合同会社赤石の泉(愛媛県)「EU向けの植物検疫に対応した赤石五葉松盆栽の販売拡大事業」
令和2年度取組事例
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事業者の概要
- 所在地:愛媛県四国中央市土居町上野甲1525番地
- 代表者:代表社員 佐藤 和洋
- 主な品目:赤石五葉松
- 主な輸出先国:EU
- 事業概要:赤石五葉松の盆栽の栽培、販売を行う農業生産法人。盆栽の輸出に取り組む農業者で構成する「赤石五葉松輸出振興組合」の事務局を務め、EUの植物検疫への対応、輸出促進活動に取り組む。
輸出の取組内容
- EU向け盆栽輸出は植物検疫への対応が求められるため、地面から50センチメートル以上離した栽培管理を2年程度行うなど規制に対応した生産管理体制を整備している。
- 2017年度にドイツ、フランスへ約200本の五葉松盆栽を輸出した。2019年10月に赤石五葉松2鉢をローマ教皇に献上し、認知度の向上に繋げる。
- EUでは盆栽の人気が高いこともあり、輸出額は年々増加し、2016年度に275万円だった輸出額は、2019年度には1,382万円まで増加。
取組経緯
- 赤石五葉松は国内販売の低迷が続き、産地崩壊の危機を感じたため、盆栽人気の高いEUへの販路開拓を検討。
- ドイツ、フランス、イタリア(ローマ)で現地調査を行ったところ、五葉松の認知度が高いことが判明し、2016年からEU向けに輸出を開始。
課題と対応方法
- EUの植物検疫規制強化への対応
未使用の人工培土又は消毒済みの培養資材の植付けが必要となり、鉢揚げ後の枯死を防止するため、養生ハウスの設置や夏の遮光、潅水の自動化を進める。 - 知名度の向上
JETROと連携した海外バイヤーの招聘、展示会への出展、ローマ教皇に贈呈した実績のアピールなどにより知名度の浸透を図る。
実績
- 輸出額
2017年:337万円、2018年:685万円、2019年:1,382万円 - 輸出国割合(2019年)
ドイツ:85%、フランス:15%
今後の事業展開
- 国内だけではなく、EU加盟国内にも管理圃場を整備し、現地で周年販売できる体制を構築することにより知名度を向上し、益々の販売促進を目指す。
- QRコードを活用した個体識別管理による生産・販売管理の高度化やトレーサビィティの確保、掘取機械導入による作業の効率化を目指すことで、海外からの需要に応じた供給能力の向上を図る。
印刷用
合同会社赤石の泉(愛媛県)「EU向けの植物検疫に対応した赤石五葉松盆栽の販路拡大事業」(PDF : 249KB)
お問合せ先
経営・事業支援部 輸出促進課
代表:086-224-4511(内線2668, 2159)
ダイヤルイン:086-230-4258