株式会社はつもみぢ(山口県)「山口県産米100%を使用した純米酒の輸出」
令和元年度取組事例
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事業者の概要
- 所在地:山口県周南市飯島町1-40
- 代表者:代表取締役 原田 康宏
- 主な品目:日本酒
- 主な輸出先国・地域:米国、香港、中国、台湾、韓国、オーストラリア等 8カ国・地域
- 事業概要:酒米は山口県産米(山田錦、西都の雫)のみを使用し、年間を通じて酒を仕込む四季醸造を行う。全量純米酒を醸造。1819年(文政2年)に創業。
輸出の取組内容
- 米の旨みを存分に引き出したお酒を造りたいとの思いから全量純米酒を醸造。当社を含め20蔵元が出資している輸出会社である(株)JCTO JAPAN等を通じて銘柄「原田」を8カ国に輸出。
- (株)JCTO JAPANによる輸出は、日本酒の品質を保つため低温コンテナによる輸送、そして現地では消費者に届くまで徹底的な温度管理を実施。
- 現在、全売上に占める輸出額の割合は約8%。商談会・展示会のほか現地の量販店などに営業し、輸出による販路拡大に注力。
取組経緯
- 日本食が世界で認められつつある中、「旨い地酒を是非世界中の方々に知っていただきたい」という思いから輸出を検討。
- 2011年、米国で開催された展示会「SAKE EXPO」へ出展したところ引き合いがあり、これをきっかけに米国に輸出開始。
- 2018年からシンガポール、2020年から中国・香港、2021年から台湾・韓国などへ輸出開始。
- 2023年にはオーストラリア・スペインへも輸出開始。
課題と対応方法
- 他社との競合
米国向けの輸出は、酒米の精米歩合にこだわった製品や取引先のPB商品の製造等、1回の仕込みが約1,000ℓという小ロット仕込みと四季醸造の強みを生かして、顧客ニーズにあった商品を提案することにより継続的な輸出につなげている。 - 現地での品質管理
輸出する日本酒は、冷蔵保存が必要であり、直接、現地に出向き温度管理等を指導することにより、品質の安定を図っている。 - 継続的な輸出
米国以外の国への輸出は単発で終わるケースがある。このため商談会に積極的に参加し、継続的な輸出につながる商社とのマッチングを目指している。現在では韓国・香港・台湾において継続的な輸出につながっている。
実績
- 輸出額
2020年:1,662万円、2021年:1,261万円、2022年:982万円 - 輸出国割合
米国:60%、香港:22%、中国:8%、その他:10%
今後の事業展開
- 米国市場の売上を拡大し、輸出額2千万円を目指す。
- 東南アジア市場(タイ、マレーシア等)へ新規参入し、輸出拡大を図る。
印刷用
株式会社はつもみぢ(山口県)「山口県産米100%を使用した純米酒の輸出」(PDF : 455KB)
お問合せ先
経営・事業支援部 輸出促進課
代表:086-224-4511(内線2668, 2159)
ダイヤルイン:086-230-4258