九州ブロックGAP推進シンポジウム第2部(令和3年11月9日)
九州ブロックGAP推進シンポジウム(令和3年11月9日)第2部では、GAPパートナー9社から自社でのGAP農産物の取扱い方針等を、また国際水準GAP認証取得された農業者の10名の方々からGAP認証に対する考え等をお話頂き、その後、マッチング(名刺交換)を行いました。【GAPパートナー(順不同)】
イオン九州株式会社 | 株式会社 西鉄ストア | 株式会社マルミヤストア | 鶴屋商事株式会社 | 有限会社かねやま |
株式会社ムラオ商事 | 株式会社グランイート | 有限会社佐賀東部青果 | 株式会社石巻青果 |
【国際水準GAP認証取得農業者(順不同)】
有限会社ウラタ農園 | ここのえ安達農園 | 株式会社かめやま | 雲仙栗原ねぎ | 株式会社カワカミ蓮根 |
株式会社 中村園 | 株式会社指宿やさいの王国 | 株式会社 鷹本農産 | 鹿児島ピーマン生産グループ | 株式会社鳥越ネットワーク |
第2部参加の農業者の紹介
第2部にご参加頂いた、国際水準GAPの認証を取得された農業者方々からのお話や経営概要について紹介します。なお、ほ場等の画像については、農業者から提供して頂きました。有限会社ウラタ農園
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『福岡県糸島市で、葉物野菜、主に水菜を中心に生産・販売している農業生産法人です。 ASIAGAPの認証農場ですが、GAPの考え方として、安全・安心な野菜を生産するのは、当たり前。 今後、10年、20年、30年と、農業を持続的に続けていくための手段のひとつとして、ASIAGAPをとらえています。 現在、市場への出荷が主となっていますが、今後、輸出を含め販路を拡大したいとおもっています。』 |
〈経営概況〉 福岡県糸島市 ASIAGAP(水菜、年間155t出荷) |
ここのえ安達農園
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『大分県九重町からまいりました。就農して13年になります。2008年に就農し、2016年、ブルーベリーで、国内最初のGLOBALG.A.P.認証を取得。翌年には、GFSI Focus Day Japan 2017において、1次産業のスピーカーとして、農業で、GAPをどう利用していくかを発表しました。また、2019年には、有機JAS認証も取得しました。2021年からは、一部の農作業を福祉事業所に委託し、施設外就労の受入れをしてGAPのシステムを利用し農副連携に取り組んでいます。』 |
〈経営概況〉 大分県九重町 GLOBALG.A.P.(ブルーベリー、1.6ha、出荷期間 生果 6月~9月、冷凍 10月~5月) |
株式会社かめやま
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『熊本県八代市において、レタス・キャベツをメインに生産を行っています。GLOBALG.A.P.認証を取得し、今年で4年目になります。契約栽培をメインとし、協力農家さんが、自社を含め16名おり、協力農家さんと、安定した農業に取り組んでいます。今後は、新たな施設整備を行い、規模拡大を図っていきたいと考えています。』 |
〈経営概況〉 熊本県八代市 GLOBALG.A.P.(レタス、20ha、出荷期間 11月~5月、キャベツ 6ha、出荷期間 12月~6月) |
雲仙栗原ねぎ
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『長崎県雲仙市から来ました「雲仙栗原ねぎ」という個人事業主で、白ねぎを栽培しています。 「雲仙栗原ねぎ」は、国内、香港、シンガポールで、商標登録済です。 雲仙市認定ブランドの白ねぎで、9月にJGAP維持審査が済みました。また、日本基金のノウフクJAS認証、長崎県特別栽培農産物の認証も取得しました。 人と環境に配慮した農業、SDGsの取組みを始めたところです。』 |
〈経営概況〉 長崎県雲仙市 JGAP認証取得 白ねぎ、栽培面積7.5ha、出荷期間 12月中旬~6月下旬 |
株式会社カワカミ蓮根
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『熊本県熊本市と玉名市、2か所で蓮根を栽培している農業生産法人です。 現在の蓮根栽培面積は、40ha以上で、東京ドーム10個分で、2014年2月にレンコン生産者では初めてGLOVAL.G.A.Pを取得しました。 弊社は、GLOBAL.G.A.PPを商品に対する付加価値ではなく、社内環境の整備・消費者への安心・衛生へつながると捉え、 生産管理システムを利用して、施肥や防除、収穫から選果、出荷を正しく社内で共有しています。 栽培においては、トーマス菌やPSBという光合成細菌や有機肥料を使用。農薬は最低限に抑え、れんこんが栄養を吸収しやすい環境づくりに努めています。』 |
