株式会社出雲ファーム(山口県)「鶏卵とグルテンフリーのバウムクーヘンを輸出」
令和6年度取組事例
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![]() 「新紀元卵」香港のトラムへの公告掲載 |
事業者の概要
- 所在地:山口県山口市徳地堀940番地
- 代表者:代表取締役 中尾 哲也
- 主な品目:鶏卵、加工品(バウムクーヘン)
- 主な輸出先国・地域:香港、アメリカ、シンガポール、タイ
- 事業概要:2012年設立、鶏卵の生産、加工、販売及び発酵有機肥料の製造、販売。加工品は小麦アレルギーを持つ人でも安心して食べてもらえるように、全商品をグルテンフリーで製造。
輸出の取組内容
- 2018年に、広島市の「鶏卵・鶏肉・食品製造卸売業者」からの依頼で香港へ鶏卵の輸出開始。現地の食品卸売業者を通じてスーパーなどで販売。
- 2019年にGPセンターHACCP認証を取得。2022年にはJFS-B 規格を導入し、衛生管理の高度化を実現。
- 2014年にグルテンフリーのバウムクーヘンを商品化し国内販売。2021年にグルテンフリーのニーズの高まりから香港へ輸出開始。2024年にアメリカ、シンガポール、タイへも輸出開始。
- 産卵日などの詳細な生産情報を記録するトレーサビリティシステムを運用し、生産・営業・管理部の各部署で共有。万が一、鶏卵にトラブルが発生した場合でも、迅速な原因究明と早期の問題解決を可能とする体制を整備。
取組経緯
- 2018年に、広島市の「鶏卵・鶏肉・食品製造卸売業者」から香港への鶏卵輸出について打診があり、輸出を開始。
- 展示会などで輸出事業を手掛ける国内商社とつながりができたことから、2021年からバウムクーヘンの輸出を開始。
課題と対応方法
- 輸出用鶏卵の付加価値向上
輸出用鶏卵の採卵鶏には、卵黄色を濃くするため、特別に配合した飼料を与え、卵黄の色味指標18の卵を生産。 - 環境への配慮
環境保護の観点から、GPセンター製造ラインの改造を行い、モールドパック仕様のラインを整備。 - 賞味期限の延長
バウムクーヘン製造方法に改良を加えたことにより、賞味期限を常温で180日、冷凍で1年に延長。香港以外への輸出先の拡大及び取引先の要望に応じた対応が可能となった。
実績
- 輸出量
2021年:82トン、2022年:546トン、2023年:600トン - 輸出国・地域割合(2023年)
香港:98%、その他:2%
今後の事業展開
- 卸売価格の季節変動の大きい鶏卵事業のリスクヘッジとして、付加価値の高いグルテンフリーのバウムクーヘンなど加工品事業の拡大を目指す。
- 香港への船便での加熱用卵の輸出拡大のほか、航空便による生食用鶏卵の輸出も検討。
株式会社出雲ファーム(山口県)「鶏卵とグルテンフリーのバウムクーヘンを輸出」(PDF : 500KB)
お問合せ先
経営・事業支援部 輸出促進課
代表:086-224-4511(内線2668, 2159)
ダイヤルイン:086-230-4258