取組事例_ヴィ―ガンフーズフレンドジャパン
「ヴィーガン」+「日本食」で世界へ!
「ヴィーガンフーズフレンドジャパン」は世界的なベジタリアン・ヴィーガン市場の拡大と日本食人気の拡大に着目し、植物性原料のみを使用した商品を持つメーカーで構成された加工食品クラスターです。
美味しくて健康的な「日本産ヴィーガンフーズ」を世界に発信し、日本産食品の地位向上を目指しています。
取組概要
- 既に海外販路がある食品企業でコンソーシアムを立ち上げ、これまで各自で実施していた海外への販路拡大をコンソーシアムとして取り組むことで、多くの国・地域に日本産ヴィーガン食品を紹介・販売するプラットフォームを構築しています。
- 国内外で開催される商談会・展示会への合同出展や、メンバー企業が取引先から自社で取り扱いのない商品を要望された際に他のメンバー企業の商品を紹介するなど、自社と他社にとって商談の機会を逃さない対応を実施しています。
- 加工食品クラスターで取り組んだことにより、輸出金額は2022年度実績1574万円から2023年度には4502万円まで拡大することができました。
メンバー企業等
所在地:岡山県 |
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ヴィーガンフーズフレンドジャパン 藤本会長へのインタビュー
ヴィーガンフーズフレンドジャパン会長
(株式会社みゆきやフジモト 代表取締役)藤本 博雄 さん
加工食品クラスター組成のきっかけ
- 世界的に日本食人気が拡大していること、また健康志向の高まりから植物ベースの食事に対する需要が拡大していることから、植物ベースの原材料のみ使用した加工食品を製造しているメーカーでクラスターを組成しました。
- 会員企業の中心は、高品質食材を扱う企業様への納品メーカーですが、かねてより、国内における高品質な加工食品を販売する市場が少ないことを感じておりました。より広いマーケット、より品質の高い食品が求められる市場を求めて海外への展開を模索するようになり、各国への販売ルートを持つ仲間を増やし、コンソーシアムとして取り組むこととしました。
加工食品クラスターの活動で感じるメリット
- 「ヴィーガン」という共通のテーマで集まった仲間ですが、各会員企業の商材は重複していません。このことから各社の販路や輸出ノウハウを共有・活用しあっても競合することはなく、それぞれの輸出が拡大するというメリットを感じています。
- 加工食品クラスターで活動することにより、各メンバー企業が持つ得意先の紹介やニーズの共有、各国規制への対応等相互にバックアップができ、強みを活かし足りないものを補い合うことができる関係性を築けていることにメリットを感じています。
加工食品クラスターで活動する上で工夫していること
- 輸出に積極的で、かつ良質な日本食を製造する仲間とチームを結成しました。
- その際、異なる商流を持ち、異なる商品を製造するライバルにならないメンバー構成とし、それぞれの販路を共有した上で、各仕向け地へのプロモーションを手分けして行うなど、チーム全体販路拡大を一気に進められるようにしています。
加工食品クラスター組成を考えている事業者へのアドバイス
- 地域の小規模食品メーカーは魅力的な商品、気力・体力、情熱、技術力など、それぞれの強みがあります。
- これらのリソースを持ち寄り、情報、ノウハウ、販路などを補い合い、各社の取組を相互にバックアップできる体制を作ることで、これまでできなかった取組ができるようになりました。
参考資料
ヴィーガン フーズ フレンド ジャパン(岡山県:農産加工食品など複数品目)(農林水産省へリンク)
お問合せ先
経営・事業支援部 食品企業課
代表:086-224-4511(内線2691、2171)
ダイヤルイン:086-222-1358