長崎の農業女子
かたらんね!ながさき農業女子2024 in おおむら・・・大村市(令和6年11月21日)
長崎県拠点は、女性の地域での活躍推進や女性農業者の交流を目的とした農業女子交流会「かたらんね!ながさき農業女子」を、BOAT RACE大村にあるクリスマスバージョンデコレーションのコミュニティパークGruunおおむらで開催しました。
当日は、女性農業者22名と長崎県農林部、県央振興局、島原振興局、大村市産業振興部、福祉保健部、県農業会議など関係機関に参加いただき、農福連携をテーマに講演とグループディスカッションを行いました。
はじめに長崎県拠点と長崎県から女性活躍推進と農福連携に関する情報提供を行い、その後、大村ノウフクネットワークで中間支援者として活動している相川会長から「大村市における農福連携の取組みについて」と題して講演をいただきました。
講演では、農業側は生産者の減少や高齢化で現場の労働力が慢性的に不足し、人材確保に苦慮している現状であること、福祉側は障害者の活躍の場と工賃向上の必要性があること、という双方の課題克服のために、農福連携が非常に有効であることをわかりやすく説明されました。農作業のマニュアル化・工程の細分化という少しの工夫で、農業分野において障害者が活躍する場が広がっている事例紹介があり、「農福連携が社会の多様性を促進し、農業と地域を面白くする」というお話に参加者も感心しきりだったようです。その後、5グループにわかれてのグループディスカッションでは、既に農福連携に取り組まれている生産者から話を聞いたりして和やかに話合いが行われていました。質問コーナーでは、農福連携について自分目線で考えるといろいろ疑問が出てきたようで相川会長に矢継ぎ早に質問する様子が印象的でした。
その後、隣接するレストランKINOBUTAに移動してランチミーティングを行いました。同レストランは社会福祉法人ワーキングヒルズが運営されているレストランです。田島店長からワーキングヒルズの活動について、江﨑調理長からこの日のためのスペシャルメニューの紹介をしていただきました。オムライスをメインにワーキングヒルズで栽培した肉厚の椎茸や3種類のさつま芋、そのほか大村産にこだわった食材で作られたランチとデザートは参加者から思わず歓声が上がるほどの美味しさで、また、食後の田島店長自慢のブレンドコーヒーも絶品でした。
午後一番は、県内の農業系高校への生徒募集について、島原農業高等学校の内川教頭先生から説明いただき、あわせて会場では各学校紹介のパネルも展示して参加者に見ていただきました。
その後、石川県内で農福連携を先進的に進められている株式会社笠間農園の笠間令子氏に「かたらんね!ながさき農業女子2024 in おおむら」と題してオンラインで講演いただきました。笠間農園では、障害者の施設外就労を受け入れて農産物の定植、収穫、袋詰め、出荷等幅広い作業を担ってもらうことで、直売所や産直の販売強化につながったとのこと。また、障害者アートを商品デザインに取り入れて彩りを添えてもらう結果になったことも紹介されました。笠間さんは、作業療法士としての経験から金沢医科大学の協力のもと農業と健康の関係性を調査されたそうですが、障害者が農作業した日は、しない日と比べて睡眠の質が上がるという結果が出たそうで、農福連携が障害者の精神状態にもプラスに働いているお話は非常に興味深いものでした。
講演後、相川講師、笠間講師と参加者の皆さんでディスカッションをしていただき、最後に、長崎県拠点下村地方参事官が皆さんの協力と熱心な討論で盛会に終わったことの感謝を述べ、笠間農園の小松菜とホウレンソウを使ったパウンドケーキを持っての集合写真で締めくくりました。
会の終了後、ながさき農業女子(#NGS)のメンバーである野中さん、御厨さんからグループ紹介をしていただきました。このかたらんねの会も元々、「農業女子でつながりたい!」という彼女たちの声を受けて始まったものです。今後も関係機関とも連携し、農業女子の皆さんの伴走支援を続けていきたいと思います。
「かたらんね!ながさき農業女子2024」の開催・・・長崎市(令和6年2月8日)
長崎県拠点は、女性の地域での活躍の促進や女子農業者の交流を目的に、農業女子交流会「かたらんね!ながさき農業女子2024」をみらい長崎ココウォークで開催しました。
本交流会では、女子農業者17名に参加いただき、ランチミーティングを挟んだワークショップを行いました。
まず、長崎県拠点と長崎県から女性活躍推進の取組状況や長崎県の女性農業者への支援を紹介しました。
ランチミーティングでは、株式会社ベース陣野代表プロデュースの諫美豚のキーマカレーとカッサータに舌鼓を打ちながら情報交換を行いました。
ワークショップでは、「ながさき食べる通信」の森田編集長を交え、和やかな雰囲気で参加者同士の話合いを行いました。
テーマ地域での女性登用の推進では、「男性の意識改革」や「家族の理解」が必要など、社会的な課題に関する意見がありました。テーマチャレンジしたいことでは、「人材派遣会社を作りたい」、「規格外農産物を販売したい」、「農業女子グループを作りたい」などの発表がありました。
交流会後のアンケートでは、「いろんな人とつながりができた」、「同じ悩みや思いをもって頑張っている方に会えて、さらにやる気がでた」、「次回も楽しみにしています」などの感想が寄せられました。
県拠点では、今後も交流会等を通じて、長崎県内の農業女子の活動を支援していきます。
ながさき農業委員会女性ネットワークとの意見交換・・・長崎市(令和5年7月18日)
