食に関するセミナー「腸内細菌と食生活との関わりについて」を開催しました
令和8年2月4日(水曜日)、近畿農政局は食に関するセミナー「腸内細菌と食生活との関わりについて」を開催しました。
当日は、近畿農政局の会場とオンラインを併用し、消費者106名の方にご参加いただきました。
講師に、京都府公立大学法人京都府立医科大学大学院医学研究科生体免疫栄養学講座教授内藤裕二様をお招きし、腸内細菌と食生活との関わりについてご講演いただきました。
講師 京都府公立大学法人 京都府立医科大学大学院医学研究科生体免疫栄養学講座
内藤裕二教授
講師からは、「今まで多くの患者さんを診てきて、もう少し病気の予防や老化を防ぐことなどを一般の方に知っていただくことが必要と考え、現実的に長寿を達成するためにはどのようなことが必要なのか。食というものは、もっと重要なことがあるのではないか」という観点から、健康長寿で知られる京都府の京丹後地域での「京丹後長寿コホート研究」を行っている。この研究では、どのような方が元気で長生きするのかを解き明かすために時間をかけて調査している。京丹後地域の健康長寿の4つの秘密として
(1) 食を介した絆を育み、コミュニケーションを絶やさないこと
(2) 植物性たんぱく質や食物繊維の豊富な食事を、仲間と共に楽しむこと
(3) 規則正しい生活と運動習慣を日々の暮らしに取り入れること
(4) 感謝の心をもち、生きがいを感じる毎日を大切にすること
が具体例を入れながら紹介されました。
また、「「健康に生きるためには、食事はバランスよく食べましょう」と一般的に言われているが、従来言われてきた三大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)に加え、栄養素として食物繊維が重要であることがわかってきた。食物繊維は胃で消化・吸収されないため、腸まで届けられ、腸内細菌のエサになり、さまざまな種類の食物繊維をたくさんとることで腸内環境が改善され、生活習慣病の発症や認知症のリスクを抑える結果が示されているが、腸内細菌との関わりの研究成果は、明らかになるまで10年以上かかる見込みである。」
と講師から説明がありました。
(会場の様子)
参加者からの質問は、
(1)「食物繊維の不足を補うために、サプリメントでイヌリンや難消化性デキストリンなどを摂取してもよいですか。」
(2)「植物性たんぱく質で豆類の摂取がいいとのことだが、豆乳や納豆でもよいですか。」
(3)「「運動の効能は一部「腸」を介している」とのことですが、もう少し説明いただきたい。」
などがあり、
講師からは
(1)「日本人のほとんどが1日の食物繊維摂取量がWHO(世界保健機関)推奨の25g以上を超えていません。だから、食生活を見直してもらう必要はあります。サプリメントなどの栄養補助食品を活用するなら、食物繊維の量が(パッケージ等にある摂取目安量を参考に)5gを限度にして摂取しても問題はないと思います。」
(2)「豆の代わりに、豆乳や納豆も問題ありません。ヨーグルトや牛乳でお腹が痛くなりやすい人は豆乳にしてもよい。納豆は発酵食品でもありよいのですが、添付のタレは塩分が多いので、使用する場合は3滴ぐらいにしたほうがよい。」
(3)「運動によって腸の中の腸内細菌が変化し、その腸内細菌が我々の体によいものをつくるということがわかってきた。腸内細菌はいろいろなことで私たちに役立っていることが多いので、今後も引き続き腸内細菌の研究をする必要があるのではないかと思っている。」
との回答がありました。
参加者からは「興味深い内容で参考になりました」「話し方が親しみやすくわかりやすかった」等の感想が寄せられました。
(質疑の様子)
お問合せ先
消費・安全部消費生活課
ダイヤルイン:075-414-9771




