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中国四国農政局

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    世界かんがい施設遺産



    「かんがい(灌漑)」とは、農作物を育てるために必要な水を、人の力で農地に供給することをいい、広い意味では、水を川から取る、水を農地へ送る、水を分ける、という行為も含みます。かんがいを行う施設を「かんがい施設」といい、代表的なものとして、農業用水路やため池などがあります。

    世界かんがい施設遺産(World Heritage Irrigation Structures)は、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(ICID)が認定・登録する制度です。

    中国四国地方の世界かんがい施設遺産

    1.倉安川・百間川かんがい排水施設群(くらやすがわ・ひゃっけんがわかんがいはいすいしせつぐん)
    [岡山県岡山市]

    倉安川・百間川の2つの水路により、倉田新田・沖新田という2,200ヘクタールを超える大規模干拓を実現し、食料増産と地域農業の発展に大きく貢献。倉安川吉井水門は、日本最古の閘門式水門である。

    2.建部井堰(たけべいせき)
    [岡山県岡山市]

    岡⼭県の三⼤河川の⼀つ、⼀級河川旭川の中流に位置する建部井堰は、全⻑650メートルで全⾯にわたって⽯組みがなされている。川の中央で途切れた「⽚持ち式」の斜め堰となっており、極めて珍しい形態が特徴である。

    3.常盤湖(ときわこ)
    [山口県・宇部市]

    築造当時、米の生産量は40万キログラムから125万キログラムとなり、年間5000人分以上の食料の増産。現在は、常盤湖畔は緑と花であふれ、彫刻の展示場として利用されるなど、多様な利用形態を有する都市公園として多くの市民に愛されている。

    4.満濃池(まんのういけ)
    [香川県・まんのう町]

    満濃池は、今から1300年前に創築。決壊後、821年に高僧・空海が、延べ38万人もの労働力を用いて僅か2ヶ月余りで再築。1900年以降の3度の嵩上げ工事を経て、日本最大級の農業用ため池へ変貌。

    関連情報

    世界かんがい施設遺産の登録制度及び全国各地の登録施設を紹介する動画を「maffchannel」にて公開しています。
    (世界かんがい施設遺産紹介動画:YouTubeへ外部リンク)


    お問合せ先

    農村振興部設計課

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