にとても適していることから稲作が定着しました。また、日本には山が多く、雨が川となって流れ出るところに水田がつくられました。日本の農地の半分は水田です。
お米は、1年に1回しか作れませんが、よく乾燥させれば1年間は保存できます。私たちの祖先は日本に最も良くあった作物としてお米を選びました。
Q3 有機米の米作りは、普通の米作りとどこが違いますか?また、有機米が増えているのはどうしてですか?
A3
化学合成農薬・化学肥料・化学合成土壌改良材を使わないで3年以上経過し、堆肥等(有機質肥料)による土で作ったほ場でお米を作ります。
除草作業は「アイガモ」「コイ」などを田んぼに離したり、人が田んぼに入って行います。
有機米の米作りは、普通の米作り(化学肥料や除草剤等を使用)に比べて手間や労力が必要です。
有機米が増えている理由としては、有機栽培・無農薬栽培といった安全で安心できるお米を食べたいという消費者ニーズやお米を作る農家の人が、農作業において安全な方法で栽培したいという気持ちがある等の理由が考えられます。
Q4 どうやって、新しい品種を作るのですか?また、お米の名前はどうやってつけるのですか?
A4
病気や害虫に強い、台風でも倒れない、美味しいお米ができる稲を作る等の目的で、たえず品種の改良が行われています。 新しい品種を作る方法としては、すでにある稲の集団から優良な個体を選んで増やしていく方法 異なる品種同士をかけあわせて新しい品種を作る方法 放射線などを使い人為的に突然変異を起こさせる方法 細胞や遺伝子を操作して新しい品種を作る方法等があります。 お米の名前(品種名)はその品種を育成した農業関係者等が決めたり、一般公募によって決めたりしています。名前は、稲の形やお米の形、そのお米に対する願いを込めたりしてつけられています。
Q5 稲作が機械化されることによって、味はおちないのですか?
A5
昔に比べ、今の機械化された農作業が原因でお米の味に大きな変化(味がおちる)がでるということはありません。
しかし、火力乾燥機を使うことにより、熱でお米の味がおちる場合があります。最近では、熱を使わないで乾燥させる乾燥機も登場し、乾燥機を使うことにより味がおちないよう工夫されています。
Q6 お米を転作するとき、主に何の作物に切り替えるのですか?
A6
2018年から、行政による生産数量目標の配分を廃止し、生産者自らの経営判断による需要に応じた生産・販売が行われるようになりました。主食用米の需要減少により、飼料用米への転換が特に伸びており、その他、米粉用米や輸出用米、麦、大豆、野菜等への転作が進んでいます。
Q7 日本のお米の自給率はいくらですか?
A7
日本のお米の自給率は98%(令和3年度概算)です。
食料全体の自給率は38%(供給熱量ベース)(令和3年度概算)で、令和12年度までに45%まで上げることを目標としています。
Q8 日本で多く作られているお米の品種は何ですか?
A8
1位:コシヒカリ(33.7%) 2位:ひとめぼれ(9.1%) 3位:ヒノヒカリ(8.3%) 4位:あきたこまち(6.8%) 5位:ななつぼし(3.4%)となっています。(令和2年産)
参考
公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構ホームページ(外部リンク)
https://www.komenet.jp/data/jishuchousa/hinsyu/
Q9 お米には、どんな栄養分が含まれていますか?
A9
精米100グラム当たりの栄養分は、たん白質6.8グラム・糖質75.5グラム・脂肪1.3グラム・水分15.5グラム・無機質ビタミン繊維など0.9グラムです。
(食糧庁・全国米穀協会「米なんでもブック」より)
Q10 紫黒米のぬかは紫ですが、赤米のぬかは何色ですか?
A10
赤米のぬかもやはり「赤」です。
紫黒米もそうですが、お米の外側(ぬかになる部分)だけに色がついています。
お問合せ先
広島県拠点地方参事官室
tel 082-228-9676
fax 082-228-5834