第28回九州・山口有機農業の祭典が開催されました!
令和7年2月1日(土曜日)に、鹿児島サンロイヤルホテルで「第28回九州・山口有機農業の祭典」が開催されました。このイベントは、九州・山口の各県の毎年持ち回りで開催されておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、令和2年の熊本県での開催以降、5年ぶりの開催となりました。【1日目】
オープニングトークとして、鹿児島県拠点の窪山地方参事官から、「みどりの食料システム戦略について~これからは、環境にやさしい農業と地産地消が大切!~」と題して、食料・農業・農村基本法の改正、みどりの食料システム戦略の意義等について説明させていただきました。
参加された方からは、「有機農業の面積を100万ヘクタールにするという目標は本当か。」、「学校給食での有機食材の利用拡大の推進はどのように進めるのか。」といった質問がありました。
九州・山口有機農業の祭典オープニングトーク資料(PDF : 5,261KB)
その後、パルシステム生活協同組合元理事長山本伸司さんから、「「畑から食卓へ」つながるフードシステムで、持続可能な有機農業を」と題して、有機農産物の流通についての基調講演がありました。
また、鹿児島県拠点の有村総括農政推進官から、鹿児島県の自然、産業、オーガニックなどを関連付け、県民、県外や海外の観光客へのおもてなしのヒントとして活用してもらうことを目的に作成した「鹿児島県のオーガニック・地産地消等ツアールート」について紹介させていただきました。
オーガニックツアールート(PDF : 8,596KB)
その後、5つの分科会((ア)有機野菜の需要拡大に応える流通とは?(イ)有機農業に役立つ資材・機材(ウ)オーガニックビレッジの現状と今後の展望(エ)有機農業の未来は、有機農業の奥様方に!(オ)農のある暮らしのはじめ方)に分かれ、活発なディスカッションが行われました。






【2日目】
2日目は、鹿児島県拠点が企画した研修ツアーを開催しました。
研修ツアーでは、まず、オーガニックビレッジに取り組む姶良市にある、かごしま有機生産組合の「有機育苗ハウス」を見学し、当組合の上野生産事業部長さんから、育苗事業の経緯や統合環境制御システムの概要などについて説明していただきました。
参加された方からは、「苗は、需要に応じた供給はできているのか。」、「有機苗の購入費は慣行苗と比べてどれ位高いのか。」、「環境制御システムを導入した結果の満足度はどれくらいか。」といった質問がありました。
次に、鹿児島空港近くの「麹の里 バレルバレープラハ&GEN」に移動し、麹の魅力や製造工程についてご説明いただき、麹の甘酒などの試飲を楽しんでいただきました。
続いて、オーガニックビレッジ宣言をしている湧水町にある、「イマジン・カフェ」に移動して、昼食をいただきながら、窪山参事官による食と音楽のランチコンサートを聴いていただきました。昼食では、そのやま農園(株)で生産された、有機栽培によるにんじんやじゃがいも、大根などが使用されました。
その後、そのやま農園(株)の園山秀国さんから、農園の取組についてご説明いただきつつ、意見交換が行われました。参加された方は、草堆肥や竹パウダーによる土づくりに関心が高く、その効果や技術的な部分などについて、活発な意見交換が行われました。
その後、そのやま農園(株)の圃場に移動していただき、参加者の皆様も見学しながら園山さんからのお話に耳を傾けられていました。最後は、有機農業の拡大を祈念して、一本締め!
今回の祭典にご参加いただいた皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。ありがとうございました!






お問合せ先
九州農政局鹿児島県拠点 地方参事官室
担当者:有村、日髙
代表:099-222-7643