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中国四国農政局

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創業支援等事業による創業の事例2

農業+αで生活の充実を模索中 

やさい屋ポッケ
望月 孝太郎  さん (35才)

 
店舗概要

 店舗外観 

店舗外観
 

大豆、野菜などを作っている畑 

ほ場
店内の商品陳列の様子
 
店内
地元の野菜を使ったジャムなどの加工品
 
加工品
 

事業概要

  望月孝太郎さんは、岡山県玉野市の約20アールの畑で味噌用の大豆のほか、野菜などを作って営農する傍ら「やさい屋ポッケ」という八百屋を開業して奥さんと2人で営んでいる。
  やさい屋ポッケでは、単に地元産野菜を販売するというだけでなく、それらの野菜を使った自作の加工品を販売している。その他、喫茶店のように飲食物を提供したり、店舗2階の空きスペースを利用して、フリーマーケットや音楽イベントなどを開催しており、「地元の人の交流の場にしたい。」と望月さんはいう。

創業について

  前職は農業関係の出版社勤務で、「とても良い仕事であったが、出張が忙しく家族がおろそかになってしまう」という思いで退職したとのこと。農業は好きだがそれだけでは食べていけないと考え小売等に取り組んでいるという。
  玉野市で開業した理由は、仕入先が多いことと地元の野菜を取り扱うお店が少ないことをあげており、知り合いの商店主から今の物件を紹介してもらい、国の創業・第二創業促進補助金や玉野市の支援も使って、自己資金を中心として店舗を確保できた。「おかげで借金に追われることもなく、自分のペースで経営することが出来ています。」という。
  「今後、起業を目指す人はまずは自己資金を十分に用意すること、また、自分が利用できる制度や補助金が国や市町村等に無いか情報収集することが大切です。」とのことだ。
  また、起業するにあたりDIYが出来ることも大事だと言う。「例えば、ちょっとした壁などを塗装する場合も、業者を呼ぶとそれだけで数万円という金額がかかってしまう。自分でホームセンターで道具を買ってきてすればずっと安くすみます。」

地域への効果

  店舗に並んでいる野菜は自分が作ったものの他、前職の時知り合った農家から仕入れたもの。契約栽培をして出荷している農家では規格に合わないB級品が出てしまうが、味は何の問題も無いので、そういった野菜を仕入れて、店舗で販売している。
  「僕みたいな個人店で購入する量はたいしたことはないんですが、売れなかったものが商品になるので農家は喜んでくれているようです。また、うちのお客さんもそのあたりのことが分かってくれているのか、ご近所さんの他、結構遠くから通ってくれている方も多いですね。」
  また、営農については「耕作放棄されていた農地を借地して耕作しており、近所の農家からも地域の農地の保全として一定の評価を受けているよう」という。

今後の展望

  「こういうことを言っていいのか分かりませんが、もっと楽をしたいと思っています。当店は基本的に金曜日と土曜日の週2日、営業していますが、それ以外の日も農作業や加工品を作ったり、イベントに出店したりで休みが取れないんですよね~」と話す望月さん。この春には第一子も誕生し、家族との時間も欲しいとのことだ。


 

創業者への一言メッセージ

「利用できる制度や補助金などの情報を収集することが大切」

(取材時期 平成31年2月)

お問合せ先

経営・事業支援部食品企業課

TEL:086-224-4511(内線2152、2171)
ダイヤルイン:086-224-9415