玄米ペーストパンを製造している「(株)やまびこの郷」に行ってきました!
鹿児島県拠点は、令和6年10月8日(火曜日)に、鹿児島県伊佐市の中山間地域にある「(株)やまびこの郷」に行ってきました。「(株)やまびこの郷」は、主に、米などの農作業や農地を集約することにより生産コストの低減等を図り、農地や地域を維持することを目的に平成25年に設立された集落営農法人です。機動的な経営展開ができるよう、任意組織から法人化する際は、株式会社を選択されたそうです。
法人化を契機として、経営の多角化で、利益を上げていく一環として、玄米パンの製造・販売を始めたそうです。パン製造に当たっては、熊本玄米研究所で研修し、技術を習得されたそうです。パン製造には、原料にこだわり、法人で製造しているパンは、通常栽培基準より化学肥料、化学農薬の成分を5割以上削減した栽培により育てたお米(商品名:やまびこの郷」を8割以上使用している玄米ペーストのパンです。
パンは、原料にこだわり、一つ一つ手作業で丁寧に成型。焼き上げた玄米パンをそのまま急速冷凍して配送しますので、ご家庭で自然解凍するだけで、焼き立ての風味が戻る。さらに、電子レンジで20~30秒温めるだけで、甘くてふわふわ、たった今焼きあがったかのようなパンになるそうです。
代表者の永吉智美(さとみ)さんにお話をお聞きしました。
パンの製造を始めた頃の3年間は、まったく売上が上がらずに、売上を上げる方法を模索していた日々を過ごしていたそうです。お店と商品の認知度を高めるために、移動販売を開始し、フェスタがあれば、費用対効果をスタッフと話し合い、吟味して出店していたそうです。売上が上がるきっかけになったのは、ネット販売だったそうです。
自社米を使用して製造するパンが、多くの消費者に支持されたとのことで、特に健康志向、美容志向の、30代~60代を中心に販売数を伸ばしたそうです。さらに、ネットを中心とした口コミでの広がりで、商品の認知度も高まったそうです。
これからの展望をお聞きしたところ、「嗜好の変化など様変わりが激しい時代に対応するために、地域の皆さんはもちろん、行政とも連携しながら、創意工夫して頑張っていく。」と熱く語っておられました。
お忙しい中、貴重なお話を聞けて、訪問した我々も身が引き締まる思いでした。貴重な時間を割いて頂きありがとうございました。



パン生地をこねる様子 パン生地を焼く前の様子 パン生地を焼いている様子

パン工場の外観
お問合せ先
九州農政局鹿児島県拠点
担当者:有馬、三池
代表:099-222-7641