「いかしの舎(や)~食育を考えようデー~」での食育講座
岡山県都窪郡早島町
い草の町として栄えた早島町の代表的町家 寺山家(畳表・経糸問屋、明治末期建築)を改修した建物「いかしの舎」において、令和3年10月30日(土曜日)、「いかしの舎~食育を考えようデー~」(第1部:食育講座、第2部:子ども食堂、第3部:津村シェフの簡単クッキング)が開催されました。中国四国農政局及び岡山南高校商業クラブは、第1部の親子向けの食育講座(小学生12名及びその保護者6名の計18名)に参加しました。
なお、いかしの舎では、短期的な賑わいの創出だけではなく、地域の課題解決にもつながる子どもの居場所づくりに取り組みたいという思いから、季節のイベントに併せて「子ども食堂」をこれまでに5回ほど開催しており、毎回約150~200食を用意して、どなたでも気軽に利用できるようにしています。
![]() いかしの舎 |
![]() 素敵な外観 |
中国四国農政局からは、今夏に開催した食育Webセミナー「学ぶ 食べる 育てる『マイ畑』~どこでも だれでも 種からの野菜づくり~」の動画を紹介し、豆苗(エンドウマメの若菜)を自分で育てて食べる体験を通して、日常生活の中にある食の実感と野菜の命をいただく感謝の気持ちを持つことについて参加者に学んでもらいました。
また、クイズ形式により、食料自給率、岡山県の主な農畜水産物(ピオーネ、ジャージー牛、なす、牡蠣、マッシュルーム、黄にら、米)や郷土料理(ママカリ、ばらずし、さばずし)、地産地消について理解を深めてもらいました。ちょっと難しい問題もありましたが、参加者からは、「にらの勉強ができた。」「新しいことを勉強できた時間だった。」などの感想をいただきました。
![]() 「マイ畑」動画を視聴 |
![]() 豆苗が育っている動画 |
![]() 食べ物クイズに回答中 |
![]() 日本の食料自給率は37% |
![]() とんかつの自給率 左:通常 右:国産のみ |
![]() 岡山県はピオーネの 栽培面積全国第1位 |
岡山南高校商業クラブの生徒からは、古くから岡山で食べられてきたものの、小骨が多くて今ではあまり食べられていない地魚「ヒラ」について、寸劇とクイズにより、ヒラの漁獲量、体長、名前の由来、旬、食べやすくする調理法などを分かりやすく笑いを交えて紹介し、参加した子どもたちも大喜びでした。商業クラブでは、岡山の埋もれゆく特産品を商品化して販売したり、地域イベントに応援参加したりと、岡山の活性化を目指して日々奮闘しています。第2部の子ども食堂では、商業クラブの生徒たちと地元企業の協力を得て開発した「ヒラのうま煮」を使用した三色丼を、いかしの舎 津村シェフが考案し、生徒たちが配膳し、提供しました。
![]() 岡山地魚ヒラをPR |
![]() 寸劇を交えて |
![]() クイズは○×△で回答! |
![]() 生徒たちでどんぶりを配膳 |
![]() ごはんに食材をのせて |
![]() ヒラのうま煮三色丼 (卵、豆苗、ノリ、にんじん) |
最後に、津村シェフから、子どもだけでも簡単に作ることができて、栄養も取れる「約3分間クッキング」として、豆苗と岡山南高校商業クラブが開発した2つのヒラ商品(近日販売予定)を使い、火を使わずトースターやレンジで完成する2品の紹介がありました。一皿目はヒラのうま煮を使い豆苗トッピングした「ピザ」、二皿目はヒラのアヒージョ缶に刻んだ豆苗を混ぜて作ったペペロンチーノならぬ「ヒラヒラチーノ」を子どもたちもお手伝いしながらシェフが調理を実演。料理がそろったところで大きな声で「おいしくな~れ」とおまじないもかけて、みんなでおいしくいただきました。このクッキングで使用した収穫後の豆苗は参加者へのお土産になり、おうちで農業体験という楽しみもできました。
![]() 参加者みんなで、 |
![]() ヒラヒラチ~ノ |
![]() いただきま~す |
![]() いかしの舎で育てた豆苗 |
![]() ヒラのうま煮ピザ 豆苗をたっぷりトッピング |
![]() 収穫後の豆苗はお土産に! |
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