「とくのしま伊仙まちづくり協同組合」の設立について話を聞いてきました!
農林水産業における人出不足の解消策の一つとされている、人口急減地域特定地域づくり推進法に基づく「特定地域づくり事業協同組合制度」を活用し、「とくのしま伊仙まちづくり協同組合」を設立して活動を展開されている様子について、組合事務局長の大保さんと伊仙町役場にお話をお聞きしました。
過疎地での人手不足解消をめざし、若い移住者らを人口減少の著しい離島や中山間地で雇い、季節や繁忙期に応じて様々な職場に派遣(マルチワーク)することで、若者の地元定着や地域の持続性を高めるのが狙い。
大保さんは、4年前に夫婦で大阪から徳之島の暮らしと自然の距離の近さに惹かれ移住を決めた。かねてから地域づくりに興味があったことから、島が抱える人口減少や地域産業の担い手不足の解決策として、組合設立のキーパーソンとなり、町内6事業所と集い、2022年9月に設立しました。
「農業、認定こども園、介護事業所、学童保育などの仕事を組合せ、年間を通じた安定した仕事の創出を目指しており、特に冬場は、バレイショやサトウキビなど農業分野の需要が高くなるため、可能な範囲で員外派遣を含めて対応している。」とのことです。
農業現場で労働力の確保、担い手の育成などの課題があるが、農業だけでは年間を通じた雇用が難しいなどの問題でお悩みの自治体等におかれては、他産業との組み合わせで労働の機会を提供できる「特定地域づくり事業協同組合制度」の活用も検討されてみてはいかがでしょうか!



バレイショの収穫作業(ア) バレイショの収穫作業(イ) 学童保育の現場
お問合せ先
九州農政局鹿児島県拠点 地方参事官室
担当者:樽水、今村
代表:099-222-7546