取組事例_チーム鳥取・インド輸出蔵元会
県内の事業者が製造した商品を県の魅力と合わせて発信し、認知度向上と輸出拡大を目指す
「チーム鳥取・インド輸出蔵元会」は鳥取県内にある6つの酒蔵で構成された加工食品クラスターです。
日本酒市場が未開拓のインドにおいて、現地のお酒のプロ(酒類コンテストの審査員、ソムリエ等)への日本酒教育や、現地消費者へのニーズ調査を実施し、日本酒(鳥取県産日本酒)の認知度向上と輸出拡大を目指します。
「VINEXPO INDIA 2024」 マスタークラス(日本酒について教育・PRを行う)
「VINEXPO INDIA 2024」ブース出展(現地商社との商談でニーズを調査)
取組概要
- 主な取組内容は、インドで開催される酒類の国際展示会「VINEXPO INDIA」への出展と、現地プロモーターを活用した日本酒の情報発信です。
- インドにおける日本食レストランの増加やGI登録された日本酒のインド輸出解禁を受け、日本酒そのものの普及と、鳥取県産日本酒=「Team Tottori Sake」の早急なブランド確立を目指します。
- 州ごとに異なる規制や習慣・嗜好に柔軟に対応するため、PRする商品構成の考案やサプライチェーンの効率化、現地の情報収集等にチーム全体で取り組んでいます。
メンバー企業等(令和6年度当時)
![]() 大谷酒造株式会 (鳥取県東伯郡琴浦町) |
![]() 元帥酒造株式会社 (鳥取県倉吉市) |
![]() 有限会社山根酒造場 (鳥取県鳥取市) |
![]() 中川酒造株式会社 (鳥取県鳥取市) |
![]() 有限会社高田酒造場 (鳥取県岩美郡岩美町) |
![]() 諏訪酒造株式会社 (鳥取県八頭郡智頭町) |
チーム鳥取・インド輸出蔵元会 令和6年度事務局 中川さんへのインタビュー
チーム鳥取・インド輸出蔵元会 事務局(令和6年度)
中川酒造 取締役中川 雄翔 さん
加工食品クラスター組成のきっかけ
- メンバー企業の諏訪酒造さんが、鳥取のお酒の認知度を向上させるにあたり、まだそれほど市場が開拓されていないインドへの輸出に取り組もうと地域の蔵元に呼びかけられたのがきっかけです。
加工食品クラスターの活動で感じるメリット
- 個々の酒蔵が集まり一つのチームとして活動することで、輸出に向けた活動の幅が一気に広がるという点に、クラスター事業のメリットを感じます。県内は小さい酒蔵が多く、それぞれ独自で輸出に向けた活動を行うことが難しい中で、クラスター事業はチームで動くことの良いきっかけとなりました。
- 個社がそれぞれ営業に出向くとなると非常に経費がかかってしまうので、現地で営業活動をしてくれるコーディネーターの派遣費用を事業でまかなえたのも非常に大きかったと思います。
- それ以外にもクラスター事業の活動を通してできた輸出ルートやコンテストでの受賞歴によって、今後の販路拡大が大いに期待できるのもメリットだと感じています。クラスター事業の活動終了後も、現地バイヤーと各蔵元との商流(繋がり)は残り続けると思っています。
加工食品クラスターで活動する上で工夫していること
- 必要に応じてチームでオンライン会議やメールのやり取りを行っています。各々の酒蔵が持つ情報(イベントで得られた情報や名刺交換先等)の共有や、コーディネーターからの現地活動報告を行っており、メンバー企業間で相談し合える雰囲気があると感じています。
加工食品クラスター組成を考えている事業者へのアドバイス
- 海外への販路拡大に向けた第一歩として海外のバイヤー等に直接会い、名刺交換や情報収集するとなると、個社では展示会への出展費用や渡航費等で資金的にネックになることが多いです。資金的なハードルにより海外進出をためらう事業者も多い中、クラスター事業を活用して費用を上手にやりくりすれば、より早い海外進出への第一歩につながると思います!
参考資料
35.チーム鳥取・インド輸出蔵元会(鳥取県:日本酒、リキュール)(PDF : 729KB)(農林水産省へリンク)(PDF:1,030KB)
お問合せ先
経営・事業支援部食品企業課
代表:086-224-4511(内線2691,2171)
ダイヤルイン:086-222-1358