つなぐ棚田遺産 ~ ふるさとの誇りを未来へ ~
日本の原風景ともいえる棚田。しかし、農家の高齢化が進み、作業が厳しい棚田での耕作は全国的に放棄される傾向にあります。そのような中、自治体などが中心となって棚田の積極的な維持・保全が行われるようになり、令和4年2月には全国で271地域の棚田が「つなぐ棚田遺産(農林水産省へリンク)」に認定されました。ここでは、全国2位、九州では1位の認定数となった熊本県17地域の棚田を紹介していきます。
Vol.5 番所の棚田(熊本県山鹿市) 令和4年7月30日



江戸時代中期から営々と積み上げられてきた約200枚の石積みの棚田。秋になると黄金色に染まった稲穂と、畦に咲く深紅の彼岸花の見事なコントラ
ストは、番所集落の方々が棚田の維持・管理に様々な工夫・努力を重ねられたうえで生み出されています。
Vol.4 滝棚田(熊本県菊池市) 令和4年7月30日



滝棚田は、夏の川遊びスポットとして大勢の人が訪れる千畳河原の程近くにあります。菊池渓谷を源とした清らかな水で育った棚田米は、集落内に位
置する「産(うぶ)さん滝」がイラストされた米袋で販売されており、消費宣伝を図るとともにブランド化も進められています。
vol.3 菅山の棚田群(熊本県阿蘇郡高森町) 令和4年7月25日



宮崎県高千穂町との境に位置する高森町菅山地区。「菅山の棚田」、「水迫の棚田」、「水湛(みずたまり)の棚田」の個性が異なる3つの棚田から構成される「菅山の棚田群」は、地元の農家による適切な管理により素晴らしい景観が保たれています。また、三日月形の田は、カメラ愛好者の撮影スポットとしても人気です。
vol.2 くまむら棚田群(熊本県球磨郡球磨村) 令和4年6月12日

つなぐ棚田遺産に認定された「くまむら棚田群」は、球磨村の9箇所の棚田から構成されています。ここ標高約200メートルに広がる「松谷棚田」もそのひとつ。田植え体験当日は、棚田オーナーや地元の小学校の児童など約100名が参加して、初夏の日を浴びながら一株ずつ丁寧に手植えを行いました。
vol.1 扇棚田(熊本県産山村) 令和4年5月22日



熊本名水百選に選ばれている山吹水源から導水している「扇棚田」。九重連山を望む標高約820mに位置する扇形の水田は、産山村の「映えスポット」としても知られています。訪れた日も写真愛好家や観光客が思い思いの場所、角度から水田をカメラに収めていました。
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