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北海道農政事務所

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令和3年度「受け継ぎたい北海道の食」動画コンテスト表彰式(概要)

【日時】令和4年3月7日(月曜日)13時30分~16時30分
【会場】京王プラザホテル札幌 地下1階 プラザホール
【主催】農林水産省 北海道農政事務所

主催者挨拶

農林水産省 北海道農政事務所長      山田 英也



ユネスコ無形文化遺産に登録されている日本食文化。特に、「食の宝庫」とも呼ばれる北海道には、アイヌ料理も含め、興味深い食が数多くあります。 この動画コンテストは、このような財産を広く知っていただきたいという思いから開催しております。
4回目の開催となる本年度は、全道各地から65作品もの応募がありました。年々作品のクオリティも上がっており、応募作品の中には惜しくも受賞には至らなかったが、素晴らしい作品が沢山ありました。これからも受賞されました作品を様々なイベント等で紹介し、動画を通じて北海道の食の魅力を発信していきたいと思います。

来賓祝辞

北海道農政部 食の安全推進監      横田 喜美子


来賓挨拶


このコンテストについては、道民の皆様が地域で受け継がれてきた伝統の料理や郷土食、食材の魅力を見つめ直し、それらを守り続けてきた方々の技術・情熱を一層進化させながら、次世代に継承していく大変重要な取組であると思います。
北海道庁では~「食」の力で育む心と身体と地域の元気~をスローガンに食育を推進しております。地域の風土・食文化を活かす知識や技術を持つ方々を「北海道らしい食作り名人」として登録するほか、道産食材を使用したこだわりの料理を提供する「愛食レストラン」の認定、地産地消を推進する「愛食運動」の取り組み、メールマガジンやSNSで情報発信しております。
昨今、新型コロナウイルスの影響により家庭で食事をする機会が増えたことから、これまで以上に地域の食への関心が高まっていることと思います。このコンテストはこうした機運の高まりにも応えるものであります。
この取組が末永く続くことを期待するとともに、お集まりの皆様の益々のご活躍、ご健勝を心からお祈り申し上げます。


国土交通省 北海道開発局 開発監理部 開発調査課長      芳賀 義博



北海道には美味しい食がいっぱいございます。しかし、北海道に住んでいる私共でさえ知らない地域ならではの食文化が沢山あります。このことはもっと情報発信し、広めていくことが必要であると思います。 昨今の新型コロナウイルス感染拡大により、帰省など、田舎との行き来にも影響が生じており、このことは受け継ぎたい文化の伝承に大きく影響するものと思っております。 伝統的なその地域ならではの食文化を受け継ぎ、次の世代につなげることが大切であると思います。
北海道開発局では、平成28年度に閣議決定された第8期の北海道総合開発計画を策定し、食と観光を戦略的な産業として目指しています。そうした意味でも、それぞれの地域の特徴のある資源を活かして、積極的にPRする取り組みがますます重要と感じております。 皆様の取組がさらなる広がりとなることを期待しております。

表彰及び表彰作品の上映、審査委員の講評

開拓汁  (天塩町地域おこし協力隊  野口 裕康、天塩町スローフードの会伊藤 千枝子 )



【作品紹介文】
北海道開拓期、天塩町北部に広がるウブシ原野にも若い人々が住むようになったが、当時は道路などの交通網は発達しておらず、船による天塩川を利用した移動が主であった。そのような状況下で、ウブシ原野で暮らしシゲノばあばとして慕われていた女性が、その時その土地で手に入れることのできる食材を用いた栄養バランスの良い汁料理を開拓でやって来た家族に広め、彼らの生活を支えていた。
現代は食生活の多様化により、使われている食材やそれらの背後にある自然資源を意識することは少なくなったが、今回のシゲノばあばの娘である伊藤さんの協力のもと、ほぼ全ての食材に自分で育てたものを利用した汁料理を作り、将来に受け継いでいきたい食の記録とした。


・講評:審査委員   小田嶋 政子(北翔大学名誉教授)


当コンテストの目的は、伝統料理や郷土食を次世代に伝えていく、食文化を広く伝えることにあると思います。開拓汁はまさにその目的に合致した作品でした。
地域の食材を用いた具だくさんのみそ汁が「開拓汁」と呼ばれ、北海道で家族を温め、エネルギーを培ってきたのであろうと思います。家々に受け継がれてきた味が地域の料理になる。郷土料理とは本来そうしたものであると考えています。
畑で取れた野菜を使用する本来の食生活の姿を改めて拝見いたしました。是非、長く伝えてほしいと思います。



大根干しから始めるうちのニシン漬け  (寿司処 邦寿司本間 寿治)


