株式会社にし阿波ビーフ(徳島県)「ハラール認証の和牛をマレーシア等へ輸出」
令和2年度取組事例
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事業者の概要
- 所在地:徳島県三好郡東みよし町足代890番地3
- 代表者:代表取締役 谷藤 哲弘
- 主な品目:牛肉(和牛)
- 主な輸出先国:マレーシア、インドネシア等
- 事業概要:2015年2月設立。肉牛のと畜解体、部分肉・加工肉の製造及び販売・輸出、肉牛の内臓及び副生物の販売。
輸出の取組内容
- 2016年3月にハラール対応の食肉処理施設を整備。
- 2016年12月、インドネシア向け牛肉輸出処理施設の認定を受け、輸出を開始。2017年11月、マレーシア向け日本産牛肉輸出が解禁となったことを契機にマレーシア向け牛肉輸出処理施設の認定を受け、同国向け輸出を開始。
- 2017年~2019年に在マレーシア日本大使公邸で開催されたレセプションに参加し、多数の来賓者に和牛を提供。
- 台湾、タイ、ベトナム、ミャンマー、マカオ、シンガポール、サウジアラビア、UAE等向け牛肉輸出処理施設の認定を取得。
- 2020年、現地からのインターネット販売の需要が増加し、輸出額が大幅に伸びた。
取組経緯
- インドネシアでハラールの牛肉を取り扱うための知識を習得。
- 2016年ハラール対応の食肉処理施設を整備し、マレーシア、インドネシア向け牛肉輸出処理施設の認定を受け輸出を開始。
課題と対応方法
- ハラールへの厳格な対応
と畜免許を持つムスリムを8名採用し、直接ハラールと畜を行う。現地派遣元とも綿密にコミュニケーションを図り、円滑な人員交代等に対応するとともに、週単位での作業サイクルの実施や福利厚生の充実により、ムスリムの働きやすさ・ゆとりを確保。 - 食肉加工技術の対応
現地で和牛の美味しさを表現する「肉の切り方」を実演。
食肉加工の技術指導に対応できる人材の確保。 - 他の施設との差別化・付加価値の向上
マレーシア、インドネシア向け牛肉輸出において認定を受けた施設は国内に2箇所という優位性を活かす。
実績
- 輸出額
2021年:929百万円、2022年:845百万円、2023年:1,067百万円 - 輸出国・地域割合(2023年)
マレーシア:86.5%、インドネシア:11.6%、その他:1.9%
今後の事業展開
- 和牛需要が拡大しているアジアのムスリム市場において、国や地方公共団体の協力を得て、更なる販路拡大を目指す。
- ハラール認証取得を必須としない国のイスラム教信者へのハラール和牛需要の掘り起こし。
- マレーシアにおけるTPP、インドネシアにおけるRCEPの活用を始め、多国間貿易での手続に順次対応し、今後の輸出に取り組む。
印刷用
株式会社にし阿波ビーフ(徳島県)「ハラール認証の和牛をマレーシア等へ輸出」(PDF : 467KB)
お問合せ先
経営・事業支援部 輸出促進課
代表:086-224-4511(内線2668, 2159)
ダイヤルイン:086-230-4258