物流の2024年問題特設ページ
1.物流の2024年問題とは?
2024 年 4 月から、トラックドライバーの時間外労働規制が始まり、物流が停滞する可能性が高まっています。この状況を「物流の2024年問題」と呼んでいます。
農産物・食品は、トラックによる輸送が96.5%と、トラックドライバーの負担が多く、2024年問題の影響を受けやすい状況にあります。また、農産物輸送では次のような特徴があります。
九州の主要産地から東京までの距離 (九州農政局作成)
2.九州の農林水産物物流にあたえる影響について
九州で生産された農林水産物は九州内に出荷されているほか、関東や関西にも運ばれています。特に野菜類は生産量の約4割が関東・関西方面に出荷されています。また、トラック輸送に依存している割合が高くなっているため、物流の2024年問題が大きく影響をあたえると考えられています。
そのため、運送業界だけではなく、生産者から小売業者、商品を購入する消費者まで流通に関わる関係者で2024年問題の解決を目指していく必要があります。
令和5年度青果物卸売市場調査報告を基に九州農政局が作成。
全国の中央卸売市場で取り扱う野菜主要50品目の集計であり、九州産野菜の出荷量総計は999,472tであった。
3.農林水産品・食品の物流に関する官民合同タスクフォースについて
「物流2024年問題」に対応するため、農林水産省の各品目・各業界担当部署が参画する「農林水産省物流対策本部」を令和5年12月27日に設置しました。また、農林水産省物流対策本部の下に「農林水産品・食品の物流に関する官民合同タスクフォース」を同日付で設置しました。
農林水産品・食品の物流に関する官民合同タスクフォースについて
「農林水産品・食品の物流に関する官民合同タスクフォース」(以下「TF」とする。)はTF長を農林水産省大臣官房総括審議官(新事業・食品産業)、副TF長を農林水産省大臣官房新事業・食品産業部長として、各関係局庁の部長・審議官クラスの者をTFメンバー、各関係団体を賛助メンバーとして構成しています。TFは、対策本部の指揮の下で、具体的な物流課題への対処を担います。
活動内容について
(1)全国各地の農林水産品・食品の物流問題に関する相談の受付
(2)全国各地の現場へのTFメンバーの派遣
(3)全国各地の物流問題にかかわる具体的な改善策の実施
(4)全国各地の先進・優良事例の情報発信
図.官民合同タスクフォースと現場との関係
令和7年3月10日には、第6回TFが実施され、九州農政局からも農産物物流の現状について、説明しました。
農産物物流の現状(九州)(PDF : 521KB)
詳細は以下のリンクをご参照ください。
農林水産品・食品の物流に関する官民合同タスクフォース (農林水産省HP)
九州農政局では、農産物物流に関する相談窓口を設置しております。物流の効率化に向けて、具体的な対策が知りたい、パレット化やモーダルシフトなど物流改善に向けた補助事業を知りたいなどございましたら、以下の相談窓口にご連絡ください。
4.農林水産省の予算概要について
令和6年度農林水産補正予算について
令和6年度農林水産補正予算が農林水産省ホームページで公表されています。その中で物流の2024年問題に関する項目は以下の通りとなります。
物流革新に向けた取組の推進(令和6年度補正予算)(PDF : 835KB)
令和7年度農林水産予算概算決定について
令和7年度農林水産予算概算決定があり、予算概要が農林水産省ホームページで公表されています。その中で物流の2024年問題に関する項目は以下の通りとなります。
物流革新に向けた取組の推進(令和7年度予算)(PDF : 1,175KB)
5.九州での物流効率化に向けた取組について
物流生産性向上に向けた様々な取組が行われています。その一部を紹介します。
九州の優良事例(PDF : 2,015KB)
お問合せ先
経営・事業支援部 食品企業課
担当者:適正取引推進係
ダイヤルイン:096-300-6380