平成30年度 九州農政局の「和食の日」の取組を紹介します。
平成25年12月に「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されてから今年で5周年を迎えます。
また、一人ひとりが和食文化について理解を深め、大切さを再認識するきっかけの日となるよう、一般社団法人和食文化国民会議(農林水産省後援)によって、11月24日が(いいにほんしょく)「和食」の日に制定されています。
これらを踏まえ、九州農政局では、11月24日の「和食の日」にちなんで、以下の取組を行いました。
「和食の日」ランチを提供しました。
日時:平成30年11月19日(月曜日)11時30分~13時30分
場所:熊本地方合同庁舎A棟食堂(熊本市西区)
(主食)松茸とキノコのご飯 (汁もの)豆腐とわかめのお吸い物 (主菜)秋刀魚の塩焼き
(副菜)ひじきの煮物 ほうれん草のおひたし (香の物)大根ときゅうりの一夜漬け
熊本地方合同庁舎の食堂を利用する方々に対して、11月24日「和食の日」と日本人の伝統的な食文化「和食」についての理解を深めて頂くことを目的に、熊本地方合同庁舎A棟食堂のご協力によりワンコイン(500円)の「和食の日」ランチを提供しました。
献立は、次世代に伝えたい和食の特徴を意識し、昆布とかつお節でとった和食の基本「だし」をきかせた汁もの、松茸や秋刀魚、ほうれん草など「旬の食材」を取り入れた昔ながらの日本の食事「一汁三菜(いちじゅうさんさい)」としました。
今年は「和食の日(11月24日)」が土曜日(閉庁日)のため、11月19日(食育の日)の提供となりましたが、限定105食が、わずか20分で完売しました。
また、各テーブルには「次世代に伝えたい和食の特徴」や本日使用した「旬の食材」の栄養価などを記したペーパースタンドを設置し、「和食の日」と「和食文化」の周知を図りました。
和食の日講座「天然だしを味わう和食の日」を開催しました。
日時:平成30年11月20日(火曜日)
第1回目 12時10分~12時30分
第2日目 12時35分~12時55分
場所:九州農政局消費者の部屋(熊本市西区:熊本地方合同庁舎A棟内)
昼休み時間を利用して、九州農政局に勤務する職員等を対象に、和食の基本である「だし」のうま味を実感し、「和食」について考えるきっかけとしてもらうことを目的に、11月12日から22日まで特別展示「和食文化を次世代につなげる~11月24日は和食の日~」を開催中の九州農政局消費者の部屋に於いて、和食の日講座を実施しました。
講師には、本年6月に発足した農林水産省官民協働プロジェクト「Let's!和ごはんプロジェクト」のメンバーであり、熊本市内で削りぶしの製造・販売業を営む「株式会社 山一」の代表取締役 林 豊子氏を迎え、「天然だしを味わう和食の日」と題して、和食の基本である「だし」についての講義、「天然だし」の飲み比べや削り節の試食などを盛り込んだ20分間のミニ講座を2回開催し、職員など31名が参加しました。
【講座概要】
(1)天然だしの飲み比べ・講義
昆布・かつおぶし・さばぶし・いわしぶしの各素材からとった4種類の「天然だし」を飲み比べました。
次に、その4種類を絶妙の割合でブレンドし、うどんの出汁に最適な「だし」を試飲しました。
講師からは、本日の「だし」の各素材の産地や味の特徴のほか、素材の持つ栄養素やお料理別の「だし」のブレンドについて講話がありました。
(2)茶ぶし試飲・削りぶしの試食
味噌をお湯に溶いただけの塩分濃度0.7%の薄味の味噌汁(ちなみにカップ麺の塩分濃度は約2%)をまず試飲しました。(味が薄いという反応でした。)
これに花かつおを加え(これを「茶ぶし」といいます。)試飲しました。(参加者から「おいしい」と笑みがこぼれました。)講師から、花かつおを加えることで、「だし」の「うま味」により調味料(味噌)が少なくてもおいしくなるという説明がありました。
次に「かつお、さば、いわし」それぞれの削り節を試食しました。
講師から、普段目にすることがない「節(ふし)」のサンプルを用いて、各々の「節」(素材)の特徴について講話がありました。
(3)まとめ
講師から「基本的なお出汁の取り方」と「面倒!続かない・・・そんな方のおだし取りのポイント」、「マグカップで作る1人分のお味噌汁の作り方」や「だしがら活用法」など、耳寄りなお話がありました。
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(テキストを使って講話) | (「節」サンプルを用いて) |
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(第1回目講座風景) | (第2回目講座風景) |
【参加者のアンケートから】
(1)お昼休みを利用したミニ講座について
〇「講座の内容について」・・・参考になった(93%) ある程度参考になった(7%)
〇「講座の時間について」・・・短い(20%) 適度(80%)
〇「お昼休みのミニ講座について」・・・内容によるが参加してみたい(97%)、無回答(3%)
(2)参加者の感想(抜粋)
〇色々なだしの飲み比べできて、とても勉強になりました。
〇さばのおだしが特においしかったです。今度は出汁を使ったお料理講座があればうれしいです。
〇さばの出汁は初めてでしたが、とてもおいしかったです。最近さぼり気味ですが、久しぶりに出汁をとってみようと思うきっかけになりました。
〇だしの種類で味わいが違うことがよくわかりました。減塩のやり方(出汁を入れること)は今日から参考にしたいと思います。
〇味噌をお湯で溶いただけのものに出汁が加わるだけで、あんなに満足感のある味になるとは思わなかったので驚きました。
(参考)消費者の部屋での特別展示(11月12日~11月22日)
和食すごろく
お問合せ先
経営・事業支援部 地域食品課