「令和6年度 消費者団体等との意見交換会(長崎県)」を開催しました
九州農政局では、消費者の皆さまとのコミュニケーションを図るため、食品安全の確保、食育の推進、農林水産省の主要施策及び消費者の関心の高い事項などをテーマに、管内の消費者団体等の皆さまと意見交換会を実施しています。今回は、長崎県内の消費者団体等の皆さま(12団体15名)にご出席いただき、以下のとおり開催しました。
1 日時・場所
日時:令和6年8月27日(火曜日) 13時30分~15時50分
場所:長崎地方合同庁舎大会議室(長崎市岩川町16-16)
2 テーマ(話題提供)
- 食料安全保障の確保について
九州農政局 消費生活課 課長 金子 勝
九州農政局 企画調整室 室長補佐 久冨木 政貴
- Z世代の食に関する意識について
学校法人鶴鳴学園 長崎女子短期大学 理事長・学長 橋本 剛
3 出席者
消費者団体等 (順不同)
- 長崎県生活学校連絡協議会
- 長崎県食生活改善推進協議会
- 長崎県地域婦人団体連絡協議会
- 長崎県学校給食会
- 長崎県学校生活協同組合
- 生活協同組合ララコープ
- グリーンコープ生活協同組合長崎
- 長崎県生活協同組合連合会
- JA長崎県女性組織協議会
- ながさき食物アレルギーの会ペンギン
- 長崎県立大学(シーボルト校)講師
- 島原白山子どもキッズキッチン
4 意見交換の概要
九州農政局から、農政の基本理念や政策の方向性を示す「食料・農業・農村基本法」の概要及び不測時における「食料安全供給の確保」について、また、長崎女子短期大学の橋本学長から「Z世代の食に関する意識」について話題提供を行った後、長崎県内の消費者団体等の皆さまと幅広く意見交換を行いました。以下、出席者からの主なご意見等
<食料の安定供給>
- 今日の説明資料を活用して、食料の需給事情をみんなに伝えていきたい。
- 農林水産省は、よく「生産性の向上」と言うが、選別作業に多くの時間や労力を費やしていることを知ってほしい。生産性を上げるということは、(選別が不要なきれいな農産物を作る)技術を上げること、きれいな農産物を農薬に頼らずに作ることができる技術開発に努めてほしい。
- 生産者は、自分が作った農産物の販売価格を自分で決められない、生産者の見えない努力を消費者に知ってほしい。
- 生産者の高齢化や後継者不在が原因で廃業する農家が多く、かぼちゃ生産農家の減少により県産かぼちゃが入手できなくなった。ほかの食材でもそのようにならないか心配している。
- 九州では、全県が海に面しており、獲った魚を加工して食べるということを身近に感じることができる。魚も未来に残していかなければならない大事な食材だと思う。
- いつ大きな災害が起きるかわからない。災害時にみんなが安心して食べられる食料を提供できるように準備しておきたい。
- 農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」を活用して、食料を備蓄する意識を高めたい。
- 地元のスーパーが閉店し、近所に買い物できる店舗がなくなった、遠くのスーパーに行くにも交通手段がない。
- 高齢化が進み、食品アクセス問題は身近で深刻な状況になりつつあると感じる。
- 食品アクセス問題は認識しており、配送や買物送迎で対応しているが、すべてのニーズには応えられていない。
- 他県では自治体と連携して、週一度程度トラックで食料品を配送している地域がある、長崎でもやりたい。
- 交通手段がない方をスーパーに送迎(週1回、買物時間45分)する取り組みをやっている。非常に多くのニーズがあるが、すべての方に対応できていない。
承りました御意見につきましては、しっかり受け止め、今後の施策に活かして参りたいと思います。

お問合せ先
消費・安全部消費生活課担当者:消費者行政専門官
代表:096-211-9111(内線4221)
ダイヤルイン:096-300-6123