株式会社ゼンヤクノー(鳥取県)「オーガニック素材の旨味を引き出したお茶をアジア、EUへ輸出」
令和6年度取組事例
![]() 十六爽健麦茶 |
![]() 香港イオンで販売 |
事業者の概要
- 所在地:鳥取県鳥取市賀露町4001
- 代表者:代表取締役 森下 慎太郎
- 主な品目:各種健康茶(十六爽健麦茶、五穀かおり茶、たんぽぽ珈琲(ノンカフェイン)、鳥取県産ハトムギ茶、有機たんぽぽ茶、なたまめ茶等)
- 主な輸出先国・地域:香港、スウェーデン、台湾
- 事業概要:創業者が薬草の栽培から1947年創業。各種健康茶等の開発、販売、OEM製造、サステナビリティ活動に取り組んでいる。有機の市場・海外への進出も目指し、有機JAS認証、JGAP認証、FSSC22000認証を取得。
輸出の取組内容
- 2018年の香港イオン物産展に健康茶を出展した際、高評価を得たことで、2019年から香港で特に好まれている「十六爽健麦茶」を継続して輸出している。
- 2022年に東京で開催されたFOODEX JAPANに出展した際、台中(台湾)の高級スーパーからオファーがあり2023年から輸出を開始。「発芽はと麦茶」「五穀ほうじ茶」「五穀かおり茶」等を富裕層向けに輸出し、評価を得ている。
- EU等ではベジタリアンの方などがカフェインを嫌う傾向があり、たんぽぽの根を珈琲として飲む習慣があるため、取引のある貿易商社に紹介され、 2015年からスウェーデンへ「たんぽぽ珈琲」を輸出し、高い評価を得ている。
取組経緯
- 食品業界が輸出に目を向け始めた2009年に県、輸出支援機関等の支援を受け、FOODEX JAPANや中国、香港等の商談会に出展。
- オーガニック商品を中心に、海外業者や国内の商社からオファーが増え、2018年から香港、台湾等へ健康茶の輸出を始めた。
課題と対応方法
- 輸入規制への対応
台湾はお茶の輸入に対する規制が厳しく、日本流通できる商品であっても規制の対象となることが多い。このため、台湾のスーパーや現地商社等から常に情報を収集し、原材料には注意を払い、規制に対応した商品を輸出している。 - 原材料の調達
健康茶の製造には原材料が重要だが、供給が不足することもあり、原材料の持続的栽培を可能にするため、生産者に対し薬草栽培の勉強会や現場研修会を行ってきたことで収量アップにつながり、安定した供給が受けられている。
実績
- 輸出先国・地域割合(2023年度)
香港:60%、スウェーデン:31%、台湾:9%
今後の事業展開
- 新型コロナで輸出が縮小していたが、アジアはお茶を飲む文化があるため、香港を中心に拡大したい。また、新たに東南アジアへの進出も検討している。
- EUは「たんぽぽ珈琲」や「ちこり珈琲」の需要があるため、スウェーデンへの輸出拡大のほか、EU各国へ輸出拡大を目指す。
- アメリカに在住している日本人向けのレストランや小売り店等へ「健康茶ティーバッグ」の輸出を計画している。
印刷用
株式会社ゼンヤクノー(鳥取県)「オーガニック素材の旨味を引き出したお茶をアジア、EUへ輸出」(PDF : 491KB)
お問合せ先
経営・事業支援部 輸出促進課
代表:086-224-4511(内線2668, 2159)
ダイヤルイン:086-230-4258