株式会社今田酒造本店(広島県)「“百試千改”世界に吟醸を発信する酒造会社の挑戦」
令和6年度取組事例
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事業者の概要
- 所在地:広島県東広島市安芸津町三津3734
- 代表者:代表取締役社長 今田 美穂
- 主な品目:純米酒、純米吟醸酒
- 主な輸出先国・地域:アメリカ、アジア、ヨーロッパなど
- 事業概要:1868年創業。現社長は4代目。広島(安芸津町)の酒造り職人の技術を継承し、伝統と革新を追求し続け、輸出にも注力している。明治期以降途絶えていた在来品種の「八反草」を原料とした酒造りを行っている。
輸出の取組内容
- 1997年に香港、アメリカへの純米酒、純米吟醸酒の輸出を開始。現在の輸出先は、アメリカ、アジア、ヨーロッパなど20か国・地域。
- 輸出先国の約6割がアメリカ向け。アメリカではプレミアムな酒を扱うワイン専門会社を通じて、高品質な日本酒として販売。
- 「四川料理」に合う日本酒を中国向け日本酒販売事業者と共同開発し、2023年から中国で発売。
- 代表取締役社長自らが国内外の展示会等へ赴き、新たな販路を開拓。
取組経緯
- 先代社長が、外国旅行をした際に、外国に日本酒の魅力が正しく伝わっていないと感じ、安芸津町で受け継がれた技術で確立した吟醸酒を発信したい思いと、人口減少やアルコール離れによる国内市場の縮小を見越して、志を同じくする酒造メーカーと日本酒輸出協会(SEA)を立ち上げ1997年に輸出を開始。
課題と対応方法
- 日本酒の普及
輸出先国には毎年1回、現地訪問や招待をし、会食を行う等、関係性を構築している。また、輸出先国によって、文化の違いから売り方や説明方法が異なることから、イギリス人従業員の語学、知見及び人脈を活用し、ヨーロッパで効率的な輸出展開を行う等、その国に適応した手法をとっている。 - 効率的な精米行程
食品産業総合機械メ-カ-が開発した玄米のタンパク質を効率良く削る新技術を導入し、すっきりした味わいの日本酒を醸造。
実績
- 輸出数量
2021年:27キロリットル、2022年:47キロリットル、2023年:30キロリットル - 輸出先国・地域割合(2023年)
アメリカ:60%、大韓民国:14%、その他:26%
今後の事業展開
- アルコール度数の低い日本酒や、新しい味わいの日本酒など、輸出国のニーズにあった日本酒の開発。
- タイ、マレーシア、インド、アフリカなど、今後人口増加等により市場拡大が見込める国を対象に新規取引先の開拓を図る。
印刷用
株式会社今田酒造本店(広島県)「“百試千改”世界に吟醸を発信する酒造会社の挑戦」(PDF : 546KB)
お問合せ先
経営・事業支援部 輸出促進課
代表:086-224-4511(内線2668, 2159)
ダイヤルイン:086-230-4258