国営かんがい排水事業 南予用水地区整備された施設を活用し、生産地の維持・発展を実現 事業概要
位置図図1 位置図 重労働と干ばつ本地域は愛媛県の中でも高品質柑橘(かんきつ)の一大生産地ですが、大きな河川がなく慢性的な水不足に悩まされていました。トラックで何度も水を運び手散布によるかん水が行われ、大変な重労働でした。さらに度々干ばつに見舞われ甚大な被害を被っていました。そのため、安定的な農業用水の供給が強く望まれていました。 安定的な用水の供給を目指して写真1 ファームポンド 昭和42年(1967年)に起きた南予地方の大干ばつを契機として、北は佐田岬(さだみさき)から南は宇和島(うわじま)市にいたる7,200ヘクタールの樹園地に農業用水を配水するための幹線及び支線水路等の新設、並びに農業用水の水源を肱川(ひじかわ)上流の野村ダム(国土交通省所管)とするための取水施設等の整備を行う国営南予(なんよ)用水土地改良事業が着手されました。 基盤整備を活用した営農写真2 スプリンクラーによる散水 国営事業は平成8年度に完了し、また、附帯県営事業の整備により園地へ必要な水が安定的に供給されることにより、この地方の柑橘農業の基盤が整備され、スプリンクラーの共同活用による防除、かん水等がなされ、農作業の省力化が図られるとともに天候に左右されない安定的な果樹生産がなされています。 地域農業の維持・発展に向けて光センサー選果機で高度な等級選別が行われ、高品質な柑橘として首都圏や京阪神などの市場に向けて安定的に出荷されています。また、地域ブランドの確立や「はるみ」「せとか」などの新品種の導入にも意欲的に取り組んでいます。 写真3 光センサーによる品質管理 写真4 袋かけで越冬させ、糖度を高める
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