菊池酒造株式会社(岡山県)「雄町米のお酒を軸にした、アジア・北米地域への輸出拡大」
令和5年度取組事例
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事業者の概要
- 所在地:岡山県倉敷市玉島阿賀崎1212
- 代表者:代表取締役 菊池 大輔
- 主な品目:日本酒、リキュール類(ゆず酒)
- 主な輸出先国・地域:中国、アメリカ、シンガポール、カナダ、オーストラリアほか
- 事業概要:明治11年(1878年)創業の老舗酒蔵。雄町・山田錦などの酒米や肥料・農薬に頼らない自然栽培の米を使用し、酒造りの期間はモーツァルトの音楽が流れる蔵の中で、蔵元杜氏の技術を生かした酒造りを行っている。
輸出の取組内容
- 2013年からアメリカを皮切りに定期的な輸出の取組を開始し、 直接・間接取引をあわせ現在12ヵ国・地域に継続的に出荷している。
- 蔵元自らが商談会等へ参加し輸出先を開拓している。輸出先国にも積極的に訪問し、現地事業者と関係を構築しながら販路を確保している。ニューヨークでは5代目蔵元が自ら演奏をしたヴァイオリンSakeディナーを行った。
- 各国、飲食店向けの需要が中心だが、カナダなどは酒販店にも売り場を確保している。
- 現地とのやり取りは、電子メールはもちろんのこと、各種SNSやテレビ会議ツール等、オンラインツールを活用している。
取組経緯
- 首都圏卸問屋の紹介(米国)や、国内展示会での輸出商社との出会い(中国)が、輸出開始のきっかけ
- ジェトロ・国税庁等の商談会に加え、行政や補助金を活用した現地商談会にも積極的に参加
- 現地のSakeイベント等にも参加
課題と対応方法
- 各国での現地業者間の競争激化、有名地酒銘柄との競合
地元岡山県の特産米・雄町の商品を軸に商談
→各国日本酒コンクール受賞実績等による品質評価と、希少な雄町米を使った商品の供給量を安定して確保している点をアピールして、契約に結びつけている。
ローカルやこだわりを持ったインポーターと積極的に商談
→味の差別化や日本酒に造詣の深い業者と取引している。
- 出荷国のルールや慣例に従った裏ラベル・荷姿等の複雑化
タブレット端末を社内各部署に配し画像データ等で情報共有。現地での自社製品流通の様子の共有も社員のモチベーションに。
実績
- 輸出額
2020年:1,600万円、2021年:3,500万円、2022年:3,300万円 - 輸出国・地域割合(2022年)
中国・香港:48.6%、北米:23.6%、シンガポール:14.6%
今後の事業展開
- 地元岡山県の特産米・雄町のお酒を積極的にアピールしながら燦然(さんぜん)ブランドを浸透させ、地酒に深いこだわりを持ったインポーターに拡販を進めていく。
- ホームページやSNSなどを活用し、輸出実績や海外でのプロモーションの取り組みもアピールし、積極的に海外への情報発信を行う。
印刷用
菊池酒造株式会社(岡山県)雄町米のお酒を軸にした、アジア・北米地域への輸出拡大」(PDF : 459KB)
お問合せ先
経営・事業支援部 輸出促進課
代表:086-224-4511(内線2668, 2159)
ダイヤルイン:086-230-4258