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九州農政局

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学生参加型プロジェクト「AGREAL」第3弾を開催しました

「若手農業者団体」との交流で「農業と農村地域のこれから」について考える@Fam Lab8

  私たち九州農政局チャレンジチームは、農産物の生産から消費までの流れを網羅した体験・見学ができる学生参加型プロジェクト「AGREAL(アグリアル)」を立ち上げているところです。
  今回、活動の第3弾として、
八代市内の若手農業者で結成された一般社団法人「Fam Lab8(ファムラボエイト)」の協力のもと、AGREAL 参加学生が農業を通して農村地域の活性化に繋げる取組を体験し、農業と農村地域の発展について考えるイベントを開催しました。
  また、当日の様子を日本農業新聞、熊本日日新聞、テレビ熊本(TKU)に取材していただき、令和7年2月24日発刊の熊本日日新聞に掲載されました。


   学生参加型プロジェクト「AGREAL」第3弾
  「『若手農業者団体』との交流で『農業と農村地域のこれから』を考える@Fam Lab8」


   令和7年2月12日(水曜日)10時00分~16時00分


  • オリエンテーション:Fam Lab8事務所(八代市鏡町塩浜) 
  • 視察:大鞘樋門(おざやひもん)、清田い草圃場、たかきバナナ圃場
  • アグリスポーツ・意見交換:八代市役所会議室(八代市松江城町)


オリエンテーション

 チャレンジチーム、学生及びFam Lab8の参加メンバーによる自己紹介の後、Fam Lab8代表理事の林孝憲氏からFam Lab8の活動内容や八代地域の農業に関するお話、視察の流れなどを説明していただきました。


大鞘樋門視察

 大鞘樋門(おざやひもん)は、文政2年(1819)の四百町新地干拓事業の際に建造された樋門で、用水の取り入れや排水を行ったり、海水をせき止めたりする役割を果たしていました。視察では、林氏の案内のもと、大鞘樋門の役割、経緯及び当時の生活について詳しく説明していただきました。大鞘樋門は、城の石垣と同じ構造であり建造物としても価値が高いことや、近世から続く八代平野の干拓により八代の発展に貢献してきたことを学びました。

清田い草圃場・ござ織機視察

 Fam Lab8メンバーであり、い草を生産している清田一生氏の案内のもと、圃場を見学しながら、い草生産の年間スケジュールや作業の詳細、品種の違いなどについて説明していただきました。その後、い草の長さを揃える選別機やござ織機がある作業場に行き、作業の詳細について説明していただきました。また、稼動しているござ織機や、清田氏が仕上げ包丁を使って、商品として出す前のござの仕上げをしているところを見学しました。

   

たかきバナナ圃場視察

 Fam Lab8メンバーであり、バナナを生産している高木明日香氏の案内のもと、ハウス内を見学しながら、栽培期間中農薬・化学肥料不使用で生産している三尺バナナについて説明していただきました。また、赤紫色の花の中から、黄緑色のバナナの果実が出てきている様子などを見学しました。

   

アグリスポーツ(※)・お米の部

 お米の検査員でもある高木氏から、お米の等級や品種の判断基準について説明していただいた後、お米の(ア)等級当て(イ)目視での品種当て(ウ)食味での品種当ての3つをチーム戦で行いました。学生及びチャレンジチームは2チームずつ(A・B)、Fam Lab8は1チームで行い、学生Aチームが見事優勝しました。

(※)Fam Lab8 が実施しているアグリスポーツとは、「農業」と「スポーツ」を掛け合わせ、農業の魅力発信や地域のファンづくりを目的に、プロの農業者が主体で、「農業者の技を見せる」エンターテインメントのこと。

   

意見交換

 はじめにFam Lab8のメンバーから農業の課題や現状について話題提供していただき、「農業を盛り上げるために消費者としてどういった関わり方ができるか、生産者には何が求められるか」をテーマに、学生とFam Lab8のメンバー2、3名ずつで構成した2つのグループで意見交換を行いました。学生とFam Lab8の双方から、熊本大学でのマルシェを開催したいという意見が出るなど、活発な意見交換が行われていました。
 最後に、出された意見を各グループ代表の学生が発表し、相互理解を深めた後、Fam Lab8の参加者5名から本イベントの感想をいただき閉会しました。

   

  • (農業・農村について)魅力はたくさんあるけど、どれも細かくて伝わりづらいところがあるのかもと思いました。今回のような見学・体験(レクリエーション)込みのツアーは参加もしやすく楽しみやすいと思いました。
  • 農業へのイメージ刷新がいかに大事かということを実感しました。八代の農家さんは本当に元気で、楽しそうに農業をしていて皆さんキラキラしていました。アグリスポーツを地域イベント等でできれば農家のイメージを変えていくことができるのではと思いました。
  • 生産者が消費者のニーズを把握し、消費者が生産者の状況を知ることが必要だと感じました。もっと生産者と消費者の関係が密接になることが求められると思います。
  • (八代地域について)イベントに参加する前は、トマトのイメージがとても強かったですが、様々な作物が栽培されていて、農業に対して活気のある地域であるというイメージに変わりました。
    など

参考資料

お問合せ先

九州農政局チャレンジチーム

担当者:須藤、西原
代表:096-211-9111(内線4433、4156)
ダイヤルイン:096-300-6369、096-300-6031