賀茂鶴酒造株式会社(広島県)「想い出のブリュワリーの街「西条」、郷愁を誘う酒蔵通り、日本酒は賀茂鶴」
令和3年度取組事例
|
|
|
事業者の概要
- 所在地:広島県東広島市西条本町4-31
- 代表者:代表取締役社長 藤原 昭典
- 主な品目:日本酒
- 主な輸出先国・地域:中国、米国、香港、EU 等
- 事業概要:清酒「賀茂鶴」の醸造および販売。
輸出の取組内容
- 明治29年(1896年)、ハワイに向け日本酒の輸出を始め、現在では、中国、米国、東アジア、EU等25カ国に輸出を行っている。中国への輸出は、ディストリビューターと展示会出展等で連携し、上海ほか30カ所で販売している。
- 2020年新型コロナウイルスの感染拡大で売上が大幅に減少し、各国へ渡航できない状況であったが、Webで現地代理店や一般消費者を対象に酒蔵案内やイベント等を行いファン作りに取り組んだ。
- 「純米吟醸一滴入魂」と「大吟醸ゴールド」が主力商品で、並行輸入品対策として輸出国別に専用のラベルを作成して対応。
- 酒蔵の一角に、季節感あふれる和洋食料理と賀茂鶴のペアリングが楽しめる京の数寄屋風をイメージしたレストランを運営。インバウンドのリピ-タ-を取り込み、その口コミ等も活用し更なる輸出拡大を図っている。
取組経緯
- 2000年に香港、2003年に中国などで自社の日本酒に興味を持った世界各国のディストリビューターと取引を開始。特に東アジア・東南アジアを強化。
- 新たな輸出先国を増やすため、ジェトロに依頼し、東南アジアを中心としたWeb会議を実施。
課題と対応方法
- 海外での商標登録
輸出先国で商標に関するトラブルに対応するため、それぞれの国で輸出前に商標登録を行いトラブルを未然に防ぐ。 - 国内の各蔵元連携による販売体制の構築
蔵元の輸出拡大を促進していくために、各蔵の規模に応じた現地のディストリビューターのリスト化により、蔵元が選択できるシステムの構築を目指す。
実績
- 輸出額
2019年:13,400万円、2020年:10,300万円、2021年:16,500万円 - 輸出国・地域割合
中国:65%、米国:10%、香港:10%、その他:15%
今後の事業展開
- 7つの酒蔵が軒を連ね煉瓦煙突が立ち並ぶ風景が、イコモスの「日本の20世紀遺産20選」に選ばれた東広島市西条。東広島市や酒蔵と連携して、日本在住の外国人や海外旅行者に西条酒蔵通りに訪れて西条のお酒を飲んでもらう仕組み作りに取り組む。
- コロナ後は海外での営業活動を積極的に行い、輸出国割合で中国依存度を下げながら新規取引国を増やして、売上高に占める輸出額比率 9%(2021年)を2025年までに20%まで伸ばす。
印刷用
賀茂鶴酒造株式会社(広島県)「想い出のブリュワリーの街「西条」、郷愁を誘う酒蔵通り、日本酒は賀茂鶴」(PDF : 207KB)
お問合せ先
経営・事業支援部 輸出促進課
代表:086-224-4511(内線2668, 2159)
ダイヤルイン:086-230-4258