鹿児島県立農業大学校にて、最近の農政の動き等について講義を行いました!
令和6年9月2日(月曜日)、鹿児島県立農業大学校(日置市)において、「最近の農政の動きについて~これからは、「みどりの食料システム戦略」の時代!~」と題して、講義をいたしました。講義では、まず、戦後農政の大きな流れや、本年6月5日に公布・施行された、食料・農業・農村基本法の改正の経緯、今後は、これまでの政策に加えて、食料安全保障の確保や環境と調和のとれた食料システムの確立が政策の柱に加わることなどについて説明。
また、環境と調和のとれた食料システムの確立については、すでに、令和3年5月に「みどりの食料システム戦略」を策定しており、有機農業など化学肥料や農薬の使用量を削減した、「環境にやさしい農業」の推進を本格化していることや、これに関係して、本年度の鹿児島での取組について紹介。
諸外国の動きや国内の情勢として、例えば、EUやアメリカでは、環境政策を進める戦略を策定し取組が進められ、有機食品の売上も継続して増加している。一方、日本国内は人口減少・高齢化であり、農業経営を発展させていくためには、海外への輸出に戦略的に取り組んで行かなければならない中で、日本国内の農業者も、「環境にやさしい農業」へと転換していくことが必要と説明しました。
そのほか、農業経営改善による所得の向上等に資する取組として、スマート農業や農業DX、儲かる農業を目指すための6次産業化の推進等について説明しました。
夏休みが終わり、本日、始業式を迎えた学生の皆さんは、勉強モードに切り替え真剣に受講されていました。講義を聞いた学生からは、「自分の田舎では、農地の草刈りなどを担う者が少なくなって来ている。国の事業も活用して、地域としてどのような取組を進めて行くか検討したい。」といった声もありました。



講義資料 講義の様子(ア) 講義の様子(イ)
講義資料(PDF : 10,604KB)
お問合せ先
九州農政局鹿児島県拠点 地方参事官室
担当者:有村、日髙
代表:099-222-7643