〈経営概況〉 熊本県熊本市 GLOBALG.A.P.認証取得 レンコン、栽培面積40ha以上、出荷期間 6月~2月 |
株式会社 中村園
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『弊社は母体が製造業であり、ISO9000取得をしていることから、GAPの制度は、私達にとって親しみのある制度で、栽培管理、危機管理を行っています。 今の時期は、レタス。春は、お茶。春から秋は、生薬、ハーブの栽培を行っています。生薬については、大手生薬メーカーとタイアップして、生産・加工(乾燥)を担っており、JFS-B(食品安全規格)、GACP(生薬のGAP)を取得しています。どちらかというと、弊社は工業より、品質管理を重要視する農産物プラス加工を必要とするものを強みとしています。』 |
〈経営概況〉 福岡県八女市 GLOBALG.A.P.認証取得 茶、栽培面積11ha、出荷期間 5月~8月 リーフレタス、栽培面積3.2ha、出荷期間 11月~3月 ハーブ(ミント、レモングラス、ローズマリー、その他)、栽培面積1.5ha、出荷期間 5月~10月 |
株式会社指宿やさいの王国
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『鹿児島県の南端、指宿市の山川で、主に葉菜類を栽培しています。GLOBALG.A.P.認証農産物は、結球レタス、リーフ類、キャベツ、さつまいもで、栽培面積は、年間約200haになります。 レタス類は、秋冬、春の出荷以外に、今年の夏から北海道での生産をチャレンジし始めました。こちらもGLOBALG.A.P.認証取得に向け動いています。』 |
〈経営概況〉 鹿児島県指宿市 GLOBALG.A.P.(レタス 約70ha、出荷期間 11月下旬~5月上旬 キャベツ、約50ha、出荷期間 12月~6月中旬 さつまいも、約37ha、出荷期間 7月~12月上旬 サニーリーフ、約8ha、出荷期間 11月下旬~3月中旬 グリーンリーフ、約6ha、出荷期間 11月下旬~3月上旬 ロメインレタス、約5ha、出荷期間 12月上旬~3月中旬 |
株式会社 鷹本農産
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『弊社は、7年前からミニトマトで、GLOBALG.A.P.の認証を取得し、年間800tの生産を行っています。 阿蘇の高冷地でも栽培しているので、周年出荷が可能です。 出荷は、150gパック、200gパック、1kg箱、3kg箱での出荷が可能です。 生産者9名のグループで、品目を統一して栽培しています。』 〈経営概況〉 熊本県玉名市 GLOBALG.A.P.認証取得 ミニトマト、栽培面積6ha、出荷期間 周年 |
鹿児島ピーマン生産グループ
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『鹿児島ピーマン生産グループは、2020年に結成し、5軒の農家でハウス施設を利用したピーマンの周年出荷に取組んでいます。 現在、30代から50代の生産者と、JGAP認証取得に向け取り組み始め、2021年8月にJGAP団体認証を取得しました。 冬春ピーマンは、9月下旬頃定植し、収穫期間は、11月から5月、約120tの出荷を予定しています。夏秋ピーマンは、3月下旬頃から定植を行い、6月から10月が収穫期間で、収穫量は約35tを目標にしています。栽培特徴として、土着天敵生物を活用したIPM栽培にグループ全体で取り組み、出来るだけ農薬に頼らない環境にも人にも優しい減農薬栽培を行っています。』 |
〈経営概況〉 鹿児島県鹿屋市 JGAP認証取得 ピーマン、1.4ha、出荷期間 冬春 11月~5月・夏秋 6月~10月 |
株式会社 鳥越ネットワーク
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『父の代から40数年有機農業に携わって、有機JAS認証を取得してからは10年位ですが、ずっと有機栽培を主体にやってきました。品目は、セロリ、トマト、ミニトマト。 出荷時期は、セロリは11月~3月下旬まで、大玉トマト・ミニトマトは、5月上旬~7月下旬。有機JAS認証及びJGAP認証の両方を取得しています。』 |
〈経営概況〉 福岡県赤村 JGAP認証取得 有機セロリ、1ha、出荷期間 11月~3月 有機トマト、0.45ha、出荷期間 5月中旬~7月 有機ミニトマト、0.55ha、出荷期間 5月中旬~7月 有機スナップエンドウ、0.1ha、出荷期間 11月中旬~4月(1~2月は不可) |
お問合せ先
生産部環境・技術課
担当者:課長補佐(農業生産環境対策)、地球温暖化対策係
ダイヤルイン:096-300-6275