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中国四国農政局

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    令和4年度 有機農業推進フォーラムについて

    農林水産省では、令和3年5月に公表した「みどりの食料システム戦略」において、有機農業の取組面積の拡大等、持続可能な農業生産の拡大に向けた目標を掲げました。

    有機農業を拡大していくためには、担い手の確保・育成や消費者への理解を深める取組が必要です。

    中国四国農政局では、次世代の農業者、消費者である若い世代に対し、有機農業、有機農産物の価値を伝え、関心を高めてもらうための方策について意見交換を行うことを目的に令和5年3月3日(金曜日)に有機農業推進フォーラムをオンライン形式で開催し、生産者、生産者団体、流通・加工業者、消費者、行政関係者など、約80名が参加されました。
    講演やパネルディスカッションにおいては、

    • 消費者に有機農業の価値が伝わっていない。有機農業を普及させるためには、消費者だけでなく、流通業者や小売店にも価値を知ってもらう必要がある。
    • 有機は農業と自然との共生による芸術。有機農産物には生産者の哲学がある
    • 消費者は、安い農産物と有機農産物が並べられていると値段が気になるが、同じような価格のものが並んでいれば有機農産物を選択するかもしれない。また、海外産と並んでいる場合は安心感から有機農産物を選ぶのではないか。
    • 学校給食での有機農産物の利用やオーガニック弁当等は有機農産物の味を知る良いタイミングとなる。
    • 農家の想いなどのストーリー性を重視した「特別な農産物」を食べている、というアプローチも有効ではないか。
    • 学校給食に有機農産物を導入するには、どのような農産物が求められているのか把握しておくこと、行政と農家がしっかりとした考えを持つこと、保護者にも値段のことを理解してもらうことが必要。皆で変えていこうという意識を持たなければならない。
    • 消費者は生産者シールなどの写真を目印に購入してくれる方が多い。愛着を持ってもらうことが重要。
    • 若い方へのメッセージとして、食べることに興味を持って欲しい。調べるアイテムはいくらでもある。そうして有機農業にたどりついてくれたら嬉しい。
    • 大事なのは「知ってもらう」こと。知らなければ一生有機農産物を選ばないし、少しでも知れば、選択してもらうチャンスは増えていく。有機農業の魅力をしっかり伝えなければならない。

    など、有機農業の拡大に向けての意見が出されました。

    R4有機農業推進フォーラム
    パネルディスカッションの様子


    有機農業推進フォーラム 開催チラシ(PDF : 325KB)

    開催情報

    開催日時:令和5年3月3日 13時30分~16時
    開催方法:オンライン形式(Zoom)
    参加費:無料
    定員:200名
    主催:中国四国農政局
    共催:中国四国地域環境保全型農業・有機農業推進連絡会議

    基調講演

    「人生を変えた有機農業とつなげるバトン」
    一般社団法人 次代の農と食をつくる会 代表理事 千葉康伸 氏

    土佐自然塾、山下農園で2年間研修したのち、神奈川県愛甲郡愛川町で新規就農。野菜類を約50品目栽培し、主に県内生協、イオン、ビオセボン、市内レストランへ販売。「農業を子供達の憧れの職業に!」と願い、研修生の育成にも注力。平成30年より「一般社団法人 次代の農と食をつくる会」代表理事。オーガニックや有機農業の枠をこえて、次代の持続可能で多様性のある豊かな社会を目指している。

    千葉氏 当日資料 分割版(1)(PDF : 2,346KB)
    千葉氏 当日資料 分割版(2)(PDF : 3,625KB)
    千葉氏 当日資料 分割版(3)(PDF : 2,886KB)
    上記資料はファイルサイズの都合上、写真等の画質を下げたものとなっております。

    パネルディスカッション

    (1)パネリストからの話題提供

    ゆす農園 代表 常長隆 氏

    岡山県に移住し、有機農家(おかやまオーガニック)で2年間研修を受けた後、令和3年4月に独立。岡山県独自の規格「おかやま有機無農薬農産物」の認定を取得。無印良品イオンモール岡山等で野菜販売。

    常長氏 当日資料(PDF : 2,676KB)
    上記資料はファイルサイズの都合上、写真等の画質を下げたものとなっております。

    株式会社 厳選 代表取締役 津國浩 氏

    平成21年に香川県高松市に春日水神市場を開設。香川県産を中心とした有機栽培、特別栽培農産物、こだわりの農水畜産加工品等を多数販売。農産物は生産者が決まった時間、場所に持ってきた物を集荷して回り、新鮮でおいしいものを消費者に提供。

    津國氏 当日資料(PDF : 1,294KB)

    岡山大学大学院 環境生命科学研究科 武元のの香 氏
    愛媛大学 農学部 田中沙英 氏

    学生、消費者の立場から有機農業の魅力についてご発言いただきます。

    田中氏 当日資料(PDF : 584KB)

    農林水産省中国四国農政局担当官

    中国四国農政局担当官 当日資料(PDF : 1,410KB)

    (2)意見交換

    【テーマ】

    「次世代に伝えよう!有機農業の魅力」

    【コーディネーター】

    中国四国地域環境保全型農業・有機農業推進連絡会議 会長 駄田井久 氏
    (岡山大学大学院 環境生命科学研究科 准教授)

    【パネリスト】

    ゆす農園 代表 常長隆 氏
    株式会社 厳選 代表取締役 津國浩 氏
    岡山大学大学院 環境生命科学研究科 武元のの香 氏
    愛媛大学 農学部 田中沙英 氏
    一般社団法人 次代の農と食をつくる会 代表理事 千葉康伸 氏
    農林水産省中国四国農政局担当官

    お問合せ先

    生産部 環境・技術課

    担当者:有機農業推進係
    代表:086-224-4511(内線2772)

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