個別テーマの取組
(株)Kabosu Company ― 個別テーマ:限界集落 ― 
Kabosu Company(以下「かぼす社」という。)は、豊後大野市緒方町でかぼすの生産を行いつつ、かぼす栽培や草刈りの様子、地域の伝統行事や食についてYouTubeで発信しています。特に会社の所在地は限界集落(地域人口の50%以上が65歳以上の集落)で集落の維持も大変な地域です。
今回、限界集落の現状をお伝えするため、BUZZMAFF「よかトコ九州」チームがコラボ動画撮影に来てくれました。
「Kabosu Companyさんと行く!中山間地で草刈り体験!!」と題して中山間地の課題の一つでもある、草刈り作業を体験しました。かぼす社から乗用草刈り機、リモコン草刈り機、刈払機など複数の機械の操作指導を受け、実際に園地をきれいにしました。中山間地はほ場が狭く、使う機械を工夫しながら効率よく除草することが重要であることを教わり、傾斜がきつい法面の草刈りの実演も見せていただきました。
出演者もスタッフも暑い中での作業であったので、休憩中に出して頂いた「かぼたん(かぼすの炭酸割り)」がとても美味しく、みんな「さっぱりで美味しい♪」とおかわりしていました。
(「BUZZMAFF」とは 農林水産省の職員自らが、SNSを使って情報発信をするプロジェクトで、九州農政局では若手職員が「よかトコ九州」チームとして活動中。)



kaoluna farm 伊藤 香菜子 ― 個別テーマ:畑と暮らし ―
kaoluna farmは、農薬や肥料を使わず、耕起も行わず、雑草を資源として土づくりに活用する栽培方法に取り組んでいます。不耕起栽培は、燃料削減や生物保全などのほか、土壌に炭素が貯留しやすくなるため脱炭素化やCO2排出量削減効果も期待され、環境と調和の取れた生産を実践されています。
今年度、ハーブ栽培を学べる講座『ハーブ畑と暦暮らし』を開講しました。実際の畑作業や季節ごとの植物に触れ、自然の中でリフレッシュしながら、環境保全型の無農薬・無肥料の自然農法を学び、本などでは得られない現場の生きた知識が得られる内容になっています。
この日は、畑の管理方法を学びながら、ワークショップで作成するチンキに仕込む野草とハーブを収穫。座学のあと、チンキ作りのワークショップ(虫除けと虫刺されに使える2種類の仕込み)を行いました。※チンキとは、ハーブをアルコールにつけて有効成分を抽出したエキス。
受講生からは、畑で実践的な作業を体験できることで、分かりやすく、技術や知識が身につくと好評です。




kaoru cooking 坂本 薫 ― 個別テーマ:食育 ―
坂本さんは野菜ソムリエの資格等を持つ料理研究家です。飲食店のレシピ開発や大分県の郷土料理の伝承活動など「食」に関する様々な取組に携わるなかで、大分県産食材の魅力発信等を行っています。
坂本さんは子どもたちへの食育活動にも関心が強く、親子で「食」について楽しく学べる場として、大分西部公民館で親子料理教室を開催しています。
この日は、旬の野菜を使ったキンパ(韓国風巻きずし)とサムゲタン風スープ、デザートは大分の郷土料理「じり焼き」を、2組4名の班ごとに2時間かけて作り上げました。坂本さんからは、食材の説明に合わせて、生産者さんへの感謝や食品ロスの削減、地産地消の大切さなど、みどり戦略や食育に関するお話がありました。また、各班を丁寧に回って、切り方のコツや、代用食材のアドバイスなどもされていて、料理に興味がある子や手慣れた手つきの子、少し緊張しながら包丁を使う子など、ほほ笑ましい様子の教室でした。
食材は近くで手に入るものを使い、レシピも簡単にできるようアレンジされているため、参加者からは、「美味しくできた。」「楽しかった!」「帰ったら家でも作ってみたい。」と大満足でした。



お問合せ先
大分県拠点地方参事官室
ダイヤルイン:097-532-6131




