このページの本文へ移動

中国四国農政局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    令和元年度大学生との食育に関する意見交換会(香川大学)の概要

    1.開催日時、場所

    令和2年1月29日(水曜日) 13時10分~15時07分
    香川大学農学部 A402講義室

    2.中国四国農政局からの情報提供

    「中国四国農政局の業務内容」について
    「食育の推進」について

    3.講演

    「腸内環境を整える食生活」について
      講師:一般社団法人日本美腸協会
      認定講師  平野 美子  氏

    4.出席者

    香川大学農学部学生・教授 14名
    一般社団法人日本美腸協会認定講師 1名
    中国四国農政局 7名

    5.出席者からの主な意見・要望等

    • 小学校低学年の時、祖母の畑で、なす、おくら、トマトなどの夏野菜を収穫したことがあり、祖母にそれぞれの野菜の特徴等について教えてもらったことから、食への関心が高くなったと思う。このような収穫体験を通じて、食物のありがたみを感じ、好き嫌いせずに野菜を食べるようにしようと思うようになった。
      子どもの頃から、こういう体験をすれば、食について考えるようになるのではないかと思う。
    • 子どもの頃、学校で調理実習をしたり、自分でお弁当を作るなどのイベントがあり、そのようなところで食育を体験した。また、家庭では、毎日3食欠かさずに食べ、食事のマナーや食に対する真面目さ、ないがしろにしない気持ちを学んできたと思う。
      生産に関わっている人は、食べ物に対する意識などが向上するというようなデータがあり、私も野菜の研究をしているので、野菜生産面から自分でも何か考えられたらいいと思う。
    • 大学生になってから今の食生活を変えるよう言われてもなかなか難しいので、子供の頃から習慣化することが必要ではないかと思う。
    • 祖父の家庭菜園で一緒に野菜を作っていたが、種からできる過程を見てきて、農家の苦労も考え、野菜を残さず食べようと小さい頃から生活してきた。
      小学校の敷地内に畑があり、毎年、野菜を栽培し、その野菜で、にんじんケーキ等を作ったりしたが、材料から作ることは、食事の大切さを伝えることができると思う。
    • 地元では「ちょぼじる」という、ぜんざいに似た料理で、味は味噌味の料理が給食に出され、先生から、地元の行事食であるとの話を聞き、地元の食やその料理が繋がっているところなどを学べたかなと思う。私自身、美味しくないと感じていたが、その話を聞いて以降、しっかり食べようという意識になった。地元に根付いた食材や料理は、他の県の人にとっても、興味のある部分だと思うので、各地域それぞれで推し進めていくべきなのかなと思う。。
    • 小学生の頃に、自分たちで定植、収穫した餅米やだいこん、にんじん等を使って、地域の婦人会の人たちと郷土料理作りを体験をしたが、原材料から食べ物ができる過程を身をもって学んだだけでなく、友人や地域の方と一緒に料理を作ったり、にぎやかに食事したりすることで心が満たされて、手作りの味に特別さを感じるとともに、ほっとしたのを覚えている。
      日本の米の消費量は減少傾向にあることから、お米を主体とした食生活の大切さを再認識して、日本伝統の食習慣が健康な体を作り上げることを理解する機会があれば良いと思う。例えば、食の大切さを座学だけでなく、地元で穫れた米や他の農作物を使った和食を友人や家族など、誰かと楽しく作るイベントがあれば、和食の重要性を再認識することに加えて、食事の時間を家族や友人と持つことで心に余裕が生まれ、食事を単に食欲を満たす過程ではなく、豊かな生活の基本として改めて捉えることができると思う。
    • 兼業の米農家で、幼い頃から、米作りは家族と一緒に身を持って経験してきたが、クラスメイトは、そういうことを知らない子が多く、農家とクラスメイトと自分で米ができあがる過程を一緒に体験することで、作物を作る楽しさを味わったのがよかった。また、それを近所の人たちと調理するのも楽しかった。
    • 小学校の時に、自分たちで米を苗から植えて、稲刈りをやり、おにぎりを作って食べたことがあった。また、赤色の栄養と、緑の栄養と、黄色の栄養の栄養素を学んだ後に、黒板に「この肉はどれかな」と貼り付けてみんなで分類した後に、「じゃあ給食を自分で考えて作ってみよう」ということで、みんなで作って、ベスト献立は給食に実際に出てくる等、その二つが印象に残っている。
