愛南漁業協同組合(愛媛県)「マダイをアメリカ、カナダ、タイへ輸出」
令和3年度取組事例
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事業者の概要
- 所在地:愛媛県南宇和郡愛南町鯆越166-3
- 代表者:代表理事組合長 立花 弘樹
- 主な品目:マダイ
- 主な輸出先国・地域:アメリカ、カナダ、タイ
- 事業概要:愛南漁業協同組合は、マダイを主に養殖する組合員で構成され、2005年に愛南地区の7つの漁協が合併して誕生。愛南町は日本有数の養殖産地であり、漁協単位では日本トップクラスの魚類養殖産出額を誇る。組合員1,292名(令和3年3月末現在)
輸出の取組内容
- アメリカ向けマダイは、産地、輸出業者、輸入業者が一気通貫で販売することで、過度に相場に左右されない「愛南の真鯛」のブランド形成を行う。
- 輸送中の傷みを軽減するため、フルーツ用緩衝材(フルーツキャップ)を用いた梱包にするとともに、エンドユーザーからのクレームや要望はコミュニケーションアプリで即時に把握し、素早く改善することで、「愛南の真鯛」ブランドを構築している。
- 海外での販売がコロナ禍で打撃を受ける中、「共に頑張ろう」のメッセージカードを作成するなど現地輸入業者との連携を進め、需要が拡大した個人向け販売に合った商品を開発し、宅配業者との取引を開始。
- 対米HACCP施設認定を取得するため、2021年3月に出荷・梱包施設の整備を実施。
取組経緯
- 2016年5月に販路を拡大することを目的に販売促進部を設置。
- 国内取引先の要望により、2019年からアメリカへマダイの輸出を開始。
- カナダは、2020年中にニーズを把握した上で、輸出を開始。
- タイは、現地ヒアリングやサンプルのやりとりなどで現地ニーズの把握中。
課題と対応方法
- 輸出向けマダイの生産者拡大
コストの大半を占める低魚粉EP飼料代等を、漁協を窓口として共同購入することで負担を軽減し、生産者を拡大。 - ニーズに応じた生産の拡大
身質の劣化(ドリップの溶出)抑制のため、出荷前3ヶ月は低魚粉EP飼料給餌に統一化。
持続可能な水産物を求める要望に応え、日本発の国際的水産エコラベル(MEL養殖認証)を取得し、タグを商品へ貼付するなど輸出へも活用。また、MEL認証取得者を中心に抗生物質不使用による生産を拡大。
実績
- 輸出額
2019年:3,463万円、2020年:3,995万円、2021年:2,221万円(8月末現在) - 輸出国・地域割合
アメリカ:93.4%、カナダ:6.0%、タイ:0.6%
今後の事業展開
- 水産エコラベル認証、HALAL認証の取得や、GI登録等に意欲的な生産者と連携して、更なる輸出拡大を図る。
- 対米HACCP施設認定の取得を目指すとともに出荷作業の効率化、ニーズに応じた低次加工品の製造を行う。
印刷用
愛南漁業協同組合(愛媛県)「マダイをアメリカ、カナダ、タイへ輸出」(PDF : 351KB)
お問合せ先
経営・事業支援部 輸出促進課
代表:086-224-4511(内線2668,2159)
ダイヤルイン:086-230-4258
FAX番号:086-224-7713