【作品紹介文】
我が家の漬物は、なるべく市販の物は買わずに毎年家族全員で作っています。 父から受け継いだ寿司屋とともに、「にしん漬け」については、かれこれ40年以上続けて作っています。父は利尻出身なので、北海道内でもなかなか手に入らない高級食材である「利尻昆布」や「利尻根昆布」を入れて漬けるなど、これは他ではマネできないものだと思います。
動画では、ニシンと同様にメイン食材である大根の干し方から作成を始めました。中でも大根の結び方(クローブ・ヒッチ)は、父が祖父から教わったそうです。昔の方の知恵を感じます。 完成したニシン漬けをお見せすることはできませんでしたが、完成までに2ヶ月もかけた大作となっています。是非たくさんの方に見てもらって、北海道の食文化を知っていただきたいと思います。先代から受け継いだ北海道の伝統料理、この料理や作り方を大切に守っていきたいです。


・講評:審査委員   村井 弘治(すすきの浪花亭 代表取締役社長)


毎年、秋になると何種類か漬物をつけるのですが、その年の気温や湿度によって味が変化します。このことから、動画内でレシピが無いと仰られていた理由がなんとなく分かります。
私もレシピからそれほど分量を変えずに作っているのですが、それでも酸っぱくなったり、しょっぱくなったり、毎年味が変化します。
市販と異なり味が変わっていくことも、手作りの良さであると思います。 心のこもったニシン漬けはまさしく北海道を代表する受け継ぎたい食であると思いました。



鶴居村 鹿肉ハンバーグ  (鶴居村地域おこし協力隊井上 千尋)


【作品紹介文】
最近注目されつつある「ジビエ」。鶴居村にはたくさんのエゾシカが生息しています。 今回撮影させていただいた鶴居村の茂雪裡地域では、日常生活のなかにエゾシカ猟が存在しています。
この地域の人にとっては当たりまえの日常生活でも、他の人から見ると当たり前ではない日常。自然と受け継がれている先人たちの想いやエゾシカ料理を紹介。鹿肉は高たんぱく低脂肪で鉄分とビタミンB2が多く含まれます。
多くの方におすすめの鹿肉。少しでも身近に感じてもらって、食べてみようと思ってもらえると嬉しいです。


・講評:審査委員   多原 良子(札幌アイヌ協会副会長、アイヌ女性会議メノコモ代表)


北海道では、縄文時代から鹿との関わりがあり、土器にも鹿の絵が描かれていました。アイヌ民族は鹿をユㇰ(獲物の意味)と呼び、大切な食料の一つでした。
鶴居村では日常的に鹿猟があるとのこと。この作品からは、鶴居村で育った子供たちが給食にも鹿肉が出ることや、身近なハンターや父に学んで、栄養価の高く、美味しい鹿肉をもっと多くの人に広めていきたいという強い想いが伝わりました。 これからも様々なレシピを考え、親から子へ子から孫へ伝えて欲しいと思います。



北海道の伝統野菜 八列とうきび  (三笠市地域おこし協力隊千葉ひろみ)



【作品紹介文】
明治から昭和にかけて主流だった「八列とうきび」。しかし、スイ-トコーン種の出現により、昭和40年頃にはほとんど生産されなくなりました。三笠市の生産者及川善志さんは、一度は諦めた八列とうきび生産でしたが、「作って欲しい」という妻の願いを叶える為、再びチャレンジします。知り合いから種を分けて貰い生産量を増やしていきました。今でも夏から秋にかけて道の駅三笠で販売しています。収穫の適期が短く、味が落ちやすいので翌日には販売することが出来ません。
今年、道の駅三笠で、「亡くなったお父さんが八列とうきびを酒の肴にしていたの」と話してくれた女性がいました。味の記憶だけではなく思い出も繋いでくれる作物「八列とうきび」を未来に繋げたいと思います。


・講評:審査委員   萬谷 利久子(北海道6次産業化プランナー、野菜ソムリエ上級Pro)

撮影先である及川農園の生産者様とのコミュニケーションによる空気感、畑の風が伝わり、ほっこりする映像でした。調査したところ、八列とうきびは2軒程度しか道内の生産者が残っていない、大変貴重な作物であることを知りました。こうした希少な食材である八列とうきびを守り続け、残していきたいという想いを楽しく、明るく紹介してくださったことが非常に良かったと思います。
また、お酒のおつまみやスイーツなど、普段着ですぐ作れるレシピが紹介されており、一緒にやってみようと思いました。



磯カジカ「みそ汁・とも和え」  (オホーツク枝幸ブランド推進本部)

・講評:審査委員長   荒川 義人(札幌保健医療大学保健医療学部長)


ダイナミックな映像のほか、地元の食材について細かく、丁寧に説明されていました。比較的沖で取れる「沖カジカ」に対し、沿岸で獲れる「磯カジカ」と区別した点には強くこだわりを感じました。加えて、調理の内容が大変分かりやすく映像にまとめられ、私でも作れるのではないか、作ってみたいという気持ちにさせてくれる作品に仕上がっていたと思います。さらに良くなるとすれば、カジカのヒストリーについて説明がありましたらより魅力が伝わってきたと思います。
   どの審査委員からも高く評価され、文句なしの優秀賞受賞でした。おめでとうございます。


