高知県水産物輸出促進協議会(高知県)「オール高知で養殖魚等をアジアへ輸出」
令和6年度取組事例
![]() ベトナムの見本市へ出展 |
![]() インドでの賞味会 |
事業者の概要
- 所在地:高知県宿毛市小筑紫町田ノ浦1337番地2
- 代表者:会長 浦尻 和伸(事務局:すくも湾漁業協同組合)
- 主な品目:養殖魚、天然魚、水産加工品
- 主な輸出先国・地域:中国、ベトナム、香港など
- 事業概要:県内加工の養殖魚をはじめとする水産物の海外販路を開拓することで産地加工のさらなる拡大に繋げ、県水産業の振興を図ることを目的として2019年4月に本協議会を設立(会員:28者(2024年10月末現在))。
輸出の取組内容
- 本協議会は水産物・水産加工品の輸出拡大に向けて、生産から流通・販売までの各段階の事業者を会員として「オール高知」で海外販路の開拓に取り組んでおり、養殖クロマグロ、養殖マダイ、天然魚の水産物、水産加工品を国内外の商社等と連携しながら輸出している。
- 2017年度から2023年度にかけて国や県の支援を受け、輸出に対応した水産物加工施設を5件整備し、輸出拡大に向けた産地加工体制を強化。この結果、協議会設立以前の2015年は3千万円であった本県全体の水産物・水産加工品輸出額は、2023年は5億円を上回った。
- 輸出に向けた産地体制の強化や国内外の商社等と連携した販路の開拓等に繋げるため、国内外の商社等の産地招へいに取り組んでいる。
取組経緯
- すくも湾漁業協同組合が中心となり、漁業協同組合、水産加工事業者、仲買人、流通販売事業者、物流事業者、国内輸出商社の20者で組織する「高知県養殖魚輸出促進協議会」を2016年3月に設立。2019年4月、アジア圏で好評の天然魚を事業目的に含めた「高知県水産物輸出促進協議会」に改称した。
課題と対応方法
- 新たな海外販路の開拓
ALPS処理水の海洋放出に伴う中国による日本産水産物の輸入禁止措置に伴い中国への輸出が停止する中、他国への販路開拓に重点的に取り組んでいる。2024年2月にはインドで市場調査を実施したのち、現地シェフを産地招へいし、7月にはインドでの賞味会開催に繋げた。 - 現地ニーズを捉えた商品
2023年度より、高知県貿易協会の水産物輸出促進コーディネーターと連携し、マーケットニーズに対応した商品づくりや海外販路の開拓をさらに強化。
実績
- 輸出額
2021年:307,549千円、2022年:265,172千円、2023年:522,864千円 - 輸出国・地域上位(2023年)
1:中国、2:ベトナム、3:香港、4:米国 ※高知県全体の水産物・水産加工品輸出額及び輸出国上位
今後の事業展開
- 本協議会の強みを生かし、国内外商社の産地招へいや国際見本市への出展や賞味会の開催等、生産から加工販売まで「オール高知」で取組を進めていくことで、世界での高知県ファンを増やし、新たな取引の開始・拡大に繋げていく。
印刷用
高知県水産物輸出促進協議会(高知県)「オール高知で養殖魚等をアジアへ輸出」(PDF : 404KB)
お問合せ先
経営・事業支援部 輸出促進課
代表:086-224-4511(内線2668, 2159)
ダイヤルイン:086-230-4258