長崎県拠点は、ながさき農業委員会女性ネットワークの役員の方々に対して、「食料・農業・農村基本法」の検証・見直しや「みどりの食料システム戦略」等について説明し、農業委員会への女性の参画状況や地域農業の現状について、意見交換を行いました。
役員の複数名が農業委員歴4期目としてご活躍されており、「農業委員を担ったことで、現地を回りながら地域や農地のことを学べたことがよかった。」、「中山間地においては、農地が点在すること等の理由から集積が困難な状況があるが、今後もできる限り集積を進めていきたい。」などのご意見をいただき、地域農業の発展のために真剣に取り組まれる姿勢がひしひしと伝わってきました。
地域においては、「生涯、農業者だ。」との強い思いの高齢農家が存在する一方で、後継者不足のため将来に危機感を持たれる声もあり、農業委員として、今後も活躍が期待されるところです。長崎県拠点においては、今後もさまざまな課題解決に向けて協力していくこととしています。
令和4年度 長崎県拠点女性農業者意見交換会(座談会)・・・松浦市(令和4年10月19日)
長崎県内の「農業女子プロジェクト」メンバー8名のうち4名が、「アジフライの聖地」でPRしている松浦市に集まり、座談会を開催しました。
長崎市内の県拠点で行ったこれまでの2回とは違い、今回は要望を受け、メンバーの方のコーヒー店をお借りして開催しました。
新たに加わった方を含め、それぞれの自己紹介、全国のメンバーとの交流・経験談などを話した後、昼食となりました。
午後からは、SNS(LINEグループ)を活用した農作物等の直売方法などの情報交換を行っていくなどの意見交換の後、メンバーの夫でシードアドバイザーの方から、野菜種子等の説明と参加者からの種子に関する質問に応えていただく相談会を行いました。
相談会では、余った種子の保存方法、コート種子、売れている品種などについての質問がありました。
長崎県内といっても各居住地が離れていて、作っている作物も異なるため、なかなかメンバー全員が一同に会することが難しい状況ですが、今後も機会をみて座談会を続けて行くこととしています。
※「農業女子プロジェクト」とは、女性農業者と企業・教育機関と連携した取組により、農業で活躍する女性の姿を社会全体に広く発信することなどを目的として、農林水産省が平成25年にスタートさせたものです。
令和3年度 長崎県拠点女性農業者意見交換会(座談会)・・・長崎市(令和4年1月26日)
長崎県内の「農業女子プロジェクト」メンバー7名のうち4名と、長崎県担当者を交えた座談会を開催しました。
当初は令和3年9月に予定していたものの、8月の大雨や新型コロナ感染症対策の影響により、この日に延期、リモートでの開催となりました。
この「農業女子プロジェクト」とは、女性農業者と企業・教育機関と連携した取組により、農業で活躍する女性の姿を社会全体に広く発信することなどを目的として、農林水産省が平成25年にスタートさせたものです。
長崎県担当者より女性農業者への支援について説明の後、子育て、トイレや更衣室など、農作業を行ううえで女性が悩んでいる作業環境、今後の活動の方向性について、意見交換を行いました。
今後は、直接顔を合わせた交流やSNSの活用、そしてメンバーを増やすための声かけなどしていくこととしました。
令和2年度 長崎県拠点女性農業者意見交換会(座談会)・・・長崎市(令和3年3月1日)
長崎県内の「農業女子プロジェクト」メンバー7名のうち3名と、長崎県担当者を交えた座談会を、長崎県拠点で開催しました。
この「農業女子プロジェクト」とは、女性農業者と企業・教育機関と連携した取組により、農業で活躍する女性の姿を社会全体に広く発信することなどを目的として、農林水産省が平成25年にスタートさせたものです。
長崎県担当者より女性農業者への支援について説明の後、女性農業者の現状、農業の魅力、今後の課題について、活発な意見交換を行いました。
今後は、参加できなかったメンバーを含めた座談会を行い、交流をしていくことを確認しました。
引き続き、九州農政局主催による、九州各県の農業女子プロジェクトメンバーを含む女性農業者とリモートで各県拠点をつないだ意見交換会に参加し、各地域の活動について情報交換を行いました。
「農業女子プロジェクトに参加しませんか?」農業女子プロジェクトについて詳しくはこちら。
夢見る’農業女子’応援プロジェクトin九州(長崎)・・・諫早市(令和2年12月15日)
農業女子プロジェクトの一環として、(株)ヰセキ九州と県による「令和2年度 夢ある’農業女子’応援プロジェクトin九州(長崎)」が、諫早市の長崎県農林技術開発センター(オリエンテーション~座学)と長崎県農業大学校(実習)で行われ、長崎県内の女性農業者16名のほか関係機関を含めた30名以上が参加しました。
午前の座学では、県の女性支援状況、農業記録をパソコン・スマホから入力できるソフトの使い方、トラクターや刈払機等の農業機械の安全な使い方・整備の仕方などの説明などを学びました。
午後の実習では、農業女子プロジェクトで開発された農機(白地にピンクのロゴ等が入った小型トラクターや、エンジンをかけやすくなった刈払機、エンジン式並の作業時間となった電動刈払機など)のほか、GPS搭載の直進アシスト付き大型トラクター(本来はスマート農業実演用)も持ち込まれ、参加者はそれぞれ操作の体験と実習を行いました。
お問合せ先
長崎県拠点地方参事官室
代表:095-845-7121