表彰式当日、ご都合により欠席されたオホーツク枝幸ブランド推進本部の皆様には、後日表彰を行いました。

総評

審査委員長   荒川 義人(札幌保健医療大学保健医療学部長)


今年度応募のありました65作品について、私達審査委員はコンテストの趣旨との整合性、北海道の独自性、北海道食文化の背景、受け継ぎたいメッセージ性といった視点から一つ一つ作品を繰り返し拝見し、審査いたしました。
また、審査委員会の開催時には、回を重ねる度に、映像クオリティの向上のほかコンテストの主旨と目的、メッセージ性がより伝わってくるようになり、どの作品も徐々にレベルが上がっていることを委員の皆様と共通で認識いたしました。次年度以降も更にレベルアップすることが期待され、当コンテストの意義がより強くなっていくことと思います。
このたび受賞された皆様におかれましては、一層のご活躍を大いに期待しております。

北海道の食文化推進の取組事例紹介

以下の4団体により、北海道の食文化の保護・継承している取組事例や、北海道の食文化を盛り上げている観光需要回復の取組などをご紹介いただきました。


・アイヌの食文化及びウポポイ(民族共生象徴空間)の紹介
(北海道開発局開発監理部アイヌ施策推進課、公益財団法人アイヌ民族文化財団)

アイヌに伝わる食文化の紹介に加え、令和元年度優秀賞作品「ウケ~受け継ぐ~」を上映。

白老からウポポイ(民族共生象徴空間)PRキャラクター「トゥレッポん」が駆けつけてくれました!!



・地域食材のPR活動について(北海道胆振総合振興局、ライスボールプレーヤー 川原 悟)

胆振の食材を使った11種類のおむすび
「いぶり11」のPR動画を上映いたしました。

ライスボールプレイヤーの川原様(写真右)による「いぶり11」の紹介。


・食農に関する組組について(株式会社JTB)

輸出支援など、現在(株)JTBが取り組んでいる事業を多数ご紹介いただきました。

中国最大手メッセンジャーアプリ「WeChat」を活用した、地域の魅力発信にも着手。


・HOKKAIDO LOVE!における北海道の食の位置付け(北海道エアポート株式会社)

北海道の観光・旅行情報サイト「HOKKAIDO LOVE!」の紹介。

「HOKKAIDO LOVE!」では北海道の旬な情報を日本語のほか5言語にて世界中に発信中。

JTB賞・北海道エアポート賞の発表

今年度は、(株)JTB様と北海道エアポート(株)様のご協力のもと、当コンテスト優秀賞作品から以下の2作品を海外向けに配信することが決定いたしました!!
詳細につきましては、後日、北海道農政事務所HPにてご紹介いたします。


JTB賞「鶴居村 鹿肉ハンバーグ」

北海道エアポート賞「大根干しから始めるうちのニシン漬け」

令和3年度地産地消等優良活動表彰「北海道農政事務所長賞」の表彰及び講評


 帯広市学校給食センター(食で育む給食研究会~オビリーネット~)

オビリーネットの宇都宮様(右)、大丘様(左)。
帯広市から駆けつけてくださいました!!

スクリーンにて「オビリーネット」が取り組む学校給食における地産地消の活動を紹介。

・講評: 萬谷 利久子(北海道6次産業化プランナー、野菜ソムリエ上級Pro)

帯広という大きな町で地産地消率61%という高い数値を達成するため、加工・流通といった様々なハードルを一つ一つ乗り越えてきたことに深く敬意を表します。 オビリーネットの組織図を拝見いたしましたが、これほど多岐にわたる組織をネットワーク化し、給食を支え、ひいては地域を支えるというスキーム。こうした取組が他の地域でも連鎖すれば良いなと思いました。
また、給食に地場産物を多く取り入れることで、地域の方々が更に地場産物を生産することができ、結果として地域の食材を安く購入出来る。こうした循環型の仕組み作りを目指しているという志にも深く共感いたしました。
今後もより高い目標に向かって取り組んでいくことと思いますが、是非オビリーネットの皆様の力で頑張っていただきたいです。このたびは誠におめでとうございます。

北海道の食~未来に向けて~

令和3年度「受け継ぎたい北海道の食」動画コンテストでご応募いただいた65件の作品の中には、惜しくも受賞には至らなかったものの、素晴らしい作品が数多くありました。
その中で、「これまで郷土料理がなかった地域で新たな郷土食を作る」という新しい観点からご応募いただいた作品がありましたので、当ページにてご紹介いたします。

未来の郷土食材、空知のチーズ  (上砂川町地域おこし協力隊勝長 拓也)


【作品紹介文】
上砂川町には、郷土料理や郷土食材というものが存在しません。しかし、いま何かを作り始めれば数十年後には郷土食材 になるんだ、そういう趣旨で動画を作成しました。また地方での「食への挑戦」を動画にすることで、動画を観た人が触発され、地方自治体の人口減少問題に寄与できれば という思いもあります。

お問合せ先

生産経営産業部 事業支援課
担当者:白石、和田
代表:011-330-8810
FAX番号:011-520-3063