      「共食が大事」という話があったが、子供が誰と食べるかといえば、親だと思うので、将来親になるであろう世代の人が意識を持って、食育に取り組むことが一番大事だと思う。
    • 最近の大学生は、便利さに負けて、結構、様々なことを疎かにしていることが多いと思うので、健康の重要性を認識する、警鐘を鳴らす、こういう食事をしているとこういう病気にかかったりするということを知ってもらうことで、自ずと食育に関心が出てくると思う。
    • 中学生の頃から、料理が出された時に、この料理が一体、どういう材料を使って、どういうふうに調理がされているのかということを自分で食べながら、自分の頭の中で組み立てていくということをやっていたが、何度も繰り返しているうちに、自分の頭の中で、レシピや必要な物を組み立てて料理を作れるようになったので、料理を作るハードルが低くなるという効果はあった。
      食に関心がない人に理由を聞いことがあるが、時間が無い、家の中のスペースが狭くて、料理をするだけの場所が無いとのことであった。
    • 子どもの頃に、芋掘り、田植え、稲刈りを経験したが、これらは体験型イベントであり、食育の推進には、体験の他に知識提供型の取組が必要であると思う。体験型はきっかけ作りということで効果的ではあるが、楽しかっただけで終わってしまうのはもったいないと思う。中学生や高校生それぞれの年齢に合った知識提供型の取組と組み合わせることで、もっと効果的になると思う。
    • 大学の授業で、一日に必要な野菜の量が350グラムということを初めて知り、それを課題として後期の授業期間中、毎日目指してみることをしている。自分なりに野菜を摂っているつもりでも、350グラムを実際に見てみると、すごく多く、そこを意識できたことは良かった。
      学校教育の中で1週間、自分の3食の献立や何を食べたかを記録し、分類して、自分はどこに偏りがあるとか、偏り無く食べているとかを分析し、その重要性を知るといった取組があれば、一人暮らしになった時にも役立つと思う。小学校の頃、嫌いな食べ物も自分で育てて食べたら、非常に美味しかった経験が多くあり、好き嫌いはない。自分で育てて食べることを経験できれば、食育につながると思う。
    • 小学校で初めてうどん作りを体験をしたが、作ってみると、結構、重労働で、大変なことが分かるなど、うどん作りを通じて、知識や作る過程を学べて良かったと思う。
      食育に関しては、ただ美味しいものを食べるだけではなく、子どもの頃から自分たちの食に関する知識を得たり、食に関する選択の力を得ることで、結果として、大人になった時の食育の推進に繋げられると思う。
    • 小学校の時に自分の好きな野菜を種から育てようという体験学習があり、私はミニトマトを育て、毎朝、実が成ったら食べ、それがうれしかった記憶がある。
      小さい時から、体験や身近に野菜とかを作っている人の話を聞いて、興味を持つきっかけを作ることが大切であり、一度、興味を持てば、自分でもいろいろ考え、それを深めていくことができると思う。
    • 祖母の畑で、小さい頃に作物を一緒に育て、収穫した経験があるとともに、食材ごとの調理方法を母や祖母から学んだ。実家で暮らしていた時は、バランスの良い食生活ができていたが、一人暮らしになった途端、崩れてしまい体重も減少したことから、食生活を疎かにすると、どういった健康被害があるか等、実体験を聞く機会があれば良いのではないかと思った。
    • 研究室での日頃の業務は、学生にとっては結構ストレスであることから、ストレスから身を守るための食事というのは非常に大切であり、楽しく食事ができるようにするためにはどうすれば良いのかを改めて感じた次第。
      本日参加した学生は、生産者に近い立場で研究しているが、消費者目線で考えることは非常に大切なことであり、このような機会が得られたことは、今後の研究の参考になったのではないかと思う。
      本日の意見交換会で出された意見は、農学を学ぶ20歳代学生の限られた意見ではあるが、今後の国の施策等に反映していただく際の参考として欲しい。
    講演を行う平野先生
    (平野美子先生の講演の様子)
    意見交換会の様子
    (意見交換会の様子)

    お問合せ先

    消費・安全部消費生活課

    ダイヤルイン:086-224-9428
    FAX番号:086-224-4530